分布 |
国内: |
本州(関東以西)、四国、九州。平地~低山地が分布の中心。島嶼では対馬、種子島、屋久島以南の南西諸島のほぼ全域で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息するが、人里周辺に個体数が多い。 |
国外: |
旧世界の熱帯~亜熱帯のほぼ全域に分布する。本亜種には台湾、中国大陸(華中~華南)、インドシナ、マレー~インド産を含む。 |
変異 |
形態: |
国内での地理的変異や個体変異は知られていないが、四国(南部)、九州(南部)、南西諸島にはよく似た別種であるリュウキュウオオスカシバ(C. xanthus Rothchild et Jordan, 1903)が分布する。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
ほぼ同型。色調や翅形、大きさなどに差はない。触角形状は共に紺棒状であるが僅かに異なり、♂は短い繊毛を密生し、側面に小さな白色鱗粉の列がある。 |
生態 |
環境: |
食樹の生育する環境。各種樹林の林縁、公園、人家の庭先など。 |
発生: |
年2回。5月下旬~7月、8月下旬~9月に見られる。 |
越冬: |
蛹。土中で蛹化しそのまま越冬する。 |
行動: |
昼行性。飛翔は敏速で、活動は活発。飛びながら口吻を伸ばし、多くの花で吸蜜する。羽化直後の個体は翅の前面に黄褐色の鱗粉を持つが、飛立つ前にすべてふるい落としてしまうことが知られている。卵は食樹の新芽もしくは若葉の基部に1個ずつ産付される。幼虫は色彩や斑紋に個体変異が多い。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。ほとんどの場合アカネ科のクチナシ。スイカズラ科のツキヌキニンドウにつくこともある。 |
成虫: |
食植性/花蜜。多くの花で吸蜜する。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多いが、特に人家周辺に多い。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリなどの大型カマキリ類、大型の造網性クモ類など。 |
寄生: |
不明。 |