ベニスズメ

紅雀蛾 (スズメガ科)


クヌギの樹液に飛来した個体
2005/7/3 千葉市緑区
ベニスズメ 極東亜種 (スズメガ科 ホウジャク亜科 コスズメ族)
Deliephila elpenor lewisii  (Butler ,1875)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では沖縄本島、宮古で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、千島、シベリア~欧州まで旧北区のほぼ全域に汎く分布する。原名亜種は欧州~シベリア産を指し、本亜種には日本産のほか朝鮮半島、中国大陸、千島産を含む。また、インド北部~シッキム産は別亜種とされる。
変異 形態: 国内での地理的変異、個体変異は知られていない。
季節: 知られていない。
性差: 同型。腹端の精査が必要。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。幼虫は草原、荒蕪地、河川敷など開けた環境で見つかることが多い。
発生: 年2回。4月下旬~5月下旬、7月~9月に見られる。
越冬: 。枯れた食草の枯れ茎などの隙間で見つかる。
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内などで休息している。夜間、各種の花や樹液を訪れ、飛びながら口吻を伸ばして吸汁する。
食性 幼虫: 食植性/アカバナ科マツヨイグサ類ツキミソウヤナギランホウセンカ科ホウセンカツリフネソウ類アカネ科カワラマツバなど。
成虫: 食植性/樹液花蜜。多くの花で吸蜜し、広葉樹の樹液を吸汁する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 美麗種。普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 大型カマキリ類のほかに、造網性クモ類など。
寄生: ヒメバチ科ヒメバチ亜科のクロヒメバチ(Amblyjoppa cognatoria (Smith, 1874))が知られる。


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