分布 |
国内: |
本土全域。島嶼では国後、礼文、利尻、佐渡、伊豆大島、隠岐、対馬、壱岐、五島列島。平地~山地が分布の中心。。 |
県内: |
都市部を除くほぼ全域に棲息するが、やや局地的で、特に北部では稀 |
国外: |
朝鮮半島、中国(東北部、北部~西部)、中央アジア、シベリア~欧州(中部)。原名亜種は欧州産をさす。本亜種は日本産のほかに朝鮮半島産を含み、全ての亜種の中で最も大型である。 |
変異 |
形態: |
若干の地域差が知られるが、国内での亜種区分は認められていない。 |
季節: |
- |
性差: |
異型。♀は♂より一回り大きく、裏面の地色が淡い黄褐色。 |
生態 |
環境: |
食草が多く自生する、やや乾燥した日当たりのよい開けた草原的環境を好む。 典型的な草原性の種。 |
発生: |
年1回。7月上旬~8月中旬に見られる。 |
越冬: |
幼虫(初齢~2齢)。枯れた食草の根際などに潜む。 |
行動: |
昼行性。飛翔は敏速で草上を低く飛ぶことが多いが、あまり長時間飛び続けることはなく、すぐに付近の草上などにとまり、翅を開閉させる。人の気配には敏感で近寄り難い。♀は卵を対象物に付着させることなく、草原にばら撒くように産卵することが知られている。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。イネ科のススキ、ノガリヤス、スズメノカタビラ、カヤツリグサ科のショウジョウスゲ、ヒカゲスゲ。 |
成虫: |
食植性/花蜜・樹液・腐果。訪花性は強く、ヒメジョオン、リョウブ、オカトラノオ、ヤブガラシなど多くの花で吸蜜する。クヌギ、コナラ、ヤナギ類などの樹液や腐果、汚物などに集まることもある。 |
類似種: |
- |
保 護: |
千葉県:C、千葉市:C、東京都:A(区部)、神奈川県:V、埼玉県:NT2(亜高山帯・丘陵帯/NT1、大宮台地・中川・加須低地/VU) |
その他: |
草原の開発によって減少傾向にある種。 |
天敵 |
捕獲: |
幼虫はアシナガバチ類、スズメバチ類、サシガメ類、クチブトカメムシ類、ハエトリグモ類、ハナグモ類。成虫は、ヤンマ類、トンボ類、ヤブキリ、ウマオイなどの捕食性キリギリス類、オオカマキリ、チョウセンカマキリなどの大型カマキリ類、造網性クモ類、ハナグモ類など。 |
寄生: |
不明。 |