分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島、奄美大島、沖縄本島、久米島、伊江島、宮古、石垣、西表で記録されている。 |
県内: |
市街地を含め、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、台湾~東洋熱帯地域、豪州に分布する。 |
変異 |
形態: |
南西諸島産は斑紋が薄いが亜種区分には至っていない。個体変異は軽微。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
ほぼ同型。触角形状が多少異なる程度であり、外見での区別は困難。 |
生態 |
環境: |
各種樹林とその林縁、公園、畑地、人家の庭,など。 |
発生: |
年3回。5月~6月上旬、7月、8月中旬~9月に見られる。 |
越冬: |
幼虫。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林縁などで休息している。幼虫は食樹の葉を巻いて巣を作り、その中に潜む。蛹化もその巣の中で行う。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。アオイ科のワタ、フヨウ、ムクゲ、オクラが主。ほかにシナノキ科のシナノキ、カラスノゴマなど。 |
成虫: |
不明。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
ヒメバチ科チビアメバチ亜科のEriborus pleuroptyae Kusigemati et Tanaka, 1992、ヒラタヒメバチ亜科のクロヒゲフシオナガヒメバチ(Acropimpla persimilis (Ashmead, 1906))が知られる。 |