分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆、小笠原、対馬、種子島、屋久島、奄美大島、沖縄本島、伊江島、宮古、伊良部、石垣、西表、与那国、大東諸島で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
広域分布種。旧北区、東洋区、エチオピア区、太平洋地域に汎く分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
異型。♂は触角と前翅の斑紋が明瞭だが、♀はやや不明瞭。 |
生態 |
環境: |
各種樹林の林縁、畑地、公園、人家の庭など。 |
発生: |
年2回。5月~7月上旬、9月~11月に見られる。 |
越冬: |
蛹。軟らかい土中などに土窩を作って蛹化し、そのまま越冬する。 |
行動: |
夜行性。夕刻~夜半にかけて多くの花を訪れるが、主な活動帯は19:00~20:00頃。燈火に飛来することも多い。飛翔は非常に敏速で、低く大きな羽音を立てて飛び、活動は活発だが、日中は林縁などで休息している。幼虫は多型で、緑色~褐色まで様々なタイプのものが見られる。蛹化は主に土中や落葉にもぐって行われる。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。ヒルガオ科のサツマイモ、ヒルガオ、アサガオ、ユウガオ、ルコウソウが中心。他にマメ科のフジマメ、アズキ、ナス科のタバコなど。 |
成虫: |
食植性/花蜜。夜間多くの花で吸蜜する。 |
類似種: |
コエビガラスズメに似るが本種のほうがはるかに大きい。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。和名は腹部の斑紋に由来する。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。 |
寄生: |
ヒメバチ科ヒメバチ亜科のクロヒメバチ(Amblyjoppa cognatoria (Smith, 1874))、クロハラヒメバチ(Quandrus pepsoides (Smith, 1852))が知られる。 |