ボクトウガ

木竇蛾 (ボクトウガ科)


クヌギの幹にとまる♀
2005/7/2 千葉市緑区
ボクトウガ (ボクトウガ科 ボクトウガ亜科)
Cossus jezoensis  (Matsumura ,1931)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: 同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林。
発生: 年1回。6月~8月に見られる。
越冬: 幼虫(非休眠)。
行動: 夜行性。燈火に飛来することもある。日中は林内などで休息している。幼虫は食樹の幹内にトンネルを掘り、その中で暮らす。
食性 幼虫: 食植性/ブナ科コナラ属コナラクヌギ、ミズナラ、ナラガシワ、カシワ、アベマキ。また、近年樹液に集まる小昆虫を捕食する例が注目されている。
成虫: 不明。
類似種: 同属のオオボクトウ、ヒメボクトウに似る
保 護: 指定されていない。
その他: 英名はCarpenter Moth(大工蛾)で、幼虫の性質に由来する。クヌギやコナラなどの樹液は本種やコウモリガなどの幼虫の食害によってにじみ出ることが多く、結果的に多くの昆虫を養っていることになる。
天敵 捕獲: オカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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