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林縁で休む個体 | ||
2004/7/21 館山市大神宮(県立館山野鳥の森) |
スジベニコケガ 原名亜種 (ヒトリガ科 コケガ亜科) |
Barsine striata striata (Bremer et Grey ,1853) |
分布 | 国内: | 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では三宅、八丈、対馬、種子島、屋久島で岐路記されている。 |
県内: | 市街地を除き、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 朝鮮半島、シベリア南東部、樺太に分布する。 | |
変異 | 形態: | 伊豆諸島産は別亜種(ssp. hachijoensis (Inoue et Maenami, 1963))とされる。斑紋に非常に顕著な個体変異がある。 |
季節: | 比較的明瞭。斑紋などに差はないが、第1化は第2化より明らかに大型。 | |
性差: | ほぼ同型。♂の触角は微毛状、♀は剛毛のみを生じる。 | |
生態 | 環境: | 湿度の高い各種樹林とその林縁。 |
発生: | 年2回。5月~6月、7月下旬~9月中旬に見られる。 | |
越冬: | 幼虫。 | |
行動: | 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林縁などで休息している。 | |
食性 | 幼虫: | 食菌性。多くの地衣類を食べる。 |
成虫: | 不食。成虫は口吻が退化しており、何も食べない。 | |
類似種: | 本属各種は互いによく似ている。 | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | 普通種。個体数も多い。 | |
天敵 | 捕獲: | オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: | 不明。 |
ヒトリガ科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |
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燈火に飛来した個体 | ||
2007/6/16 安房郡天津小湊町清澄(東大千葉演習林) |
ハガタベニコケガ 原名亜種 (ヒトリガ科 コケガ亜科) |
Barsine aberrans aberrans (Butler ,1877) |
分布 | 国内: | 北海道,本州,四国,九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬,屋久島,奄美,徳之島,沖縄本島,石垣,西表で記録されている。 |
県内: | 市街地を除き,汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 朝鮮半島,シベリアに分布し,本亜種は日本固有。 | |
変異 | 形態: | 北海道産(ssp. askoldensis (Oberthür, 1880)),奄美以南産(ssp. okinawana (Matsumura, 1930))が別亜種とされる。斑紋に比較的大きな個体変異がある。 |
季節: | - | |
性差: | ほぼ同型。外見での区別は困難だが,♀は♂より一般に大型。 | |
生態 | 環境: | 各種樹林とその林縁,公園,社寺境内など。 |
発生: | 年2回。5月~6月,8月~9月に見られる。 | |
越冬: | 幼虫? | |
行動: | 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁の葉裏などで休息している。 | |
食性 | 幼虫: | 食菌性。地衣類各種。 |
成虫: | 不食。成虫は口吻が退化しており,何も食べない。 | |
類似種: | - | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | 普通種だが,個体数はそれほど多くない。 | |
天敵 | 捕獲: | 徘徊性クモ類,造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類,スズメバチ類のほか,クチブトカメムシ類,サシガメ類などのほか,徘徊性クモ類など。 |
寄生: | 不明。 |
ヒトリガ科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |
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燈火に来た♂ | ||
2005/7/9 夷隅郡大多喜町久我原 |
ゴマダラベニコケガ (ヒトリガ科 コケガ亜科) |
Barsine pulchera Butler ,1877 |
分布 | 国内: | 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。 |
県内: | 市街地を除き、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 朝鮮半島、シベリア南東部に分布する。 | |
変異 | 形態: | 若干の地理的変異が知られるが、亜種区分には至らない。斑紋の個体変異は比較的顕著。 |
季節: | 比較的明瞭。斑紋などに差はないが、第1化は第2化より明らかに大型。 | |
性差: | ほぼ同型。♂の触角は微毛状、♀は剛毛のみを生じる。 | |
生態 | 環境: | 湿度の高い各種樹林とその林縁。 |
発生: | 年2回。5月下旬~7月上旬、8月下旬~9月に見られる。 | |
越冬: | 幼虫。 | |
行動: | 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林縁などで休息している。 | |
食性 | 幼虫: | 食菌性。多くの地衣類を食べる。 |
成虫: | 不食。成虫は口吻が退化しており、何も食べない。 | |
類似種: | 本属各種は互いによく似ている。 | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | 普通種。個体数も多い。 | |
天敵 | 捕獲: | オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: | 不明。 |
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