マメドクガ

豆毒蛾 (ドクガ科)


燈火に来た♂
2005/7/8 市原市大久保
マメドクガ 極東亜種 (ドクガ科)
Cifuna locuples confusa (Bremer ,1861)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では与那国で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、シベリア南東部、台湾、インドシナ、マレー、インドに分布する。原名亜種は台湾、中国大陸(華南)~インド産を指し、本亜種には日本産のほか朝鮮半島産、中国大陸(華北・華中)、シベリア南東部産を含む。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない。斑紋の個体変異は軽微だが、色調の変異は顕著。
季節: 比較的明瞭。斑紋などに差はないが、第2化は明らかに小型。
性差: 異型。♂♀共に触角は櫛歯状だが、♂のほうが枝が長く羽毛状。♀は前翅が紫色を帯びる個体が多い。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、社寺林、畑地など。
発生: 年3回。5月~6月上旬、7月~8月上旬、9月に見られる。
越冬: 幼虫(若齢)。
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性/広食性。マメ科のダイズ、フジ、ハギ類のほか、バラ類、カイドウ(バラ科)、ケヤキ、エノキ(ニレ科)、コナラ、クヌギ(ブナ科)、ウツギ、ガマズミ(ユキノシタ科)などが知られる。
成虫: 不食。成虫は口吻が退化しており、何も食べない。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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