モンキクロノメイガ

紋黄黒野螟蛾 (ツトガ科)


街灯に飛来した個体
2005/7/8 市原市大久保
モンキクロノメイガ 極東亜種 (ツトガ科 ノメイガ亜科)
Herpetogramma luctuosale zelleri  (Bremer ,1864)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、種子島、屋久島、トカラ列島、奄美大島、沖縄本島、宮古、石垣で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、シベリア南東部、台湾、インドシナ~インド、ボルネオ、アンダマン諸島に分布する。原名亜種は東南アジア産。本亜種は日本産のほか、朝鮮半島、中国大陸、シベリア南東部産を含む。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。触角は♂♀共に糸状で、基節の構造が若干異なる程度であり、区別は難しい。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、果樹園、公園など。
発生: 年2回。6月~7月中旬、8月中旬~9月に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林縁などで休息している。幼虫は食樹の葉を巻いて巣を作り、その中に潜む。蛹化もその巣の中で行う。
食性 幼虫: 食植性/ブドウ科ノブドウヤマブドウエビヅルヤブガラシなどの野生種のほか、栽培種にもつく。
成虫: 不明。
類似種: モンシロルリノメイガに似るが、前翅の斑紋が若干異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


マエキノメイガ

前黄野螟蛾 (ツトガ科)


燈火に飛来した♂
2005/7/9 夷隅郡大多喜町久我原
マエキノメイガ (ツトガ科 ノメイガ亜科)
Herpetogramma rudis  (Warren ,1892)
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: 異型。♂の触角は短い微毛状、♀は糸状。また、♀は前翅内横線の内側と外横線の外側が淡黄色に縁取られる。
生態 環境: 草原、荒蕪地、畑地、各種樹林の林縁など。
発生: 年2回。6月~7月中旬、8月中旬~9月に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林縁などで休息している。幼虫は食樹の葉を巻いて巣を作り、その中に潜む。蛹化もその巣の中で行う。
食性 幼虫: 食植性/ヒユ科ヒナタイノコヅチヒカゲイノコヅチなどのイノコヅチ類。
成虫: 不明。
類似種: ホシオビホソノメイガ、オオキバラノメイガに似るが、横線の形状が異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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