シロスジアオヨトウ

白条青夜盗 (ヤガ科)


ネコヤナギに来た個体
2003/6/22 千葉市緑区
シロスジアオヨトウ日本亜種 (ヤガ科 ヨトウガ亜科)
Trachea atriplicis gnoma  (Butler ,1878)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地に汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、シベリア~欧州に分布するユーラシア種。原名亜種は欧州産をさし、本亜種は日本固有。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: 同型。色調や斑紋に差はなく、腹端を精査する必要がある。
生態 環境: 食草の生育する環境。広葉樹林の林縁が主。
発生: 年1回。5月~6月、8月~9月に見られる。
越冬: と考えられるが詳細不明。
行動: 夜行性。日中は樹林内などの樹の幹にとまっていることが多い。夜間活発に活動し、各種広葉樹の樹液に集まる。燈火に飛来することも多い。
食性 幼虫: 食植性/広食性の傾向を示し、タデ科のイヌタデ、ギシギシ類など丈の低い草本を利用する。
成虫: 食植性/樹液。コナラ、クヌギ、ヤナギ類、ニレ類などで吸汁する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 美麗種。普通種だが個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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