分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州(佐賀)。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、シベリア~欧州。ユーラシアの広域分布種。 |
変異 |
形態: |
若干の地理的変異が知られるが、個体変異もあるため亜種区分は認められていない。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
同型。色調や斑紋に差はなく、腹端を精査する必要がある。 |
生態 |
環境: |
各種樹林とその林縁、果樹園、畑地、草原など。 |
発生: |
年2回。5月~9月まで見られる。 |
越冬: |
蛹。 |
行動: |
夜行性。飛翔は比較的敏速。夜間に活発に活動し、多くの広葉樹の樹液に集まるほか、燈火に飛来することもある。日中は木の幹などで静止している。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。広食性の傾向を示す。バラ科のサクラ類、ナシ、スモモなどが主で、ほかにアブラナ科(セイヨウアブラナ)、マメ科、タデ科(サクラタデ、ボントクタデ、ハナタデ、オオケタデ、イヌタデ、ギシギシ類)、ヤナギ科(ヤナギ類、セイヨウハコヤナギ)、アオイ科(タチアオイ)、キク科(ヨモギ類)、アヤメ科(キショウブ)など。 |
成虫: |
食植性/樹液。、コナラ、クヌギ、ヤナギ類などで吸汁する。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
ケンモンヤガでは最も普通種で、個体数も多い。和名は食樹に由来する。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
不明。 |