分布 |
国内: |
本州、四国、九州。島嶼では壱岐。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に分布する。 |
国外: |
沿海州(ウスリー)に分布する。 |
変異 |
形態: |
国内での地理的変異は知られていない。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
同型。翅形や斑紋に差がないので、腹端の尾部付属器を観察する必要があるが、容易。 |
生態 |
環境: |
止水性。平地~丘陵地。抽水植物や挺水植物の多い池沼で、底質は砂泥、水質はやや濁った陸水。樹林に囲まれた薄暗い環境を好む。 県北部では特に台地の斜面林に多い。 |
発生: |
年1回。7月下旬~11月上旬まで見られる。 卵期は220日~230日。終齢幼虫は10齢で、孵化から50日~66日で羽化する。 |
越冬: |
幼虫。 |
行動: |
昼行性。静止時は翅を半開きにして平らにとまる。移動性は弱いが、成虫は水辺を離れて樹林内や林縁にいることが多い。♀は産卵時には水辺に戻り、♂と連結したまま池沼にはりだした樹冠や枝などの植物組織内に産卵する。一般に産卵は夕刻から始まり、深夜に及ぶこともある。 |
食性 |
幼虫: |
捕食性。ミジンコ類、ユスリカ類やハナアブ類の幼虫。 |
成虫: |
捕食性。小蛾類、ハエ、ユスリカなど小型の飛翔性昆虫。ときにアジアイトトンボなど小型のイトトンボ類も捕食する。 |
類似種: |
アオイトトンボ、コバネアオイトトンボと酷似するが、大型で翅胸の斑紋が相違する。 |
保 護: |
千葉市:C、東京都:B(区部) |
その他: |
県内での個体数は多い。 |
天敵 |
捕獲: |
ヤンマ類やサナエトンボ類、大型~中型のトンボ類、ハエトリグモ類、造網性クモ類。 |
寄生: |
不明。 |