![]() |
||
地上を歩行する個体 | ||
2002/5/10 袖ヶ浦市吉野田 |
エサキオサムシ<クロオサムシ 関東甲信越亜種> (オサムシ科 オサムシ亜科 オサムシ族 オサムシ亜族) |
Carabus (Ohomopterus) albrechti esakianus (Nakane, 1961) |
分布 | 国内: | 北海道、本州(中部以東)。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡で記録されている。本亜種の分布は関東~新潟に限られる。 |
県内: | 市街地を除き、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 日本特産種。 | |
変異 | 形態: | 北海道産は原名亜種のキタクロオサムシ、東北地方産はトウホククロオサムシ(ssp. tohokuensis Ishikawa, )、佐渡産はサドクロオサムシ(ssp. freyi Van Emden, )、秩父西部以西のものがマルバネオサムシ(ssp. okumurai (Ishikawa, ))とされる。亜種内での個体変異は軽微である。 |
季節: | - | |
性差: | ほぼ同型。外見での区別は困難。 | |
生態 | 環境: | 地上性。広葉樹を中心とする各種樹林、社寺境内など。比較的湿度が高く、薄暗い環境を好む。 |
発生: | 年1回。越冬成虫が3月下旬~5月上旬、新成虫が6月下旬~10月に見られる。 | |
越冬: | 成虫。砂地の崖や朽木内に孔を穿ち、その中で単独越冬する。 | |
行動: | 夜行性。日中は地表の落葉下などに潜み、夜間盛んに徘徊して餌を探す。後翅は退化していて飛翔できないが、歩行はきわめて敏速で、活動も活発である。 | |
食性 | 捕食性/生体・死体。多くの地上性昆虫を狩るが、ミミズやカタツムリ、鱗翅目幼虫など体液の多い獲物を好む。このほかカエルやトカゲなど小動物の死骸にも集まる。 | |
類似種: | - | |
保 護: | 環境省:NT、千葉県:C。 | |
その他: | 普通種だが、個体数はそれほど多くない。 | |
天敵 | 捕獲: | - |
寄生: | - |
オサムシ科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |
![]() |
||
地上を歩行する個体 | ||
2003/7/8 富津市東大和田 |
アオオサムシ 原名亜種 (オサムシ科 オサムシ亜科 オサムシ族 オサムシ亜族) |
Carabus (Ohomopterus) insuricola insuricola Chaudoir, 1869 |
分布 | 国内: | 本州(東北~中部)。西限はほぼ中央構造線(糸魚川-静岡)に一致するという。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。 |
県内: | 市街地を含め、汎く全域に棲息する。但し、鴨川-保田構造線以南には別亜種のアカオサムシが分布する。 | |
国外: | 現在のところ日本特産種。本亜種の標式産地は神奈川県付近と考えられている。 | |
変異 | 形態: | 比較的顕著な地理的変異が知られ、長野県伊那市の天竜川左岸地域にはイナオサムシ(ssp. pseudinsulicola (Ishikawa, ))が分布する。各亜種の中での色調は比較的安定しているが、神奈川県南東部の三浦半島にはアカオサムシに似た赤褐色の個体が出ることがある。 |
季節: | - | |
性差: | ほぼ同型。♂前脛節が強く膨らむ程度で、外見での区別は困難。 | |
生態 | 環境: | 地上性。広葉樹を中心とする各種樹林、公園、社寺境内、都市公園や人家の庭先など、比較的湿った薄暗い環境を好む。都市部では蓋のある側溝内に潜んでいる場合が多い。 |
発生: | 年1回。越冬成虫が4月~5月、新成虫が7月~10月に見られる。 | |
越冬: | 成虫。砂地の崖や朽木内に孔を穿ち、その中で単独越冬する。 | |
行動: | 夜行性。燈火に集まることもある。日中は地表の落葉下などに潜み、夜間盛んに徘徊して餌を探す。後翅は退化していて飛翔できないが、歩行はきわめて敏速で、活動も活発である。 | |
食性 | 捕食性/生体・死体。多くの地上性昆虫を狩るが、ミミズやカタツムリ、鱗翅目幼虫など体液の多い獲物を好む。このほかカエルやトカゲなど小動物の死骸にも集まる。 | |
類似種: | - | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | 普通種で個体数も多い。都市部に適応している唯一のオサムシである。 | |
天敵 | 捕獲: | - |
寄生: | - |
オサムシ科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |
![]() |
||
林床を歩行する個体 | ||
2006/4/11 安房郡白浜町滝川 |
アカオサムシ<アオオサムシ 房州亜種> (オサムシ科 オサムシ亜科 オサムシ族 オサムシ亜族) |
Carabus (Ohomopterus) insuricola nishikawai (Ishikawa, 1966) |
分布 | 国内: | 本州(房総半島南部、三浦半島南端部)。 |
県内: | 房総半島南部の保田-鴨川構造線周辺以南にのみ分布する。 | |
国外: | 関東南部の特産亜種。 | |
変異 | 形態: | 亜種内での地理的変異は知られていないが、色調に比較的顕著な個体変異がある。 |
季節: | - | |
性差: | ほぼ同型。♂前脛節が強く膨らむ程度で、外見での区別は困難。 | |
生態 | 環境: | 地上性。広葉樹を中心とする各種樹林、公園、社寺境内、人家の庭先など、比較的湿った薄暗い環境を好む。 |
発生: | 年1回。越冬成虫が3月下旬~5月上旬、新成虫が6月下旬~10月に見られる。 | |
越冬: | 成虫。砂地の崖や朽木内に孔を穿ち、その中で単独越冬する。 | |
行動: | 夜行性。燈火に集まることもある。日中は地表の落葉下などに潜み、夜間盛んに徘徊して餌を探す。後翅は退化していて飛翔できないが、歩行はきわめて敏速で、活動も活発である。 | |
食性 | 捕食性/生体・死体。多くの地上性昆虫を狩るが、ミミズやカタツムリ、鱗翅目幼虫など体液の多い獲物を好む。このほかカエルやトカゲなど小動物の死骸にも集まる。 | |
類似種: | セアカオサムシに似るが、体形が異なる。 | |
保 護: | 千葉県:C | |
その他: | 普通種だが、個体数はそれほど多くない。原名亜種が都市化に適応しているのに対し、本亜種は市街地にはほとんど見られないようだ。 | |
天敵 | 捕獲: | - |
寄生: | - |
オサムシ科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |