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クヌギの樹液に来た個体 | ||
2005/7/3 千葉市緑区 |
カラスヨトウ 東アジア亜種 (ヤガ科 カラスヨトウ亜科) |
Amphipyra livida corvina Motschulsky ,1866 |
分布 | 国内: | 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島で記録されている。 |
県内: | 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | ユーラシア種。朝鮮半島、中国大陸~欧州まで汎く分布する。本亜種はほかに朝鮮半島、中国大陸産を含み東アジア固有。原名亜種は欧州産を指す。 | |
変異 | 形態: | 国内での地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。 |
季節: | - | |
性差: | 同型。外見での区別は困難。 | |
生態 | 環境: | 広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。 |
発生: | 年1回。4月、7月~11月頃まで見られるが、盛夏に一時集休眠する。 | |
越冬: | 成虫。木の洞や岩陰などで集団越冬する。 | |
行動: | 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内などで休息している。夕刻日没直後から活発に飛翔し、各種広葉樹の樹液などにも集まる。夏眠と越冬の際には集団を形成することが知られる。 | |
食性 | 幼虫: | 食植性/葉。広食性。ヤブガラシ(ブドウ科)、イタドリ(タデ科)、バラ類(バラ科)、ノササゲ(マメ科)、アマナ類(ユリ科)、タンポポ類(キク科)、セリ類(セリ科)、アサ(アサ科)などが知られる。 |
成虫: | 食植性/樹液。コナラ、クヌギ、ヤナギ類などの広葉樹。 | |
類似種: | - | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | 普通種で個体数も多い。和名は前翅の色調が烏の濡れ羽色を思わせる光沢をもつことによる。 | |
天敵 | 捕獲: | オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: | 不明。 |
カラスヨトウ亜科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |
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クヌギの樹液に来た個体 | ||
2005/7/2 千葉市緑区 |
オオシマカラスヨトウ 東アジア亜種 (ヤガ科 カラスヨトウ亜科) |
Amphipyra monolitha surnia Felder et Rogenhofer ,1874 |
分布 | 国内: | 本州(東北地方北部以南)、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では八丈、対馬、種子島で記録されている。 |
県内: | 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 朝鮮半島、中国大陸~インド北部に分布する。本亜種は日本産のほか朝鮮半島、中国大陸産を含み、原名亜種はヒマラヤ北部産を指す。 | |
変異 | 形態: | 国内での地理的変異は知られていない。斑紋に若干の個体変異がある。 |
季節: | - | |
性差: | 同型。外見での区別は困難。 | |
生態 | 環境: | 広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。 |
発生: | 年1回。4月、7月~11月頃まで見られるが、盛夏に一時休眠する。 | |
越冬: | 成虫。木の洞や岩陰などで集団越冬する。 | |
行動: | 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内などで休息している。夕刻日没直後から活発に飛翔し、各種広葉樹の樹液などにも集まる。 夏眠と越冬の際には集団を形成することが知られる。 | |
食性 | 幼虫: | 食植性/葉。ブナ科コナラ属のコナラ、クヌギ、アベマキ、アラカシ、ニレ科のエノキ、ヤナギ科ヤナギ類などが知られる。 |
成虫: | 食植性/樹液。コナラ、クヌギ、ヤナギ類などの広葉樹。 | |
類似種: | ナンカイカラスヨトウと似るが、本種は腹部に縞模様を持ち、一般に本種のほうが斑紋が鮮明。 | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | 普通種。個体数も多い。 | |
天敵 | 捕獲: | オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: | 不明。 |
カラスヨトウ亜科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |