分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では小笠原、対馬、種子島、屋久島で記録されている。 |
県内: |
市街地を含め、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
広域分布種。アジア~欧州、アフリカに汎く分布する。原名亜種は欧州産で、本亜種は日本固有。 |
変異 |
形態: |
北海道産は別亜種(ssp. ijimai Inoue, 1955)とされる。色調や斑紋に非常に顕著な個体変異がある。 |
季節: |
やや不明瞭。一般に夏型は春型より小型。 |
性差: |
ほぼ同型。触角は♂が微毛状、♀は糸状。♂は前翅基部に刻孔がある。 |
生態 |
環境: |
草原、畑地、水田周辺、各種樹林とその林縁、公園、社寺境内、人家の庭など。 |
発生: |
年3回~4回。4月下旬~10月に見られる。 |
越冬: |
蛹。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。広食性。クワ科、バラ科、ミカン科、ツバキ科、セリ科、キク科、マメ科、ナス科、ボロボロノキ科など広葉樹~草本まで非常に多岐にわたる。 |
成虫: |
不明。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。果樹にも多くつくため、害虫とされることもある。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
ヤドリバエ科のExorista sorbillans (Wiedemann)、Senometopia prima (Baranov)、Winthemia venusta (Meigen)などが知られる。 |