モモブトスカシバ

腿太透羽蛾 (スカシバガ科)


林縁で休む個体 ヨメナ類で吸蜜する個体
2003/6/22 千葉市緑区 2002/7/6 千葉市緑区
モモブトスカシバ (スカシバガ科 スカシバガ亜科)
Macroscelesia japona  (Hampson ,1919)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~低山地を中心に山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 台湾に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。胸部背面の色調に変異がある。
季節:
性差: 同型。外見での区別は困難。腹端を精査する必要がある。
生態 環境: 各種樹林の林縁など。
発生: 年1回。6月下旬~7月に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 昼行性。活動は活発で飛翔は比較的敏速。訪花性が強く、様々な花で吸蜜する。スズメガ類のようにホバリングしながら吸蜜することが多い。
食性 幼虫: 食植性/(虫癭)。ウリ科アマチャヅルが主、ほかにカラスウリ、キカラスウリ。茎内に穿孔して虫こぶをつくり、これを食べる。
成虫: 食植性/花蜜。多くの草本の花で吸蜜する。
類似種: オオモモブトスカシバに似るが、後脚脛節の毛束の色が異なる。本種は黒褐色~銀灰色。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが個体数は少ない。和名は後脚脛節に生じた毛束により、静止時に腿が太く見えることに由来する。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリスなどの捕食性キリギリス類、トンボ類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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