カラムシカザリバ

唐蒸飾羽蛾 (カザリバガ科)


林縁のカナムグラ葉上で休息する個体
千葉市緑区
カラムシカザリバ (カザリバガ科 カザリバガ亜科)
Cosmopterix zieglerella  (Hübner ,1810)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 欧州に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: 同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、路傍、水田周辺など。
発生: 年1回。6月~8月に見られる。
越冬: 不明。
行動: 昼行性。林縁の下草上などで、腹端をあげる姿勢で静止し、頭部を中心に円を描くようにくるくると走り回る。人の気配には比較的敏感で、すぐに飛び立って草むらに潜り、行方をくらます。
食性 幼虫: 食植性/葉。イラクサ科カラムシ属カラムシナンバンカラムシ(ラミー)、クワ科カラハナソウ属カナムグラカラハナソウなど。
成虫: 不明。
類似種: 近似種が非常に多く、そのいずれもが互いに酷似している。表示した写真も近似の別種の可能性がある。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: カマキリ類、 キリギリスなどの捕食性キリギリス類 、トンボ類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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