ハグルマエダシャク

歯車枝尺蛾 (シャクガ科)


林縁で休息する個体
2002/6/14 千葉市緑区
ハグルマエダシャク 原名亜種 (シャクガ科 エダシャク亜科)
Synegia hadassa hadassa  (Butler ,1878)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸西部に別亜種が分布する。本亜種は日本固有。
変異 形態: 九州、屋久島産は別亜種(ssp. yakushimensis Sato, 1990)とされる。斑紋と色調に若干の個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。触角は♂が両櫛歯状、♀は糸状。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、公園、郊外の人家の庭など。
発生: 年1回。6月~7月に見られる。
越冬: 幼虫(齢数不明)。
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内などの下草葉裏で休息している。
食性 幼虫: 食植性/モチノキ科イヌツゲ、アオハダ、ソヨゴ、スイカズラ科ツクバネウツギ属ツクバネウツギハナツクバネウツギ(アベリア)、ウゴツクバネウツギ。
成虫: 不明。
類似種: クロハグルマエダシャクに似るが、斑紋が異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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