分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では与那国で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、シベリア南東部、台湾、インドシナ、マレー、インドに分布する。原名亜種は台湾、中国大陸(華南)~インド産を指し、本亜種には日本産のほか朝鮮半島産、中国大陸(華北・華中)、シベリア南東部産を含む。 |
変異 |
形態: |
国内での地理的変異は知られていない。斑紋の個体変異は軽微だが、色調の変異は顕著。 |
季節: |
比較的明瞭。斑紋などに差はないが、第2化は明らかに小型。 |
性差: |
異型。♂♀共に触角は櫛歯状だが、♂のほうが枝が長く羽毛状。♀は前翅が紫色を帯びる個体が多い。 |
生態 |
環境: |
広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、社寺林、畑地など。 |
発生: |
年3回。5月~6月上旬、7月~8月上旬、9月に見られる。 |
越冬: |
幼虫(若齢)。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林縁などで休息している。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。広食性。マメ科のダイズ、フジ、ハギ類のほか、バラ類、カイドウ(バラ科)、ケヤキ、エノキ(ニレ科)、コナラ、クヌギ(ブナ科)、ウツギ、ガマズミ(ユキノシタ科)などが知られる。 |
成虫: |
不食。成虫は口吻が退化しており、何も食べない。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
不明。 |