ツトガ

苞蛾 (ツトガ科)


イネの葉にぶら下がって個体
2002/7/4 木更津市中尾
ツトガ (ツトガ科 ツトガ亜科)
Ancylolomia japonica  Zeller ,1877
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では小笠原、対馬、屋久島、沖縄本島で記録されている。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、シベリア南東部、台湾に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。色調や斑紋に比較的顕著な個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。♂♀共に触角は葉片状だが、♂のほうが枝が長い。一般に♀は大型で、淡色。
生態 環境: 水田周辺、草原、荒蕪地、各種樹林の林縁など。
発生: 年1回。6月~8月に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は草むらなどで休息している。幼虫は食草の根際で葉を綴って巣(苞)を作り、その中に潜む。
食性 幼虫: 食植性/イネ科草本各種。イネシバなどにつくことが多い。
成虫: 不明。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。ニカメイガと共にイネの害虫として著名。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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