分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地に汎く分布する。島嶼では対馬、石垣、西表で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸(東北部)~シベリア南東部に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。個体変異もほとんどない。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
ほぼ同型。色調や斑紋、翅形、大きさなどに差はないが、触角形状が異なる。♂は太く繊毛状、♀はやや細く微毛を各小節にもつ。 |
生態 |
環境: |
広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁のほか、社寺境内、公園など。 |
発生: |
年2回。5月、7月~8月に見られる。 |
越冬: |
蛹。食樹の根元などの落葉中で見つかる。 |
行動: |
夜行性。燈火に飛来することも多い。日中は薄暗い林内などで休息している。夜間、各種の花や樹液を訪れ、飛びながら口吻を伸ばして吸汁する。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。モクセイ科のモクセイ類、イボタ類、トネリコ類、ネズミモチなど。 |
成虫: |
食植性/花蜜・樹液。多くの花で吸蜜し、広葉樹の樹液を吸汁する。 |
類似種: |
ヒメサザナミスズメに似ており、本種は腹部腹面に黒色斑を持つが、大きさや色調、斑紋で区別するのはほとんど不可能。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリなどの大型カマキリ類のほか、造網性クモ類など。 |
寄生: |
不明。 |