オオタバコガ

大煙草蛾 (ヤガ科)


カントウヨメナで吸蜜する個体
2002/10/12 千葉市緑区
オオタバコガ 原名亜種 (ヤガ科 タバコガ亜科)
Helicoverpa armigera armigera (Hübner ,[1808])
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島、沖縄諸島、南大東で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、台湾、フィリピン~東洋熱帯、豪州、ミクロネシア、アフリカ大陸 など、東アジア温帯及び旧世界の熱帯~亜熱帯地域に汎く分布する広域種。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: 同型。色調や斑紋に差はなく、腹端を精査する必要がある。
生態 環境: 食草の生育する環境。各種樹林の林縁、草原、畑地、河川敷、公園など。
発生: 年1回。8月~10月に見られる。
越冬:
行動: 昼行性。活動は活発だが、飛翔は比較的緩やか。訪花性は強く、多くの花に集まり吸蜜する。
食性 幼虫: 食植性/。きわめて広食性の傾向を示す。イネ科アブラナ科マメ科キク科などのほか、ウリ科、セリ科、バラ科、ナス科、カキノキ科、ナデシコ科、アオイ科、リンドウ科など非常に多岐にわたり野生・帰化・栽培を問わない。主に葉を食べるが、食草によっては花や蕾、果実なども食べることがある。
成虫: 食植性/花蜜。主に日中~夕刻にかけて、多くの花で吸蜜する。
類似種: タバコガに似るが、本種は後翅の翅脈が黒い。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。和名は食草に由来する。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: ヒメバチ科ヒメバチ亜科のシロスジヒメバチ(Achaius oratorius albizonellus (Matsumura, 1912))?


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