ウスキクロテンヒメシャク

薄黄黒点姫尺蛾 (シャクガ科)


林縁で休む個体
2005/9/21 館山市大神宮(県立館山野鳥の森)
ウスキクロテンヒメシャク (シャクガ科 ヒメシャク亜科)
Scopula ignobilis  (Warren ,1901)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地に汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: 同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 各種樹林の林縁、草原、路傍、公園、人家の庭など゙。
発生: 年2回。5月~6月中旬、7月下旬~9月中旬に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性/。広食性で、コモチマンネングサ(ベンケイソウ科)、カタバミ類(カタバミ科)、ムラサキケマン(ケシ科)、マルバスミレ(スミレ科)、ホウチャクソウ(ユリ科)などの草本類を中心に、ツルウメモドキ(ニシキギ科)、シモツケ類、サクラ類(バラ科)などの木本にもつく。
成虫: 不明。
類似種: 本属各種は互いに似ている。 特にマエキヒメシャクに似るが、本種は地色が明るく、横線と横脈点が明瞭で、黒褐色鱗粉は疎らとなる傾向が強い。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


マエキヒメシャク

前黄姫尺蛾 (シャクガ科)


林縁で休む個体
2002/5/27 袖ケ浦市吉野田
マエキヒメシャク 本州・四国・九州亜種 (シャクガ科 ヒメシャク亜科)
Scopula nigropunctata imbella  (Warren ,1901)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 旧北区のほぼ全域に分布する広域分布種。原名亜種は欧州産を指す。本亜種は日本固有。
変異 形態: 北海道産は別亜種(ssp. subimbella Inoue, 1958)とされる。色調や斑紋に顕著な個体変異が知られる。
季節: 比較的明瞭。春型は大型で、横脈点を欠くことが多い。
性差: ほぼ同型。♂は後脚脛節の距を欠く。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、河川敷、湿地林、果樹園、公園、市街地など。
発生: 年2回。4月~7月上旬、8月~9月に見られる。
越冬: ?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内や林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性/広食性。スイカズラ科のスイカズラ、ヤナギ科ヤナギ類、バラ科のバラ類、リンゴなど。
成虫: 不明。
類似種: 本属各種は互いによく似ているが、特にモントビヒメシャクに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


ナミスジチビヒメシャク

波条ちび姫尺蛾 (シャクガ科)


林縁で休む個体
2004/7/18 館山市大神宮(県立館山野鳥の森)
ナミスジチビヒメシャク (シャクガ科 ヒメシャク亜科)
Scopula personata  (Prout ,1913)
分布 国内: 本州(東北南部以南)、四国、九州。関東以西の平地が中心だが、山地まで汎く分布する。島嶼では種子島、屋久島から南西諸島全域で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する。
変異 形態: 亜種区分は認められていないが、九州以南では♀交尾器が異なる個体が知られる。色調や斑紋の個体変異は軽微。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。♂は後脚脛節の距を欠く。
生態 環境: 各種樹林の林縁、草原、畑地など。
発生: 年2回。5月~6月中旬、7月中旬~9月中旬に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内や林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性と考えられるが詳細不明。
成虫: 不明。
類似種: 本属各種は互いによく似ている。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


ギンバネヒメシャク

銀翅姫尺蛾 (シャクガ科)


林縁で休む個体
2005/6/6 千葉市緑区
ギンバネヒメシャク (シャクガ科 ヒメシャク亜科)
Scopula epiorrhoe  Prout ,1935
分布 国内: 本州(関東以西)、四国、九州。関東以西の平地が中心だが、山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、種子島、屋久島 、奄美大島、徳之島、沖永良部、沖縄本島、石垣、西表で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 国外での分布はよくわかっていない。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。斑紋に個体変異があり、横脈紋を欠くものもいる。
季節: 比較的明瞭。第2化の個体は第1化より小型。
性差: ほぼ同型。♂は後脚脛節の距を欠く。
生態 環境: 各種樹林の林縁、草原、畑地など。
発生: 年2回。6月、7月中旬~8月上旬に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内や林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性と考えられるが詳細不明。
成虫: 不明。
類似種: 本属各種は互いによく似ている。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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