分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島、沖縄諸島、南大東で記録されている。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、台湾、フィリピン~東洋熱帯、豪州、ミクロネシア、アフリカ大陸 など、東アジア温帯及び旧世界の熱帯~亜熱帯地域に汎く分布する広域種。 |
変異 |
形態: |
国内での地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。 |
季節: |
- |
性差: |
同型。色調や斑紋に差はなく、腹端を精査する必要がある。 |
生態 |
環境: |
食草の生育する環境。各種樹林の林縁、草原、畑地、河川敷、公園など。 |
発生: |
年1回。8月~10月に見られる。 |
越冬: |
蛹。 |
行動: |
昼行性。活動は活発だが、飛翔は比較的緩やか。訪花性は強く、多くの花に集まり吸蜜する。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。きわめて広食性の傾向を示す。イネ科、アブラナ科、マメ科、キク科などのほか、ウリ科、セリ科、バラ科、ナス科、カキノキ科、ナデシコ科、アオイ科、リンドウ科など非常に多岐にわたり野生・帰化・栽培を問わない。主に葉を食べるが、食草によっては花や蕾、果実なども食べることがある。 |
成虫: |
食植性/花蜜。主に日中~夕刻にかけて、多くの花で吸蜜する。 |
類似種: |
タバコガに似るが、本種は後翅の翅脈が黒い。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。和名は食草に由来する。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
ヒメバチ科ヒメバチ亜科のシロスジヒメバチ(Achaius oratorius albizonellus (Matsumura, 1912))? |