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燈火に飛来した♂ | ♀ |
2006/5/14 千葉市緑区 | 2006/ 千葉市緑区 |
スギドクガ (ドクガ科) |
Calliteara argentata (Butler, 1881) |
分布 | 国内: | 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島で記録されている。 |
県内: | 市街地を含め、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | かつては旧北区広域分布種であるC.abietis (Butler ,1881)の亜種とされていた。 | |
変異 | 形態: | 地理的変異は知られていない。♂♀共に顕著な黒化型が知られる。 |
季節: | 比較的明瞭。第1化は大型で、第2化は、♂♀共に黒化型が比較的多くでる。 | |
性差: | 異型。♂の触角は櫛歯状、♀は歯牙状。一般に♀は♂よりはるかに大きい。 | |
生態 | 環境: | 針葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、人家の庭など。 |
発生: | 年2回。5月~6月、8月~9月に見られる。 | |
越冬: | 幼虫(若齢)。 | |
行動: | 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。幼虫は危険を感じると背面に黒い毛束を出して威嚇する。幼虫は成熟すると樹上などで幼虫時代の長毛を巻き込んだ粗い繭を作り、その中で蛹化する。 | |
食性 | 幼虫: | 食植性/葉。スギ科のスギ、ヒノキ科のヒノキ、サワラ、ビャクシン科のビャクシン。栽培種のカイヅカイブキ、コニファーなどにもよくつく。 |
成虫: | 不食。成虫は口吻が退化しており、何も食べない。 | |
類似種: | 同属のリンゴドクガに似るが、斑紋が若干異なり、地色が灰色。 | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | 普通種で個体数も多い。幼虫~成虫まで無毒である。時に大発生して山林にかなりの害を与えることがある。 | |
天敵 | 捕獲: | オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類などのほか、徘徊性クモ類など。 |
寄生: | 不明。 |
ドクガ科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |
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燈火に飛来した♂ | ||
2006/5/14 千葉市緑区 |
リンゴドクガ (ドクガ科) |
Calliteara pseudabietis Butler, 1885 |
分布 | 国内: | 北海道、本州、四国、九州。平地~山地に汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島で記録されている。 |
県内: | 市街地を含め、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 現在のところ日本特産種。かつては旧北区広域分布種であるC.pudibunda Butler ,1885の亜種とされていた。 | |
変異 | 形態: | 地理的変異は知られていない。斑紋にやや顕著な個体変異がある。 |
季節: | 知られていない。 | |
性差: | 異型。♂の触角は櫛歯状、♀は歯牙状。♂前翅には灰色斑紋が顕著に現れるが、♀は不明瞭。 | |
生態 | 環境: | 広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、果樹園、人家の庭など。 |
発生: | 年2回。4月~5月、7月~8月に見られる。 | |
越冬: | 蛹。 | |
行動: | 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。幼虫は危険を感じると背面に黒い毛束を出して威嚇する。 | |
食性 | 幼虫: | 食植性/葉。広食性。バラ科サクラ類、リンゴ、ナシ、ヤナギ科ヤナギ類、ブナ科のコナラ、クヌギ、アベマキ、カエデ科カエデ類、ニレ科のケヤキなどが知られる。 |
成虫: | 不食。成虫は口吻が退化しており、何も食べない。 | |
類似種: | 同属のスギドクガに似るが、斑紋が若干異なり、地色が白色。 | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | 普通種で個体数も多い。幼虫は美麗で、如何にも毒をもっていそうな風体だが、実際には無毒だという。 | |
天敵 | 捕獲: | オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類などのほか、徘徊性クモ類など。 |
寄生: | 不明。 |
ドクガ科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |