ナミガタシロナミシャク

波形白波尺蛾 (シャクガ科)


林縁の葉裏で休む個体
2004/5/30 千葉市緑区
ナミガタシロナミシャク 原名亜種 (シャクガ科 ナミシャク亜科)
Callabraxas compositata compositata  (Guenée ,1857)
分布 国内: 本州(宮城南部以南)、四国、九州。平地~低山地が分布の中心。島嶼では対馬、屋久島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、ほかに台湾には別亜種が分布する。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていないが、斑紋に顕著な個体変異が知られる。
季節:
性差: ほぼ同型。色調や斑紋、翅形、大きさに差はなく、♂でも触角は糸状に近い。♂は前翅裏面基部付近に長毛束を持つが、♀はこれを欠く。
生態 環境: 食樹の生育する環境。広葉樹林を中心とした各種樹林とその林縁。
発生: 年1回。5月~7月に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することもある。日中は林縁などで葉裏にとまり休息している。その際に腹部を下にぶら下げるような姿勢をとることが多い。
食性 幼虫: 食植性/ブドウ科ツタ
成虫: 不明。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、県内での個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


メイン