サザナミスズメ

漣雀蛾 (スズメガ科)


街灯に飛来した個体
2005/7/8 市原市大久保
サザナミスズメ (スズメガ科 スズメガ亜科 スズメガ族)
Dolbina tancrei  Staudinger ,1887
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地に汎く分布する。島嶼では対馬、石垣、西表で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸(東北部)~シベリア南東部に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。個体変異もほとんどない。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。色調や斑紋、翅形、大きさなどに差はないが、触角形状が異なる。♂は太く繊毛状、♀はやや細く微毛を各小節にもつ。
生態 環境: 広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁のほか、社寺境内、公園など。
発生: 年2回。5月、7月~8月に見られる。
越冬: 。食樹の根元などの落葉中で見つかる。
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内などで休息している。夜間、各種の花や樹液を訪れ、飛びながら口吻を伸ばして吸汁する。
食性 幼虫: 食植性/モクセイ科モクセイ類イボタ類トネリコ類、ネズミモチなど。
成虫: 食植性/花蜜樹液。多くの花で吸蜜し、広葉樹の樹液を吸汁する。
類似種: ヒメサザナミスズメに似ており、本種は腹部腹面に黒色斑を持つが、大きさや色調、斑紋で区別するのはほとんど不可能。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリなどの大型カマキリ類のほか、造網性クモ類など。
寄生: 不明。


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