クロスジチビコケガ

黒条ちび苔蛾 (ヒトリガ科)


燈火に飛来した個体
2005/9/8 千葉市緑区
クロスジチビコケガ 日本・中国亜種 (ヒトリガ科 コケガ亜科)
Stictane rectilinea chinesica  (Draudt ,1931)
分布 国内: 本州(関東以西)、四国、九州。平地に多い。島嶼では対馬、屋久島、奄美大島、石垣、西表で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸、インドシナ、マレー~インドに分布する。 原名亜種はインド~マレー産。本亜種は日本産のほか、中国大陸産を含む。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: 同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 湿度の高い各種樹林とその林縁、渓流沿いなど。
発生: 年2回。6月と9月に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内などで休息している。
食性 幼虫: 食菌性地衣類各種。
成虫: f不食。成虫は口吻が退化しており、何も食べない。
類似種: 同属のウスクロスジチビコケガに似るが、県内では記録されていない。
保 護: 指定されていない。
その他: 西日本では普通だが、関東では比較的稀とされる。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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