分布 |
国内: |
本州,四国,九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬,屋久島で記録されている。 |
県内: |
市街地を除く,北総台地~房総丘陵地域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島,中国大陸,台湾,シベリアに分布する。 |
変異 |
形態: |
国内での地理的変異は知られていない,色調に若干の個体変異がある。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
同型。色調や斑紋,翅形,大きさなどに差はなく,腹端を精査する必要がある。 |
生態 |
環境: |
食草の生育する環境。各種樹林の林縁,畑地など。 |
発生: |
年2回。5月~8月に見られる。 |
越冬: |
蛹。軟らかい土中などに土窩を作って蛹化し,そのまま越冬する。 |
行動: |
夜行性。夕刻~夜半にかけて多くの花を訪れるが,主な活動帯は18:30~19:30頃。燈火に飛来することも多い。飛翔は敏速で活動は比較的活発。日中は林縁などで休息している。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉・花。ブドウ科のヤブガラシ,ノブドウ,エビヅル,アカバナ科のマツヨイグサ類,フクシャ,ツリフネソウ科のホウセンカ,アカネ科のカワラマツバ,メギ科のヘビノボラズなど。 |
成虫: |
食植性/花蜜。夜間多くの花で吸蜜する。 |
類似種: |
同属のミスジビロードスズメに酷似する。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ,チョウセンカマキリ,ハラビロカマキリなどのカマキリ類,ヤブキリ,コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか,造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類,スズメバチ類のほか,クチブトカメムシ類,サシガメ類など。 |
寄生: |
ヒメバチ科ヒメバチ亜科のクロヒメバチ(Amblyjoppa cognatoria (Smith, 1874)),イヨヒメバチ(Amblyjoppa proteus satanas (Kriechbaumer, 1895))が知られる。 |