分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、隠岐、対馬、壱岐、種子島、屋久島以南の南西諸島のほぼ全域で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
台湾、中国大陸(華中・華南)に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。斑紋に顕著な個体変異がある。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
同型。個体変異も顕著であるため、外見での区別は困難。 |
生態 |
環境: |
各種樹林とその林縁、果樹園、人家の庭、社寺境内、公園など。 |
発生: |
年2回以上。6月~10月に連続して出現し。越冬成虫は4月に見られる。 |
越冬: |
成虫。広葉樹の樹皮に裸出した状態で単独越冬する。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は樹皮などにとまって休息している。蛹化は食樹の葉裏で行われ、褐色条斑紋を持つボート状あるいは叺状の繭をつくる。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。カキノキ科のカキノキ、マメガキなど。 |
成虫: |
不明。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多い。和名は文字通り前翅の斑紋が広葉樹の樹皮に似ることに由来する。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
ヒメバチ科トガリヒメバチ亜科のキリガヤドリトガリヒメバチ(Listrognathus (Listrognathus) eccopteromus Uchida, 1930)が知られる。 |