ウスベリケンモン

薄縁剣紋蛾 (ケンモンガ科)


コナラにとまる個体
2002/6/16 千葉市緑区
ウスベリケンモン (ケンモンガ科)
Anacronicta nitida  (Butler ,1878)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。低山地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を除き汎く全域に棲息するが、南部の丘陵地域が中心。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、台湾、沿海州(アムール)に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、翅の色調の濃淡に若干の個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。触角が♂は微毛状、♀は糸状。
生態 環境: 下草にササ類の繁茂する各種樹林とその林縁。
発生: 年2回。5月~6月、7月~8月に見られる。
越冬:
行動: 夜行性。燈火に飛来することもある。飛翔は比較的敏速で、各種広葉樹の樹液に集まる。日中は木の幹などに下向きにとまり休息している。
食性 幼虫: 食植性/タケ科クマザサ類が知られるが、食性の範囲は不明。
成虫: 食植性/樹液。クヌギ、コナラ、ヤナギ類など広葉樹。
類似種: コウスベリケンモンに似るが、本種はこれより地色が明るく斑紋が明瞭で、やや大きい。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


メイン