クロナガオサムシ

黒長筬虫 (オサムシ科)


朽木の湿った樹皮下で越冬する個体
2006/12/16 山武郡大網白里町金谷郷
クロナガオサムシ 原名亜種 (オサムシ科 オサムシ亜科 オサムシ族)
Carabus (Leptocarabus) procerulus procerulus  (Chaudoir, 1862)
分布 国内: 本州(東海地方~近畿地方の一部を除く)、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種
変異 形態: 中国地方の山間部と九州中部以北の山地に産するものは別亜種(ホソムネクロナガオサムシ:ssp. miyakei  (Nakane, ))とされる。また、このほか、東北地方産以外では後脚基節前方の剛毛を欠く個体が多く、中部地方西部以西では前胸部背板側縁前方の剛毛を欠くという。なお、本州の東海地方~近畿地方の一部には近似の別種であるオオクロナガオサムシ(L. kumagaii  Komiya et Kimura, )を産し、これが代置種となっている。
季節:
性差: ほぼ同型。触角は♀より♂がやや長いが、その差は微妙。
生態 環境: 地表性。各種樹林の林縁、林床、社寺境内、河川敷、公園など。
発生: 年1回。ほぼ通年見られる。
越冬: 成虫。湿った朽木の樹皮下などで単独越冬する。
行動: 夜行性。活動は比較的活発。日中は石下や落葉下などで休息している。
食 性 捕食性/生体死体。多くの地上性昆虫を狩るが、ミミズやカタツムリ、鱗翅目幼虫など体液の多い獲物を好む。このほかカエルやトカゲなど小動物の死骸にも集まる。
類似種: 同属のオオクロナガオサムシ、コクロナガオサムシに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。県内ではもっとも普通に見られるオサムシ類のひとつ。
天敵 捕獲:
寄生:


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