タケカレハ

竹枯葉蛾 (カレハガ科)


羽化直後の♂
2006/10/12 千葉市緑区
タケカレハ 日本亜種 (カレハガ科 クヌギカレハ亜科 クヌギカレハ族)
Euthrix albomaculata directa  (Swinhoe, 1892)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、シベリア南東に分布する。本亜種は日本固有。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない。色調に若干の個体変異がある。
季節: 不明瞭。色調や斑紋に差はないが、一般に第1化は第2化より大型。
性差: ほぼ同型。触角は♂が両櫛歯状、♀は糸状。一般に♀は♂より大型。また翅形は♂が♀より前翅後翅共に外縁の丸みが強く、斑紋は♀が♂より明瞭であることが多い。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、湿地周辺、水田周辺、草原など。
発生: 年2回。5月~6月、9月~10月に見られる。
越冬: 幼虫
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。卵は食草に限らず、その周囲の植物などに数個~10数個程度の卵塊で産付される。幼虫は中齢まで集合性を持つが、成長するに従い単独で生活するようになる。
食性 幼虫: 食植性/タケ科ササ類タケ類イネ科ススキアシなど。
成虫: 口吻が退化しているため何も食べない
類似種: ヨシカレハに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。幼虫は多数の短い毒棘毛をもつ。接触すると発赤および蕁麻疹状の小丘疹を生じ、強い痒みがある。治癒に10日前後かかるという。
天敵 捕獲: 徘徊性クモ類、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類などのほか、徘徊性クモ類など。
寄生: 不明。


ヨシカレハ

葦枯葉蛾 (カレハガ科)


燈火に飛来した♂
2006/9/17 千葉市緑区
ヨシカレハ 日本亜種 (カレハガ科 クヌギカレハ亜科 クヌギカレハ族)
Euthrix potatoria bergmani  (Bryk, 1941)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布するが、関東以西ではやや山地性の傾向を示す。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: ユーラシア種。朝鮮半島、樺太、中国大陸(東北部)、シベリア南東部~欧州に分布する。本亜種は日本固有。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない。色調に若干の個体変異がある。
季節: 不明瞭。色調や斑紋に差はないが、一般に第1化は第2化より大型であることが多い。
性差: ほぼ同型。触角は♂が両櫛歯状、♀は糸状。一般に♀は♂より大型。
生態 環境: 湿性草原や草原、水田周辺、各種樹林の林縁など。
発生: 年1回。7月~9月中旬に見られる。
越冬: 幼虫?
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は林縁などで休息している。幼虫は中齢まで集合性を持つが、成長するに従い単独で生活するようになる。
食性 幼虫: 食植性/イネ科アシタケ科ササ類
成虫: 口吻が退化しているため何も食べない
類似種: タケカレハに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。幼虫は多数の短い毒棘毛をもつ。接触すると発赤および蕁麻疹状の小丘疹を生じ、強い痒みがある。治癒に10日前後かかるという。
天敵 捕獲: 徘徊性クモ類、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類などのほか、徘徊性クモ類など。
寄生: 不明。


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