分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地を中心に、低山地まで分布する。島嶼では佐渡、壱岐、五島列島(福江)で記録されている。東北北部と九州南部では局地的。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息するが、近年はやや局地的。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸(華北・華中)、台湾、トンキンに分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異・個体変異共に知られていない。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♀は一般に♂よりやや大きい。 |
生態 |
環境: |
止水性。平地~丘陵地。浮葉植物が豊富な池沼で、底質は泥、水質はやや濁った陸水。周囲の草丈が低く、比較的開けた明るい環境を好む。 |
発生: |
年1回。5月下旬~9月に見られる。 |
越冬: |
幼虫。 |
行動: |
昼行性。活動はあまり活発でないが、飛翔は敏速。♂は水辺の見晴らしの良い場所に陣取って縄張りを占有し、♀を待つ。産卵は♀が単独で行うが、♂はそのすぐ上空を旋回し、他の♂が近づかないよう警護する。 |
食性 |
幼虫: |
捕食性。オタマジャクシ等の両生類幼生、メダカなどの小型魚類が中心。 |
成虫: |
捕食性。小蛾類、アブやハエなどの小型~中型飛翔性昆虫。 |
類似種: |
- |
保 護: |
千葉県:D,千葉市:A。 |
その他: |
特に県北部を中心に産地は減少しつつある。江戸時代の『蜻蛉譜』に、「グンバイカハサミ」の名で記載されているほか、各地でクルマヤンマ、クルマトンボ、オクルマなどと呼ばれている。 |
天敵 |
捕獲: |
造網性クモ類。 |
寄生: |
- |