分布 |
国内: |
本州(東海地方~近畿地方の一部を除く)、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
現在のところ日本特産種。 |
変異 |
形態: |
中国地方の山間部と九州中部以北の山地に産するものは別亜種(ホソムネクロナガオサムシ:ssp. miyakei (Nakane, ))とされる。また、このほか、東北地方産以外では後脚基節前方の剛毛を欠く個体が多く、中部地方西部以西では前胸部背板側縁前方の剛毛を欠くという。なお、本州の東海地方~近畿地方の一部には近似の別種であるオオクロナガオサムシ(L. kumagaii Komiya et Kimura, )を産し、これが代置種となっている。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。触角は♀より♂がやや長いが、その差は微妙。 |
生態 |
環境: |
地表性。各種樹林の林縁、林床、社寺境内、河川敷、公園など。 |
発生: |
年1回。ほぼ通年見られる。 |
越冬: |
成虫。湿った朽木の樹皮下などで単独越冬する。 |
行動: |
夜行性。活動は比較的活発。日中は石下や落葉下などで休息している。 |
食 性 |
捕食性/生体・死体。多くの地上性昆虫を狩るが、ミミズやカタツムリ、鱗翅目幼虫など体液の多い獲物を好む。このほかカエルやトカゲなど小動物の死骸にも集まる。 |
類似種: |
同属のオオクロナガオサムシ、コクロナガオサムシに似る。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多い。県内ではもっとも普通に見られるオサムシ類のひとつ。 |
天敵 |
捕獲: |
- |
寄生: |
- |