分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島、沖縄本島で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
台湾、中国大陸、ロシア沿海州(アムール)に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。外見での区別は困難。 |
生態 |
環境: |
広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園など。 |
発生: |
年1回。10月~翌4月に見られる。 |
越冬: |
成虫。休眠は浅く、風の弱い温暖な夜には活動する。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。夜間に活発に飛翔し、各種広葉樹の樹液を訪れる。卵は食樹の葉表に150個~200個の卵塊で産付されるが、いくつかの無精卵が混入する。孵化は一斉で、若齢時には弱い集合性があり、危険を感じると吐糸して垂下する習性があるが、中齢以降にはこの習性は失われ、分散する。中齢以降の幼虫は食樹の葉表で体の前半を持ち上げ、くるっとうちに丸めた姿勢で静止しているが、若齢幼虫は葉裏で葉脈上に体を伸ばして静止する。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。典型的な広食性。バラ科のナシ、サクラ類、ブナ科のコナラ、クヌギ、モクレン科のシデコブシ、マメ科のエニシダなどの広葉樹のほか、マメ科のエンドウ、ケシ科のタケニグサ、タデ科のギシギシ類、イタドリ類、キク科のゴボウ、キクイモ、ナス科のタバコ、ラン科のセッコクなど。やや雑食性の傾向があり、餌が不足すると共食いすることもある。 |
成虫: |
食植性/樹液。各種広葉樹の樹液に集まる。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。もっとも普通に見られるキリガ。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
不明。 |