オオバコヤガ

大葉子(車前草)夜蛾 (ヤガ科)


夕刻に活動を始めた個体
2002/11/1 館山市国分
オオバコヤガ (ヤガ科 モンヤガ亜科)
Diarsia canescens  (Butler ,1878)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島、沖縄諸島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、沿海州(アムール)に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。翅の色調に若干の個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: 同型。色調や斑紋には差はなく、腹端の性差が必要。
生態 環境: 食草の生育する環境。各種樹林の林縁、草原、湿地、河川敷、畑地、水田など。
発生: 年2回。5月~6月、9月~10月に見られる。
越冬: 。晩秋~初冬にかけて土中で蛹化し、そのまま越冬する。
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は草むらなどに潜りこんでじっとしている。
食性 幼虫: 食植性/タデ科ギシギシ類イヌタデ類アキノウナギツカミなどが主。他にはイラクサ科のアオミズ、サクラソウ科のオカトラノオなど。
成虫: 食植性/花蜜。夕刻~夜半にかけて多くの花で吸蜜する。
類似種: アカフヤガ、コウスチャヤガに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、 キリギリス、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


アカフヤガ

赤斑夜蛾 (ヤガ科)


燈火に飛来した個体
2006/7/3 千葉市緑区
アカフヤガ (ヤガ科 モンヤガ亜科)
Diarsia pacifica  Boursin ,1943
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では屋久島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種
変異 形態: 地理的変異は知られていない。色調に若干の個体変異がある。
季節: 不明瞭。斑紋などに差はないが、一般に第1化は第2化より大型。
性差: ほぼ同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 草原、各種樹林の林縁、畑地、水田周辺、公園、路傍など。
発生: 年2回。5月~6月、9月~10月に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性/キク科フキアキノキリンソウのほか、リンドウ科のトウヤクリンドウなど。
成虫: 食植性/花蜜樹液。夜間多くの花で吸蜜するほか、各種広葉樹の樹液にもあつまる。
類似種: ウスイロアカフヤガににるが、和名に反してこれより色調が薄く、斑紋がやや不明瞭となる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 徘徊性クモ類、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類などのほか、徘徊性クモ類など。
寄生: 不明。


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