オオギンスジハマキ

大銀条葉巻蛾 (ハマキガ科)


林縁で休む♀
山武郡大網白里町金谷郷
オオギンスジハマキ 日本亜種 (ハマキガ科 ハマキガ亜科 アトキハマキ族)
Ptycholoma lecheanum circumclusana  (Christoph ,1881)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、奄美大島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、ロシア、小アジア、欧州、イギリスに分布する。原名亜種は欧州~中国大陸産。本亜種は日本産のほか朝鮮半島産を含む。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない。斑紋は安定しており、個体変異も軽微。
季節:
性差: 異型。♂は前翅前縁に折返し状のひだをもつ。一般に♀は♂より大型。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、果樹園、公園など。
発生: 年1回。5月~6月に見られる。
越冬: 幼虫
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。幼虫は食樹の葉を巻いて巣を作り、その中に潜む。
食性 幼虫: 食植性/広食性。バラ科のサクラ類、ナシ、リンゴ、モモ、スモモを中心に、イタヤカエデ(カエデ科)、マンサク(マンサク科)、ケヤキ、ハルニレ(ニレ科)、ハンノキ(カバノキ科)、イヌコリヤナギ、カワヤナギ、ネコヤナギ(ヤナギ科)などが知られる。
成虫: 不明。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。オギンスジアカハマキともいう。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: ヒメバチ科ウスマルヒメバチ亜科のApophua sugaharai Momoi, 1978、Teleutaea orientalis Kuslitzky, 1973が知られる。


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