ハネナガブドウスズメ

翅長葡萄雀蛾 (スズメガ科)


燈火に飛来した個体
2007/6/16 安房郡天津小湊町清澄(東大千葉演習林)
ハネナガブドウスズメ 原名亜種 (スズメガ科 ホウジャク亜科 ホウジャク族)
Acosmeryx naga naga  (Moore ,1858)
分布 国内: 北海道,本州,四国,九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬,屋久島,トカラ列島,奄美,徳之島,沖縄本島で記録されている。
県内: 房総丘陵地域に棲息する。
国外: 朝鮮半島,中国大陸,台湾,マレー半島~インドに分布する。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない,色調に若干の個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: 同型。色調や斑紋,翅形,大きさなどに差はなく,腹端を精査する必要がある。
生態 環境: 食草の生育する環境。各種樹林の林縁,畑地など。
発生: 年1回。4月~6月に見られる。
越冬: 。軟らかい土中などに土窩を作って蛹化し,そのまま越冬する。
行動: 夜行性。夕刻~夜半にかけて多くの花を訪れるが,主な活動帯は18:30~19:30頃。燈火に飛来することも多い。飛翔は敏速で活動は比較的活発。日中は林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性/ブドウ科ヤブガラシノブドウエビヅルのほか,マタタビ科サルナシキウィフルーツなど。
成虫: 食植性/花蜜。夜間多くの花で吸蜜する。
類似種: 同属のブドウスズメに似るが,本種は前翅外縁の白線が後角まで延びる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ,チョウセンカマキリ,ハラビロカマキリなどのカマキリ類,ヤブキリ,コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか,造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類,スズメバチ類のほか,クチブトカメムシ類,サシガメ類など。
寄生: ヒメバチ科ヒメバチ亜科のクロヒメバチ(Amblyjoppa cognatoria (Smith, 1874)),イヨヒメバチ(Amblyjoppa proteus satanas (Kriechbaumer, 1895))が知られる。


ブドウスズメ

葡萄雀蛾 (スズメガ科)


林縁で静止する個体
2006/6/3 香取郡東庄町窪野谷
ブドウスズメ (スズメガ科 ホウジャク亜科 ホウジャク族)
Acosmeryx castanea  Rothschild et Jordan ,1903
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、屋久島、トカラ列島、奄美、徳之島、沖縄本島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 台湾、中国大陸に分布する。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない、色調に若干の個体変異がある。
季節:
性差: 同型。色調や斑紋、翅形などに差はないが、一般に♀は♂より大型。
生態 環境: 各種樹林の林縁、果樹園など。
発生: 年1回。6月~8月に見られる。
越冬: 。軟らかい土中などに土窩を作って蛹化し、そのまま越冬する。
行動: 夜行性。夕刻~夜半にかけて多くの花を訪れるが、主な活動帯は18:30~19:30頃。燈火に飛来することも多い。飛翔は敏速で活動は比較的活発。日中は林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性/ブドウ科ヤブガラシノブドウエビヅルブドウツタなど。
成虫: 食植性/花蜜。夜間多くの花で吸蜜する。
類似種: ハネナガブドウスズメに似るが前翅の斑紋がわずかに異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生:


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