分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では沖縄本島、宮古で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、千島、シベリア~欧州まで旧北区のほぼ全域に汎く分布する。原名亜種は欧州~シベリア産を指し、本亜種には日本産のほか朝鮮半島、中国大陸、千島産を含む。また、インド北部~シッキム産は別亜種とされる。 |
変異 |
形態: |
国内での地理的変異、個体変異は知られていない。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
同型。腹端の精査が必要。 |
生態 |
環境: |
広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。幼虫は草原、荒蕪地、河川敷など開けた環境で見つかることが多い。 |
発生: |
年2回。4月下旬~5月下旬、7月~9月に見られる。 |
越冬: |
蛹。枯れた食草の枯れ茎などの隙間で見つかる。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内などで休息している。夜間、各種の花や樹液を訪れ、飛びながら口吻を伸ばして吸汁する。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉・花・蕾。アカバナ科のマツヨイグサ類、ツキミソウ、ヤナギラン、ホウセンカ科のホウセンカ、ツリフネソウ類、アカネ科のカワラマツバなど。 |
成虫: |
食植性/樹液・花蜜。多くの花で吸蜜し、広葉樹の樹液を吸汁する。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
美麗種。普通種で個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
大型カマキリ類のほかに、造網性クモ類など。 |
寄生: |
ヒメバチ科ヒメバチ亜科のクロヒメバチ(Amblyjoppa cognatoria (Smith, 1874))が知られる。 |