シロシタヨトウ

白下夜盗 (ヤガ科)


燈火に飛来した個体
2005/6/5 千葉市緑区
シロシタヨトウ (ヤガ科 ヨトウガ亜科)
Sarcopolia illoba  (Butler ,1878)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。低山地~山地が分布の中心。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 沿海州(アムール)、中国大陸、インドに分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。色調や斑紋に差はないが、触角が♂は微毛状、♀は糸状となる。
生態 環境: 食草の生育する環境。広葉樹林の林縁、竹林など。
発生: 年2回。5月~6月、9月に見られる。
越冬: 幼虫?。
行動: 夜行性。日中は薄暗い樹林内で休息している。夜間活発に活動し、各種広葉樹の樹液に集まる。燈火に飛来することも多い。
食性 幼虫: 食植性/広食性。キク科(ゴボウ、キク類、ヒマワリ、ノゲシ類)、シソ科(シソ)、セリ科(ニンジン)、アオイ科(ワタ)、マメ科(ダイズ、ヤブマメ、ウマゴヤシ類)、バラ科(キイチゴ類、バラ類、サクラ類)、ナデシコ科(ハコベ類、ナデシコ類)、ザクロ科(ザクロ)、アブラナ科(キャベツ)、スベリヒユ科(:スベリヒユ)、アカザ科(テンサイ、フダンナ、アカザ、シロザ)、タデ科(ソバ、イタドリ類、スイバ、ギシギシ類、タデ類)、ユリ科(ネギ)、クワ科(ヤマクワ)、ニレ科(ニレ類)など。
成虫: 食植性/樹液。コナラ、クヌギ、ヤナギ類、ニレ類などで吸汁する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが個体数はそれほど多くない。和名は前翅の斑紋と後翅の色調に由来する。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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