分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、ロシア沿海州に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。前翅の斑紋に顕著な個体変異が知られ、中横線の白色斑紋の状態により白斑型、白条型、無紋型などと呼ばれているが、その中間的な状況を示す個体も多い。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
ほぼ同型。触角形状が若干異なり、♂は歯牙状、♀は糸状。 |
生態 |
環境: |
広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。 |
発生: |
年2回。6月~7月、8月下旬~10月中旬に見られる。 |
越冬: |
卵。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内などで休息している。夕刻日没直後から活発に飛翔し、各種広葉樹の樹液などにも集まる。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。バラ科のモミジイチゴ、ノイバラ、エビガライチゴのほか、ブナ科のコナラ、カシワなど。 |
成虫: |
食植性/樹液。コナラ、クヌギ、ヤナギ類などで吸汁する。 |
類似種: |
シラフクチバと酷似し、斑紋が若干異なるが区別は難しい。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
不明。 |