クロテンヨトウ

黒点夜盗蛾 (ヤガ科)


燈火に飛来した個体
2006/5/4 千葉市緑区
クロテンヨトウ (ヤガ科 ヨトウガ亜科)
Athetis cinerascens  (Motschulsky ,1861)
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸(東北部)~ロシア沿海州(アムール)に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。下唇鬚の長さが異なる程度であり、外見での区別は困難。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、草原、畑地、水田周辺など。
発生: 年1回。4月~5月に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性と考えられるが詳細不明。
成虫: 詳細不明。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。幼生期の生態は知られていない。
天敵 捕獲: 徘徊性クモ類、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類などのほか、徘徊性クモ類など。
寄生: 不明。


シロテンウスグロヨトウ

白点薄黒夜盗蛾 (ヤガ科)


燈火に飛来した♀
2005/7/8 市原市大久保
シロテンウスグロヨトウ (ヤガ科 ヨトウガ亜科)
Athetis albisignata  (Oberthür ,1879)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では記録されていない。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸(華北・東北部)、ロシア沿海州(アムール)に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: 異型。♀は前翅中横線外側に黄白色の小点がある。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、草原、路傍、公園など。
発生: 年1回。6月~8月に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は草むらなどで休息している。
食性 幼虫: 食植性/キク科ヨモギ類タンポポ類、タデ科のスイバ、マメ科のインゲンマメ、ブナ科のクリなど。
成虫: 不明。
類似種: 同属のヒメサビスジヨトウに似るが、本種は前翅外縁が丸みを帯びる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


エゾウスイロヨトウ

蝦夷薄色夜盗蛾 (ヤガ科)


燈火に飛来した個体
2006/4/13 千葉市緑区
エゾウスイロヨトウ (ヤガ科 ヨトウガ亜科)
Athetis correpta  (Püngeler, 1907)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: ロシア沿海州(ウスリー)に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型
生態 環境: 各種樹林とその林縁、畑地、路傍、公園など。
発生: 年2回。4月~6月、8月~10月に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。夜間に活発に飛翔し、多くの花や各種広葉樹の樹液を訪れる。
食性 幼虫: 食植性と考えられるが詳細不明。枯葉を食べる可能性がある。
成虫: 詳細不明。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数は多くない。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


メイン