分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、奄美大島で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、ロシア、小アジア、欧州、イギリスに分布する。原名亜種は欧州~中国大陸産。本亜種は日本産のほか朝鮮半島産を含む。 |
変異 |
形態: |
国内での地理的変異は知られていない。斑紋は安定しており、個体変異も軽微。 |
季節: |
- |
性差: |
異型。♂は前翅前縁に折返し状のひだをもつ。一般に♀は♂より大型。 |
生態 |
環境: |
広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、果樹園、公園など。 |
発生: |
年1回。5月~6月に見られる。 |
越冬: |
幼虫。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。幼虫は食樹の葉を巻いて巣を作り、その中に潜む。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。広食性。バラ科のサクラ類、ナシ、リンゴ、モモ、スモモを中心に、イタヤカエデ(カエデ科)、マンサク(マンサク科)、ケヤキ、ハルニレ(ニレ科)、ハンノキ(カバノキ科)、イヌコリヤナギ、カワヤナギ、ネコヤナギ(ヤナギ科)などが知られる。 |
成虫: |
不明。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。オギンスジアカハマキともいう。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
ヒメバチ科ウスマルヒメバチ亜科のApophua sugaharai Momoi, 1978、Teleutaea orientalis Kuslitzky, 1973が知られる。 |