シロツバメエダシャク

白燕枝尺蛾 (シャクガ科)


燈火に飛来した♂
2005/7/9 夷隅郡大多喜町久我原
シロツバメエダシャク (シャクガ科 エダシャク亜科)
Ourapteryx maculicaudaria  (Motschulsky ,1866)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、シベリア南東部~樺太、千島に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。♂の触角は両櫛歯状、♀は糸状。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など、食樹の生育する環境。
発生: 年2回。7月、9月~10月に見られる。
越冬: 幼虫(齢数不明)。
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性/イチイ科イチイキャラボクチャボガヤイヌガヤ科イヌガヤ、マツ科のトウヒなどの針葉樹。
成虫: 不明。
類似種: 本属各種は互いによく似ているが、本種の顔面は上部は橙褐色、下部は白色。前翅の横線は褐色を帯、横線間には漣状の斑紋を欠き純白である。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: ヒメバチ科ヒラタヒメバチ亜科のコキアシヒラタヒメバチ(Apechthis capulifera (Kriechbaumer, 1887))、チャイロツヤヒラタヒメバチ(Theronia (Theronia) atalantae gestator (Thunberg, 1822))が知られる。


ウスキツバメエダシャク

薄黄燕枝尺蛾 (シャクガ科)


林縁で休む個体
2002/10/13 千葉市緑区
ウスキツバメエダシャク (シャクガ科 エダシャク亜科)
Ourapteryx nivea  Butler ,1884
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島、トカラ列島、奄美大島、沖縄本島、西表で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 詳細不明。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。斑紋に若干の個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: 同型。色調や斑紋、翅形、大きさに差はなく、腹端の精査が必要。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林と林縁、果樹園、公園など。
発生: 年2回。5月~7月中旬、8月下旬~10月上旬。暖地では年3回。
越冬: 幼虫
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。 老熟幼虫は食樹の枝などに粗末な繭を作り、その中で蛹化する。
食性 幼虫: 食植性/広食性。ブナ科、ニレ科、マメ科、モチノキ科、クロウメモドキ科、ツバキ科、スイカズラ科などの広葉樹のほか、イヌガヤ科などの針葉樹にもつく。
成虫: 不明。
類似種: フトスジツバメエダシャクなど本属各種は互いによく似ている。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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