クロスズメ

黒雀蛾 (スズメガ科)


燈火に飛来した個体
2006/8/20 千葉市緑区
クロスズメ 原名亜種 (スズメガ科 スズメガ亜科 スズメガ族)
Sphinx caliginea caliginea  (Butler, 1877)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸に分布する。中国産は別亜種とされ、本亜種には朝鮮半島産を含む。
変異 形態: 概ね国内での地理的変異は知られていない。斑紋に若干の個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: 同型。色調や斑紋、翅形に差はない。一般に♀は♂より大型。
生態 環境: 針葉樹林とその林縁、社寺境内、公園、人家の庭、など。
発生: 年2回。5月~6月、8月~9月に見られる。
越冬: 。軟らかい土中などに土窩を作って蛹化し、そのまま越冬する。
行動: 夜行性。夕刻~夜半にかけて多くの花を訪れる。燈火に飛来することも多い。飛翔は敏速で活動は比較的活発。日中は林縁などで休息している。
食性 幼虫: 食植性/マツ科アカマツクロマツ、エゾマツ、ゴヨウマツ、トドマツ、カラマツなど。
成虫: 食植性/花蜜。夜間多くの花で吸蜜する。
類似種: マツクロスズメに似るが県内には分布せず、本種は前翅後縁が赤褐色。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数は少ない。
天敵 捕獲: オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、コロギスなどの捕食性キリギリス類のほか、造網性クモ類など。幼虫はジガバチなどのアナバチ類、スズメバチ類のほか、クチブトカメムシ類、サシガメ類など。
寄生: 不明。


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