ムクゲコノハ

槿木葉 (ヤガ科)


クヌギの樹液を吸う♂
2005/7/27 千葉市緑区
ムクゲコノハ (ヤガ科 シタバガ亜科)
Thyas juno  (Dalman ,1823)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では八丈、対馬、屋久島、沖縄本島、西表で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、ロシア沿海州(ウスリー・アムール)、台湾、インドに分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。前翅の斑紋に若干の個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: 異型。色調や斑紋に差はないが翅形が異なり、♂は前翅翅前縁基半部がふくらむ。また♂後翅内縁には顕著な長毛束を装う。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林、里山など。
発生: 年2回。4月下旬~6月上旬、7月中旬~9月に見られる。
越冬: ?
行動: 夜行性。燈火に飛来することはあまり多くない。日中は薄暗い林内などで休息している。日没後に活動を開始、活発に飛翔し、広葉樹の樹液によく集まる。
食性 幼虫: 食植性/ブナ科コナラクヌギクリクルミ科オニグルミ、サワグルミなど。
成虫: 食植性/樹液。クヌギ、コナラ、ヤナギ類などの広葉樹で吸汁する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、多産することはあまりない。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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