ツゲノメイガ

柘植野螟蛾 (ツトガ科)


燈火に飛来した個体
2006/ 千葉市緑区
ツゲノメイガ (ツトガ科 ノメイガ亜科)
Glyphodes perspectalis  (Walker ,1859)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、種子島、屋久島、沖縄本島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸~インドに分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 不明瞭。一般に第1化は第2化より大型。
性差: 異型。色調や斑紋に差はないが、♂腹端には黒色の毛束がある。。
生態 環境: 畑地、草原、路傍、荒蕪地など。
発生: 年2回。6月~7月上旬、8月下旬~9月に見られる。
越冬: 不明。
行動: 主に夜行性。燈火に飛来することも多い。活動は比較的活発で、日中及び夜間に多くの花を訪れる。
食性 幼虫: 食植性/ツゲ科ツゲマメツゲなど。
成虫: 食植性/花蜜。多くの花で吸蜜する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 美麗種。普通種だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: 徘徊性クモ類、造網性クモ類など。
寄生: 不明。


スカシノメイガ

透野螟蛾 (メイガ科)


燈火に飛来した個体
スカシノメイガ (ツトガ科 マダラメイガ亜科)
Glyphodes pryeri  Butler ,1879
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。触角は♂が微毛状、♀は糸状。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、畑地、休耕田、湿地周辺など。
発生: 年2回。5月~6月中旬、7月下旬~8月に見られる。
越冬: 詳細不明。
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性/クワ科ヤマグワヒメコウゾなど。
成虫: 不明。
類似種: 同属のチビスカシノメイガ、クワノメイガと酷似し混生することも多い。斑紋がわずかに異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


チビスカシノメイガ

ちび透野螟蛾 (ツトガ科)


林縁で休む個体
2003/7/20 千葉市緑区
チビスカシノメイガ (ツトガ科 ノメイガ亜科)
Glyphodes duplicalis  Inoue,Munroe et Mutuura ,1981
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、伊江島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 詳細不明。国外の記録はクワノメイガと混同されている可能性が高い。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: 同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 広葉樹を生じる各種樹林とその林縁、水田・休耕田とその周辺など、食樹の生育する環境。
発生: 多化性。詳細な発生回数は不明だが、5月~10月頃まで見られる。
越冬: おそらく幼虫
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで葉裏に隠れて休息している。
食性 幼虫: 食植性/クワ科ヤマグワヒメコウゾ、カジノキ。
成虫: 食植性/花蜜
類似種: クワノメイガと酷似するが、本種の地色はクリーム色を帯び、やや透明度が低い。
保 護: 指定されていない。
その他: 通種だが、個体数はそれほど多くない。クワノメイガと混同されていた。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


シロマダラノメイガ

白斑野螟蛾 (ツトガ科)


燈火に飛来した個体
2007/6/16 安房郡天津小湊町四方木(東大演習林)
シロマダラノメイガ (ツトガ科 ノメイガ亜科)
Glyphodes sp.
分布 国内: 北海道,本州,四国,九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡,対馬,石垣,西表,与那国で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き,汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島,中国大陸、台湾、マレー~インド,豪州,アフリカまで汎く分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが,色調に若干の個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 各種樹林とその林縁,公園,社寺境内,畑地など。
発生: 年2回。5月~8月に見られる。
越冬: 不明。
行動: 主に夜行性。燈火に飛来することも多い。活動は比較的活発で,夜間に多くの花を訪れる。
食性 幼虫: 食植性/ガガイモ科ガガイモキョウチクトウ科キョウチクトウテイカカズラフウセントウワタなど。
成虫: 食植性/花蜜。多くの花で吸蜜する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 徘徊性クモ類,造網性クモ類など。
寄生: 不明。


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