分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では三宅、御蔵、八丈、対馬、種子島、沖永良部、沖縄本島、石垣、西表で記録されている。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する。本亜種は伊豆諸島産以外のすべての地域のものを含む。 |
変異 |
形態: |
伊豆諸島産は別亜種(ssp. maenamii (Inoue et Kobayashi, 1963))とされる。斑紋に比較手顕著な個体変異がある。 |
季節: |
比較的明瞭。斑紋などに差はないが、一般に第2化は第1化より明らかに小型。 |
性差: |
異型。♂は前翅横脈上の黒点が2個、♀は1個。前翅の横線は♂が太く、♀は細い傾向がある。 |
生態 |
環境: |
湿度の高い各種樹林とその林縁。 |
発生: |
年2回。6月~7月中旬、8月中旬~9月に見られる。 |
越冬: |
幼虫(2齢~3齢)。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林縁などで休息している。 |
食性 |
幼虫: |
食菌性。各種の地衣類。 |
成虫: |
不食。成虫は口吻が退化しており、何も食べない。 |
類似種: |
♀は同属のヒトテンアカスジコケがに似るが、本種はこれより大型で、斑紋が若干異なる。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
不明。 |