ウスアトキハマキ

薄後黄葉巻蛾 (ハマキガ科)


燈火に飛来した個体
ウスアトキハマキ (ハマキガ科 ハマキガ亜科 アトキハマキ族)
Archips semistructa  (Meyrick ,1937)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆諸島、対馬で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸(東北部)~シベリア南東部、樺太に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。♀は♂より大型。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。
発生: 年3回。5月中旬~8月に見られる。
越冬: 幼虫
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性/広食性。バラ科のキイチゴ類、ウメ、リンゴ、ナシ、キク科のヨモギ類、キク類のほか、クワ科のヤマグワ、カバノキ科のハンノキ類、マメ科のダイズ、ザクロ科のザクロ、グミ科のグミ類など。
成虫: 不明。
類似種: ヒロバビロードハマキに似るが斑紋が異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。リンゴモンハマキとも呼ばれ、リンゴやナシの害虫として有名。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


クロシオハマキ

黒潮葉巻蛾 (ハマキガ科)


夕刻に活動を開始した♀
 2004/9/21 館山市大神宮(県立館山野鳥の森)
クロシオハマキ (ハマキガ科 ハマキガ亜科 アトキハマキ族)
Archips peratrata  Yasuda ,1961
分布 国内: 本州(房総半島以西)、四国、九州。平地~低山地に多い。島嶼では対馬、屋久島、奄美大島、沖縄本島、西表島などで記録されているが、南西諸島全域に分布するものと考えられる。南方系の種だが分布を拡大している。
県内: 現在のところ県南部の沿岸地域が分布の中心。
国外: 詳細不明。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。斑紋に顕著な個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: 異型。♂は前翅前縁に折返し状のひだをもつ。
生態 環境: 常緑広葉樹林、食樹の生育する各種樹林とその林縁。
発生: 年2回。5月~10月に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している が、夕刻から活発に活動を始める。
食性 幼虫: 食植性/葉。クサギ(クマツヅラ科)、カラタチバナ(ヤブコウジ科)、ヒメユズリハ(ユズリハ科)、ヤブツバキ(ツバキ科)など。
成虫: 不明。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で、産地での個体数は多い。現在北上中。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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