分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では小笠原、対馬、種子島、屋久島、徳之島、沖縄本島、宮古、石垣で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
台湾、中国大陸(華中・華南)~インド、インドシナ、マレー~豪州の東洋熱帯地域に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。斑紋に若干の個体変異がある。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
ほぼ同型。色調や斑紋、翅形などに差はないが、♀の腹部が♂より太い。 |
生態 |
環境: |
広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。 |
発生: |
年2回。6月下旬~8月、10月~翌年4月に見られる。 |
越冬: |
成虫。大木の洞や岩の隙間、人家の軒下などで集団で越冬することが知られている。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内などで休息している。主に日没直後頃から活動を開始、活発に飛翔し、各種広葉樹の樹液に集まる。見た目によらず飛翔は敏速で、歩行も機敏である。幼虫は手を触れると体を左右に振って「イヤイヤ」をする習性がある。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。イラクサ科のカラムシ、ナンバンカラムシ、イラクサ、ヤブマオ、コアカソ、ラセイタソウ等が主。ほかにそれらに隣接するユキノシタ科のマルバウツギ、クワ科のカナムグラ、ヤマグワなどを食べることもある。 |
成虫: |
食植性/樹液。クヌギやコナラ、ヤナギ類など広葉樹に集まる。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多い。幼虫はかなり派手な色彩のケムシであるが無毒、特に秋に群生しているのが見られる。和名は体型から来たものと考えられる。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
不明。 |