分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では本州周辺のほぼすべての離島のほか、小笠原、対馬、沖縄本島、慶良間、久米島、伊是名、伊平屋、伊江、宮古、伊良部、多良間、石垣、西表、竹富、与那国、小浜、波照間、大東などで記録されている。 |
県内: |
市街地を含め、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
汎世界分布種。熱帯~温帯に汎く分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。 |
季節: |
♀は明瞭、♂は不明瞭。 |
性差: |
夏季は異型、冬季は同型。夏季の♀は前翅後縁の斑紋を欠くことが多い。 |
生態 |
環境: |
畑地、草原、水田、休耕田、各種樹林の林縁など。 |
発生: |
多化性。詳細な発生回数は不明。ほぼ通年発生している。 |
越冬: |
成虫。 |
行動: |
主に昼行性。活動はあまり活発でない。夜間燈火に飛来することも多い。幼虫は葉を丸めて巣を作り、その中に潜む。老熟幼虫は葉裏に粗い繭を作り、その中で蛹化する。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉・若果。アブラナ科のキャベツ、ハナキャベツ、ブロッコリー、ダイコン、コマツナ、セイヨウアブラナ、ナタネなどの栽培種、野生種のイヌナズナ、タネツケバナのほか、フウチョウソウ科のアフリカフウチョウソウなど。 |
成虫: |
不明。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多い。アブラナ科蔬菜類の害虫として著名。英語圏では斑紋からDiamond back mothと呼ばれる。 |
天敵 |
捕獲: |
カマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類 、トンボ類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
:ヒメバチ科チビアメバチ亜科のタバコアオムシチビアメバチ(Campoletis chlorideae Uchida, 1957)、ニホンコナガヤドリチビアメバチ(Diadegma fenestrale (Holmgren, 1860))、Meloboris xylostellae Kusigemati, 1993、ヒメバチ亜科のコナガチビヒメバチ(Diadromus subtilicornis (Gravenhorst, 1829))、ヒラタヒメバチ亜科のチビキアシヒラタヒメバチ(Pimpla nipponica Uchida, 1928)、ヤドリバエ科のムラタヒゲナガハリバエ(Bessa parallela (Meigen))が知られる。 |