ツマキシャチホコ

端黄鯱蛾 (シャチホコガ科)

林縁で休息する個体
2005/8/13 千葉市緑区
ツマキシャチホコ (シャチホコガ科)
Phalera assimilis  (Bremer et Grey ,1853)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸(華北)、ロシア沿海州(アムール)に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。♂は♀より若干前翅の幅が広いが、外見での区別は困難。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。
発生: 年1回。6月中旬~8月に見られる。
越冬:
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。幼虫は亜終齢まで群生し、終齢になると分散する。
食性 幼虫: 食植性/ブナ科コナラクヌギ、ミズナラ、アラカシ、ウバメガシなど。コナラ属に固有か?
成虫: 不明。
類似種: 本属各種は互いに酷似するが、本種は前翅頂の黄白色斑紋の内縁が赤褐色。
保 護: 指定されていない。
その他: 本属では最も普通だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


モンクロシャチホコ

紋黒鯱蛾 (シャチホコガ科)


燈火に飛来した♀
2006/5/12 千葉市緑区
モンクロシャチホコ (シャチホコガ科)
Phalera flavescens  (Bremer et Grey ,1853)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆諸島(三宅・御蔵)、対馬で記録されている。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、ロシア沿海州(アムール)、台湾に分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。触角は♂が鋸歯状、♀は糸状。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林の林縁、公園、社寺境内など。
発生: 年1回。7月~8月に見られる。
越冬:
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。幼虫には集合性があり、中齢幼虫までは集団で生活している。
食性 幼虫: 食植性/バラ科サクラ類ズミビワなどが知られるが、基本的には広食性で、終齢幼虫はほとんどの木本と草本の葉を食べる。木本の場合、硬化した葉を好むという。
成虫: 詳細不明。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 徘徊性クモ類、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類などのほか、徘徊性クモ類など。
寄生: 不明。


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