オオトウアツバ

大塔厚羽 (ヤガ科)


燈火に飛来した♀
2005/8/5 千葉市緑区
オオトウアツバ (ヤガ科 シタバガ亜科)
Panilla petrina  (Butler ,1879)
分布 国内: 本州(関東南部以西)、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、石垣、西表で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種。国外での記録はない。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、斑紋に若干の個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。♂の触角は繊毛状、♀は糸状。
生態 環境: 各種樹林とその林縁。
発生: 年2回。5月~7月上旬、8月中旬~10月上旬に見られる。
越冬: 幼虫と考えられるが不明。
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内などで休息している。日没後に活動を開始し、広葉樹の樹液によく集まる。
食性 幼虫: 食植性と考えられるが詳細不明。
成虫: 食植性/樹液。クヌギ、コナラ、ヤナギ類などの広葉樹で吸汁する。
類似種: 一見するとエダシャクの類にみえる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。オオトウクチバとも呼ばれる。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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