〜2004年ドラフトに感謝します〜
2004年のドラフトでは13人の自由獲得選手が決まった。
千葉ロッテ 久保康友 松下電器
千葉ロッテ 手嶌 智 新日本石油
オリックス 金子千尋 トヨタ自動車
楽天 一場靖弘 明大
中日 樋口龍美 JR九州
ヤクルト 田中浩康 早大
ヤクルト 松岡健一 九州国際大
読売 野間口貴彦 シダックス
読売 三木 均 八戸大
阪神 岡崎太一 松下電器
阪神 能見篤史 大阪ガス
横浜 那須野巧 日大
横浜 染田賢作 同大
自由枠選手がどのように決まっていったのか検証します。
2003年11月 起
一場を獲れ!
明治大一場投手獲得に早くも各球団が動いた。150kmの速球と多彩な変化球を決めることができる本格派右腕投手は12球団がドラフトの超目玉、と評価した。
そんな中ヤクルトは明治大OBの倉島常務の大号令がかかる。一場をなんとしても獲れ!これを受けて明治大OBで主将であった橿渕スカウトが明治大に張り付く。
横浜は元明大監督の荒井氏をスカウト部長に迎えた。担当のこちらも明大OB・松岡スカウトが一場投手にぴったりとマークする。そのほか2003年ドラフトで横浜入りした牛田投手、呉本選手も一場投手との連絡を取り続ける。
阪神も動いた。明大OBで強い影響力を持つといわれる星野仙一SDが明治大にちょくちょく行くことになると発言し東日本の菊池スカウトを一場付きとした。
読売は焦っていた。一場投手の在京希望は聞いている。しかし明治大への縁が無い。他球団が着々と一場投手への接点を作り接触を図るなかで、担当の藤本スカウトは三山球団代表に状況が厳しいことを報告した。そして三山球団代表、土井球団社長はある判断をするがこのことが後々問題を引き起こすことになった。
もう一人の目玉、野間口
シダックス野間口投手にも12球団がドラフトの目玉と評価していたが、シダックス野村監督と阪神の縁が強い、野村監督が阪神監督時の広報担当で気心が知れている蔦村ディレクターが野村監督に接触、また関西創価高校時に野間口投手担当だった佐野スカウトが野間口投手に張り付き、他球団のスカウトに付け入る隙を与えない。
そんな中ここでも読売スカウトは入り込む。堂々と野村監督に獲得の意思を伝えた。野間口投手は阪神と読売の熾烈な競争が始まった。
虎視眈々とヤクルト、横浜、千葉ロッテ、中日
読売と阪神が一場投手、野間口投手の獲得で争う中、同じく一場投手獲得を争っていたヤクルトと横浜は虎視眈々とある選手を狙っていた。
ヤクルトは今年は内野手を獲る!と明言し縁の強い早稲田大の田中内野手を徹底マークしていた。田中内野手には昨年鳥谷選手を獲得した勢いで阪神がマークをしていたが、野間口争奪戦に戦力を取られていた。
また横浜は山中専務が「那須野投手をマークしろ」と指示、担当の粘りの中塚スカウトは千葉実籾の日大グラウンドに通う。また同志社大OBで関西の大学に強い宮本好スカウトが同志社大と近畿大に足を運び、近畿大の藤田選手、岸本投手、そして同志社大の染田投手をマークしていた。この宮本スカウトの努力が後に実を結ぶ。
千葉ロッテは今年は早い。昨年からマークしている松下電器久保投手を松本スカウトが張り付く。また東海大にOBの井辺スカウトが張り付き大学NO1外野手・大松選手をマークした。そして飯塚スカウトは日大・那須野投手に張り付いた。
こうして2004年自由枠戦線はスタートした。
福岡ダイエー | 西武 | 北海道日本ハム | 千葉ロッテ | 大阪近鉄 | オリックス |
即戦力投手 | 高校生獲得 | 即戦力投手 | 即戦力投手 | 即戦力投手 |
中日 | ヤクルト | 読売 | 阪神 | 広島 | 横浜 |
高校生投手 | 即戦力内野手 | 即戦力投手 | 即戦力投手 | 高校生投手 | 即戦力投手 |
2004年1月 承
1月、初練習で各球団スカウトの直接対決が始まる。しかしその1日前の1月5日、シダックス野球チームの集団初詣に阪神・蔦村ディレクターが姿を現した。もちろん他球団のスカウトの姿は無い。野村監督も新年早々熱心だね、と感心した。
翌日の6日にはシダックスグラウンドでの初練習に阪神、読売のスカウトが姿を現した。先手をとられた形の読売スカウトは「野村監督も巨人が先発投手を必要としていることをわかってもらえると思う。」とあくまで5分5分の状況であることを強調した。
1月13日には西武も野間口投手獲得に向けて動き出したが、野間口投手は早ければ春にも進路を決めたいと話し、現在リードしている阪神入りで決まりで間違いが無いように思えた。
一方明治大・一場投手には横浜が先手を打った。担当の松岡スカウト、今久留主スカウトが初練習1日前の7日に明治大合宿所を訪れて挨拶を行った。阪神、読売のスカウトは当然いない。
翌日の8日の初練習には横浜、読売、阪神とオリックスのスカウトが姿を現した。
そんな中一場投手は読売、横浜、阪神の中から春のリーグ終了後にも進路を決めたい、とコメントした。
横浜は山中球団専務が明治大を訪れ、指名挨拶をしている。在京の横浜、読売が有利かという状況だった。
日本大には横浜、千葉ロッテ、オリックス、福岡ダイエーのスカウトが姿を現した。他球団のスカウトの姿を見るたびに熱気を帯びてくるが練習をみて春の那須野投手の活躍を各スカウトは確信していた。
2004年4月〜5月 転
野間口争奪戦は動いた。野村監督の息子で阪神のカツノリ捕手が読売へトレードされた。またシダックスの練習場所として野村監督が読売スカウトに相談、読売グラウンドを提供したことがわかり、野村監督も読売ファンだった、と発言するなど、状況が変わったことは周囲にも伝わってきていた。
一方一場投手の周りも動く。一場投手が在京球団希望であることがわかり阪神は撤退する。横浜も状況が不利であることを判断し近畿大に藤田内野手の指名挨拶を行う一方で、松下電器の久保投手のマークを開始した。
日大・那須野投手は実力を見せて評価はうなぎのぼりである。中央大戦で完封するとメジャーを含めた12球団のスカウトが集まり、オリックスも自由枠での獲得を表明する。また中日もダルビッシュ投手獲得の方針から那須野投手獲得に方針を変更、参戦してくる。
この時点で、横浜、千葉ロッテ、オリックス、中日、福岡ダイエーが。そして一場、野間口の獲得を逃した阪神、西武が参戦してくる。ここまでで日本の球団は7球団が那須野投手を注目する。そんな中、那須野投手は好調を維持し、東都リーグ記録となる10連勝をマークする。
またヤクルトは早稲田大・田中内野手の自由枠獲得を確約、また中日も北九州市立大の中田投手の囲い込みに成功する。オリックスと大阪近鉄は松下電器・久保投手の獲得に動く。だがこちらには千葉ロッテが徹底マークをしていた。
福岡ダイエー | 西武 | 北海道日本ハム | 千葉ロッテ | 大阪近鉄 | オリックス |
即戦力投手 | 野間口から撤退 | 高校生獲得 | 那須野、久保 | 久保 | 那須野、久保 |
中日 | ヤクルト | 読売 | 阪神 | 広島 | 横浜 |
那須野、中田 | 田中、久保 | 野間口、一場 | 野間口、一場から撤退 | 高校生投手 | 一場から撤退、那須野、久保 |
2004年6月〜7月 結 に思えた時
一場投手の試合に読売の三山球団代表以下6人のスカウトがあつまった事を持って、一場投手獲得競争に終止符が打たれた事がわかった。そして野間口投手の周囲からも読売で決定したという情報がもたらされる。そして、阪神星野SDの口から野崎球団社長に一場、野間口の獲得は難しそうだ、との報告が行われた。一場投手はその喜びを受けてか、日本選手権で完全試合を達成するのだった。
今年もまた読売スカウトの強さに他球団がかなわなかった、毎年のことだがいつもの流れだとドラフトを注目する人からは落ち着いた反応さえ見えた。このときは。
那須野投手にも動きがあった。読売が参戦してきたのだ。読売は勢いに乗じて那須野投手を4順目で獲得する方針であるという。しかし那須野投手の周囲から、横浜入りでほぼ決まった、との情報が漏れた。
その情報を受け、千葉ロッテは那須野投手から撤退、久保投手の獲得に全力を挙げることになる。
中日は近畿大・藤田内野手に指名挨拶を行った。そして阪神は松下電器・岡崎捕手、日本新薬・橋本健太郎投手、大阪ガス・能見投手をマークすることになる。
オリックスと大阪近鉄は球団合併を表明しスカウトどころではなくなってしまう。
今年の自由枠の超目玉、一場投手、野間口投手、那須野投手の動向がほぼ決まった。あとは獲得できなかった球団が残りの即戦力投手を争い始める、毎年行われる第2の争奪戦が繰り広げられる。いつもと同じだ、と誰もが思った流れだった。
福岡ダイエー | 西武 | 北海道日本ハム | 千葉ロッテ | 大阪近鉄オリックス | |
那須野 | 那須野 | ダルビッシュ | 久保、手嶌 |
中日 | ヤクルト | 読売 | 阪神 | 広島 | 横浜 |
那須野、中田 | 田中、久保 | 野間口、一場 | 岡崎、能見、橋本 | 佐藤 | 那須野、久保 |
2004年8月〜9月 再び混戦へ
8月13日、突然読売が記者会見を開き、渡辺オーナー、三山球団代表、土井社長が辞任した。担当スカウトが一場投手に200万円を渡していた事が発覚した。そして読売が一場投手獲得を断念した。
一場投手は日本の球団には入れない、プレーさせないほうがよい、いや、読売が傷をつけたのだから、読売が面倒を見るべきだ、さまざまな意見が出る中、阪神の星野SDが一場投手獲得を表明する。そして横浜も再び荒井スカウト部長と松岡スカウトがが明治大を訪れ、状況の確認を獲得する意思を伝えた。
9月4日、那須野投手側から阪神、西武、オリックスに断りの電話が入った。那須野投手が志望球団を横浜、中日、福岡ダイエーの3球団にに絞った。
阪神はこれで岡崎捕手を自由枠で獲得することを決めたが、もう1枠は開いていた。
横浜は那須野投手の志望球団にはいっており、また久保投手を千葉ロッテ、ヤクルトと争奪競争をしていたため、一場投手にはすぐには動けない。
この状況を受け問題発覚から1ヵ月後の9月10日に阪神星野SDが明治大に挨拶を行う。新聞紙上では別府監督の言葉を受けて阪神入り決定を報じた。しかし一場投手は家族のことを考え関西に行く決断ができないでいた。
その1週間後の9月17日、松下電器の久保投手が千葉ロッテ入りを決定し、横浜、ヤクルトに断りを入れる。そして横浜は一場選手の明治大に挨拶をする。別府監督は星野SDに一場投手を任せる気でいたが、一場投手は在京球団の横浜の参戦に感謝をしていたという。
久保投手に断られたヤクルトは同志社大の染田投手に指名挨拶を行ったが、染田投手がウエーバーでも横浜に行きたい、横浜の状況が決まるまで待ってほしいという言葉を聞き、早期回答を待っていたヤクルトは染田投手から撤退した。
福岡ダイエー | 西武 | 北海道日本ハム | 千葉ロッテ | 大阪近鉄オリックス | |
那須野 | ダルビッシュ | 久保、手嶌 |
中日 | ヤクルト | 読売 | 阪神 | 広島 | 横浜 |
那須野、中田 | 田中、染田 | 野間口 | 岡崎、一場 | 佐藤 | 那須野、一場 |
2004年10月 決着、そしてまた混迷へ
10月6日、日大那須野投手は中日に断りの連絡を入れる。福岡ダイエーにも後に断りの連絡をいれ、那須野投手の横浜入りが決定した。
そして10月9日、それまで発言を控えていた一場投手が在京球団希望の意思を別府監督に伝えるとコメントし、それを受けて横浜の山中球団専務らが阪神、星野SDを会談、星野SDから「横浜に任せた」という発言を受けた。
10月16日、横浜一場投手入りが確認され、秋のリーグ戦終了後にも発表することとなった。
阪神は一場投手から再び撤退すると、同志社大・染田投手の獲得に向かう。染田投手は横浜の状況が決まったと判断しリーグ終了後に結論を出す事を決めていた。
一場投手の横浜入り決定後の1週間後、再びドラフト戦線は揺れた。
横浜も一場投手に金銭を渡していたことが匿名の手紙から発覚、砂原オーナーが辞任し、また翌日には阪神にも匿名の手紙が届いており、調査をしたところ金銭授受の事実が発覚、久万オーナーも辞任した。そして一場投手の獲得を両球団とも断念した。
これを受けて、横浜は染田投手の自由枠獲得を決定する。
福岡ダイエー | 西武 | 北海道日本ハム | 千葉ロッテ | 大阪近鉄オリックス | |
高校生獲得 | ダルビッシュ | 久保、手嶌 |
中日 | ヤクルト | 読売 | 阪神 | 広島 | 横浜 |
中田 | 田中、松岡 | 野間口 | 岡崎 | 佐藤 | 那須野、染田 |
2004年11月 本当の決着
揺れに揺れた自由枠戦線は、ようやくの決着を迎える。
染田投手から方向転換したヤクルトは九州東海大の松岡投手を自由枠で獲得、読売も八戸大・三木投手を自由枠で獲得した。
西武と中日はJR九州の樋口投手の自由枠を打診し、中日が獲得した。
阪神は4順目で獲得する予定であった能見投手を確実に自由枠で獲得した。
オリックスは球団合併の影響で自由枠獲得の動きができなかったが、最後にトヨタ自動車の金子投手の獲得を決めた。
そして新規参入球団に楽天が選ばれ、他球団からの要請等もあり、明治大一場投手の自由枠での獲得を決めた。今年の自由枠戦線は、一場投手が中心であったといえるだろう。こうして波乱にとんだ2004年の自由枠13人は決定した。
福岡ダイエー | 西武 | 北海道日本ハム | 千葉ロッテ | オリックス | 楽天 | |
江川 | 涌井 | ダルビッシュ | 久保、手嶌 | 金子 | 一場 |
中日 | ヤクルト | 読売 | 阪神 | 広島 | 横浜 |
樋口 | 田中、松岡 | 野間口、三木 | 岡崎、能見 | 佐藤 | 那須野、染田 |
今年のドラフトは当日もさまざまな駆け引きがありました。それを検証してゆきたいと思います。
1位 | YB | Bu | C | M | T | F | G | H | YS | D | L | E |
予想 | − | − | 佐藤 | − | − | ダルビッシュ | − | 江川 | − | − | 涌井 江川 高橋 |
− |
実際 | − | − | 佐藤 | − | − | ダルビッシュ | − | 江川 | − | − | 涌井 | − |
広島 昨年より秋田商・佐藤投手の指名を公表し、指名した。
日本ハムも昨年より一貫してダルビッシュ投手の指名を公表してきた。
福岡ダイエーは一度は社会人入りを目指していた江川選手をプロ入りに説得させた。西武が指名を匂わせたが、西武は指名してこない、と完全に動きを読みきっていた。
西武ライオンズは、野間口、那須野投手などの獲得を狙っており、11月に入ってはJR九州の樋口投手に自由枠を打診して断られている。当初江川選手の指名挨拶をおこなったが、伊東監督が投手の指名を熱望し、またオリックスが2順目に涌井投手を指名する方針であることから涌井投手獲得を確実に獲得したい西武は1位に涌井投手を指名する。
2位 | YB | Bu | C | M | T | F | G | H | YS | D | L | E |
予想 | − | 涌井 光原 |
− | − | − | − | − | − | − | 中田 | − | 中村 |
実際 | − | 光原 | − | − | − | − | − | − | − | 中田 | − | 渡辺 |
オリックスは涌井投手を諦められず、2順目で残っている場合には指名する方針だったが、西武が1位で指名したため、高橋徹投手の名前もあがっていたが、その事実はないと思われる。このときオリックスは順当な指名で終わる。
中日は一時期は高橋投手や涌井投手の獲得か、と思われたが落合監督の方針により高校生の指名は無いことがきまっていた。他球団の川井投手、中田投手指名の噂もあり、自由枠にはせずに当日をまった。結局川井投手への指名はないと判断し、中田投手を2順目で指名した。楽天の動きを気にしていた判断と思う。
楽天イーグルスは渡辺投手に高い評価をしていた。他にイーグルスは西谷選手、大広選手、そして国士舘の小島投手などの獲得を狙っていたが西谷選手を狙う横浜より先に4順目で指名可能、そして小島投手を狙う広島の指名予想で5順目以降と予想し、5順目で獲得できると判断した。そこで2順目で日本ハムの動きを警戒して渡辺投手を指名した。
3位 | YB | Bu | C | M | T | F | G | H | YS | D | L | E |
予想 | − | − | 森 | − | − | 石井裕 鵜久森 |
− | 加藤 定岡 藤田 |
− | − | 片岡 | − |
実際 | − | − | 森 | − | − | 橋本義 | − | 高橋徹 | − | − | 片岡 | − |
日本ハムは左腕投手にこだわっていると見せかけて実は右の先発投手を獲得する方針だった。その中で橋本投手を一番高く評価した。橋本投手には中日、楽天の指名の予想もあったため、3順目での指名となった。こちらも楽天の動きを警戒した指名だっただろう。
福岡ダイエーは加藤捕手を広島から断念させ他球団も指名をしないと判断、同じく定岡選手も他球団の指名は無いと予想、また内野手の補強で藤田選手の指名も予想されたが、これは大学側に拒否されたため指名せず、多くの球団が狙っていた高橋徹投手を指名した。後に新聞では西武も狙っていた高橋投手を強奪したと記事にした。
西武は涌井投手を指名したことでおそらく高校生投手の指名は考えていなかっただろう。片岡選手には高い評価を内外にアピールするために3位指名したと予想する。
4位 | E | L | D | YS | H | G | F | T | M | C | Bu | YB |
予想 | 西谷 | 山岸 | 川井 | 川本 | 定岡 | 亀井 | 菊池 | 橋本太郎 橋本健太郎 |
大松 | 丸木 | 町 | 藤田 |
実際 | 西谷 | 山岸 | 川井 | 川本 | 中西 | 亀井 | ナカムラ | 橋本健太郎 | 竹原 | 丸木 | 町 | 藤田 |
楽天は横浜や福岡ダイエーが内野手の指名で西谷選手の指名が予想されることから、小島投手より先に西谷選手を指名した。
西武は順当に山岸投手を指名
中日はこの時点で逆指名を受けている川井投手よりも菊池投手や鈴木投手の指名もありえたが、川井投手の他球団指名を警戒したのと評価をアピールするため川井投手を指名した。
ヤクルトは順当に川本選手を指名、今年はすでに指名が決まっているというコメントどおり。
福岡ダイエーは定岡選手を下位で指名が可能と読み、日本ハム等が狙っていた中西選手を高く評価しており、確実に指名できる4位で指名した。
日本ハムは千葉ロッテも狙うナカムラ投手を指名。この時点で阪神が市川選手を4位5位で指名する可能性があったが市川選手よりもナカムラ投手を確実に指名したかった。また鵜久森選手の指名が噂されたがこの時点でそれほどほしい選手ではないことがわかる。
阪神は橋本健太郎投手を高く評価しており、また5位で指名する大橋捕手を下位球団が指名しないと判断。評価通り橋本健太郎投手を4位で指名した。この時点で橋本太郎投手の指名は無いことが伺える。
千葉ロッテは大松選手、竹原選手をWで獲得したかったが、下位球団に大松を指名するチームはなく、念のためオリックスを警戒して竹原選手を指名したのか、評価を表すために竹原選手を先に指名した。
広島は前日まで隠していた、丸木投手を指名した。
オリックスもそのまま町投手を指名、2位の光原投手の指名の時点で、方針通り行く事となったのだろう。
横浜は4順目がポイントといっていたが、藤田選手を福岡ダイエーが強行指名してくる可能性もあり、その場合には西谷選手を指名する予定だったと思われる。
5位 | YB | Bu | C | M | T | F | G | H | YS | D | L | E |
予想 | 石井 | 大島 | 梅津 | 竹原 大松 ナカムラ |
鵜久森 山本 |
菊池 鈴木 竹上 |
木村 | 高橋 | 上原 | 鈴木 | 星 | 平石 |
実際 | 岸本 | 田中 | 小島 | 大松 | 大橋 | 市川 | 木村 | 高橋 | 上原 | 鈴木 | 星 | 塩川 |
横浜は高橋徹投手が残っているときは5順目で高橋投手の指名だったがそれは無理、代わりは左腕重視の方針で石井投手の指名が予想されていた。しかし実際には6位で指名可能かと思われていた岸本投手を指名した。この時点で岸本投手の強行指名がどこかの球団であったのか、左腕投手の指名はよりも岸本投手の力を評価したと考えられる。実際岸本投手の評価は高く、読売なども指名を狙っていたと思われる。
オリックスはここで予想に上がっていなかった田中選手を指名した。今年ブレークした田中選手には中日も残っていたら指名すると予想されていた。
広島は下位指名の小島投手を5順目で指名してきた。他球団の動きを察知したのだろうか。実際この順位でなければ楽天が指名をしていたと予想されるので、すばらしい判断だった。
千葉ロッテはナカムラ投手の指名も考えられたが、ここは補強ポイントの大松選手をそのまま指名、外野手に長打力と厚さが加わった。
阪神は鵜久森選手がここまで残っていたら指名するといわれていたが、ここでは大橋捕手を指名。この時点で鵜久森選手の指名は無いということがわかる。大橋捕手を市川選手や鵜久森選手よりも評価していた。
日本ハムはここで中日が指名予想される菊池投手、鈴木投手など右腕や阪神などが指名がかち合うとおもわれた竹上選手を指名せず市川選手を指名した。橋本、ナカムラ投手を取れたために菊池、鈴木は取れなかったときの保険だったのだろう。
読売は岸本投手の指名があったのかもしれないが、順当どおり木村投手を指名。
ヤクルト上原投手も順当。
中日は日本ハムが指名をしなかったためここで鈴木投手の指名をした。6位の石井投手と共に西武や楽天が指名する可能性もあったが、ここでは鈴木投手を5位に持ってきて正解。
西武は鈴木投手の指名も狙っていたと考えられるが星選手を順当に指名。
楽天はポイントである内野手を優先し、平石選手より塩川選手を指名した。
6位 | E | L | D | YS | H | G | F | T | M | C | Bu | YB |
予想 | 大広 | 米澤 | 小山 | 丸山 | 加藤 | 星 | 菊池 竹上 |
辻本 赤松 |
木興 | 梅津 | ? | 石井 石川 |
実際 | 大広 | 藤原 | 石井 | 丸山 | 加藤 | 星 | 菊池 | 赤松 | 木興 | 梅津 | − | 石川 |
西武は隠しだまの藤原投手を指名した。
中日は石井投手が残っていたので指名する。中田、鈴木投手を指名できたので菊池投手の指名は見送る。
福岡ダイエーは加藤捕手をここで指名した。
日本ハムは菊池投手が残っていたため指名、阪神はここで辻本投手や橋本太郎、鵜久森選手の指名もできたが、それをせず、赤松選手を指名。
オリックスは選択終了した。
横浜は石井投手が残っていなかったため、石川内野手を指名した。
7位 | YB | Bu | C | M | T | F | G | H | YS | D | L | E |
予想 | 桑原 | − | 金城 | 青松 | 辻本 仲沢 |
竹上 清野 |
東野 | 定岡 | − | 小山 | − | 平石 |
実際 | 橋本 | − | 金城 | 青松 | 高橋勇 | 中村 | 東野 | 定岡 | − | 中村 | − | 平石 |
横浜は順当に桑原、松家、斉藤の指名かと思われたが、残っていた浪商の牛島監督の後輩、橋本投手を指名した。もともと高校生右腕を1人採る予定だったのが、橋本投手がここまで残っているとは思わなかった、と後にコメントしていることからも、ラッキーな指名だったのだろう。そして、松家、桑原、斉藤は他球団が指名してこないと判断している。
阪神は辻本の指名とおもわれたが、ここで鵜久森のチームメート、高橋選手を指名した。おそらく日本ハムなども高橋戦選手の指名を予定していたと判断したのだろう。
日本ハムは竹上選手を指名するかと思われたが左腕の中村投手を指名した。当初は上位指名と思われ諦めていたのだろうがここまで残っていたので指名したのだろう。
中日は中村選手の指名、他球団が小山捕手や金剛投手の指名は無いと判断した。
8位 | E | L | D | YS | H | G | F | T | M | C | Bu | YB |
予想 | − | − | 小山 金剛 |
− | 狩俣 | − | 清野 | 辻本 仲沢 |
− | 田中 | − | 桑原 |
実際 | − | − | 小山 | − | − | − | 鵜久森 | 辻本 | − | 田中 | − | 桑原 |
日本ハムはここでも他球団から指名漏れとなっていた鵜久森選手を指名した。予想時には獲得は諦めていたのだろう。
阪神はここで辻本投手を指名した。
9位 | YB | Bu | C | M | T | F | G | H | YS | D | L | E |
予想 | 松家 | − | − | − | 玉置 | 工藤 | − | − | − | 金剛 | − | − |
実際 | 松家 | 玉置 | 工藤 | 金剛 |
横浜は松家投手、次の斉藤投手で指名終了の流れとなると予想。
阪神は玉置投手を指名、次の水落投手で終了と予想された。
日本ハムは工藤投手を指名でこれで終了と予想。
10位 | E | L | D | YS | H | G | F | T | M | C | Bu | YB |
予想 | 普久原 | − | 水落 | 斉藤 | ||||||||
実際 | 鎌田 | − | 水落 | 斉藤 |
11位 | YB | Bu | C | M | T | F | G | H | YS | D | L | E |
予想 | − | − | 普久原 | |||||||||
実際 | − | − | 沢井 |
12位 | E | L | D | YS | H | G | F | T | M | C | Bu | YB |
予想 | 普久原 | |||||||||||
実際 | 普久原 |
この結果を見ると、当日のドラフトは福岡ダイエー、日本ハム、楽天が主導権を握っていたと考えられます。
17日の検証を踏まえて、各球団の指名リストを予想します。
確実にほしい選手リスト(赤は獲得できなかった選手)
YB | Bu | C | M | T | F | G | H | YS | D | L | E | |
1 | 藤田 | 涌井 | 佐藤 | 竹原 | 橋本健 | 橋本義 | 亀井 | 江川 | 川本 | 中田 | 涌井 | 渡辺 |
2 | 高橋徹 | 光原 | 森 | 大松 | 大橋 | ナカムラ | 木村 | 高橋徹 | 上原 | 川井 | 片岡 | 西谷 |
3 | 岸本 | 町 | 小島 | ナカムラ | 赤松 | 中西 | 星 | 中西 | 鈴木 | 鈴木 | 塩川 | |
4 | 石川 | 田中 | 丸木 | 市川 | 高橋秀 | 山岸 | 小島 | |||||
5 | 加藤 | 星 | 大広 |
獲られるかもしれない、または保険としてリストに入れていた選手。
YB | Bu | C | M | T | F | G | H | YS | D | L | E | |
1 | 石井 | 木興 | 市川 | 鈴木 | 石井 | |||||||
2 | 橋本太 | 高橋 | 菊池 | 田中 | ||||||||
3 | 橋本太 | 中村 | ||||||||||
4 | 辻本 | 鵜久森 |
下位指名候補
YB | Bu | C | M | T | F | G | H | YS | D | L | E | |
1 | 桑原 | 梅津 | 青松 | 玉置 | 工藤 | 東野 | 定岡 | 丸山 | 小山 | 藤原 | 平石 | |
2 | 松家 | 金城 | 水落 | 金剛 | ||||||||
3 | 斉藤 | 田中 | 鎌田 | |||||||||
4 | 沢井 | |||||||||||
5 | 普久原 |
多くの球団が上位で確実に指名する選手と下位で確実に取れるだろう選手のリストを持っていることがわかると思います。そして中位での対応がドラフトを成功に導く戦略になってくるのかと思います。
たとえば想定ではすでに指名されているであろう選手が指名漏れとなったときに対応をするかしないかがポイントになるように思います。確かにお金がかかることなので、簡単に指名の決断をすることは無いでしょうが、柔軟に対応した球団のほうが期待が持てる結果となっているような気がします。
用意したリストを指名した球団は西武、ヤクルト、読売、広島、オリックスとなるでしょうか。想定した順位どおりに想定した人数を指名するのも一つの戦略と思います。
他球団の動きを読み、攻撃的なドラフトをしたのは福岡ダイエーと千葉ロッテでしょう。この2球団は大成功を収めたといえるでしょう。
そして中位で柔軟に対応したのは日本ハムと横浜でしょう。
今年のドラフトを振り返ると、今年は大きな転機となる年であったと改めて思う。
選手への金銭授受についてはこれまでも噂はされていたが、その金銭授受が明らかになり、読売、横浜、阪神のオーナーが辞任し、金品を受け取った一場投手は決まっていた自由獲得枠での入団が2度までも無くなるという事態となった。まさに前代未聞といえる。
この事件のときに、掲示板等やホームページでいろいろな意見がでたが、一致しているのはこのようなことはいけないということ。このようなことが起こる現在の自由獲得枠制度は即刻辞めるべきである。
一場投手が楽天に自由枠で入団し、笑顔でテレビに出ているのを見ると、ずいぶん昔のことで小さなことだったなと感じてしまう。球団側も事件当時は自由枠はやめるべきという意見が出ていたが、先日の選手会との会談では自由枠ドラフトの撤廃に積極的ではなかった。
この問題は、早急に解決すべき問題であり、決して忘れてはいけない問題である。確実にいえるのはこの機会を逃せば、第2、第3の一場事件が必ず起こるだろう、そしてもっと大きな問題となるはずだ。
そしてもう一つは球界再編問題である。
大阪近鉄とオリックスが合併するというニュースから始まったこの騒動は、日本のプロ野球制度があいまいの中で動いていたことを浮き彫りにした。
最高決定機関がオーナーの前回一致の法則、しかもスピードに対応できない会議だ。緊急の事態が発生したら、どうするのか。
そして新規加入球団に関するあいまいな態度である。大阪近鉄に変わり新規参入や買収を企てたライブドアはなぜ参入できなかったのか。それは、オーナーたちの思惑で動いたの他ならない。1リーグ制移行に向けてよい機会としか捕らえていないオーナーたちは参入なんてとんでもない。もう1球団合併させて10球団とする、という暗黙の了解で西武・堤オーナー、渡辺恒夫オーナーが中心に動いていた。阪神野崎社長の行動はファンにとってはうれしい行動だった。
そして選手会の決定に対し、「たかが選手」と意見に取り合わず、選手に試合に集中させることができず、今の時代にはめずらしいストまで起こさせた。経営者としての資質を疑わざるを得ない。
自分のことしか考えられない、スピードの無いナンセンスな最高決定機関はぷろ野球の発展を邪魔する重しに過ぎない。
西武の株が整理ポストとなり、まもなく東証から消え去る。そしてインサイダー取引で西武堤オーナーは告発されるだろう。ファン(顧客)や選手(社員)の望みを理解できず、そしてスピードに対応できず将来を創造できないオーナーの最後は想像できるものだった。
最終的に選手会と合意し楽天の参入を認めて一応元の形に戻ったものの、プロ野球に失望を与え、子供達に大人のエゴを見せて夢を奪ってしまったツケは来年以降出てくるだろう。来年以降が本当の正念場となる。
球界再編に関していろいろ書いたが、これもドラフトと直結するといえる。自由枠ドラフトにより優秀な選手を逃し続けたパリーグに赤字球団を増やした。お金がかかるし、有名選手は取れない。この制度とFA制度が12球団の均衡を大きく傾けたといえる。
ただ今年はよい面での転機もあった。
まず1つは新規参入球団が認められた事で、プロ野球参入の意思があれば参入できるという道ができた。そして参入を望む企業があることがはっきりわかった。
そして四国や東北でのプロリーグの発足の動きが出てきた。プロ野球は1つ出なければいけないということはない。今後の野球の広がりを期待したい!
次に辻本投手の入団。15歳という年齢でプロに飛び込もうとしている。中学生でもプロに入れるという希望を持たせる。そして今後はサッカーのようにサテライトの設立や高校生選手のプロ野球でのプレーなど、今後に期待が持てる。高野連との壁を崩すきっかけとなりそうだ。
今年高野連がプロ志望選手届けという制度をつくった。プロ入りするためにはプロ希望リストを提出しなければならないというものでプロ入りの意思がある選手がはっきりとわかる。そして高校生の逆指名を禁止した事。プロ側も一部噂はあるものの、このルールを遵守した。
高校生とドラフトの関係に関して、はっきりしたのは大成功である。
そして最後は金銭授受問題が今後のスカウト活動に自重を促す点である。
おそらく来年は少なくともプロのスカウトは金品の授受をすることはないし、もしアマチュア側から要求されても断る理由ができた。お互いに金銭の授受はいけないこと、という認識ができた。
金銭授受の問題はプロ側だけの問題ではなく、アマチュア選手側から要求されることも多いと聞く。プロ側は当然獲得するためにはこの要求を断ることが難しい。しかし今後はこの事件を例に金銭授受は断ることができるし、スカウト側から渡すことも無くなると思う。
クリーンなスカウト活動が期待できるものと思う。
今年はいろいろな問題で最後の最後まで指名がわかりませんでした。当日も楽天が誰を指名するのかがわからず各球団の指名も困難を極めただろう。でも記憶しておきたい。いつか思い出すために。これが新しいプロ野球とドラフトの転機であった事を。
ドラフトホームページは96年秋から始まり、2004年ドラフトで9回目のドラフトを迎えました。インターネットなどの環境がどんどん進んでいく中で、情報を誰でも簡単に得られると共に簡単に発信できる時代となりました。96年当時のように、ドラフトの情報がたまに出るスポーツ新聞の情報だけで、ドラフト直前に出る選手リストがすべてだった時代からは想像もできない時代です。それから比べるといまやドラフト選手の情報について詳しく解説されているページやドラフトニュースをいち早く掲載しているページもありますし、各スポーツ新聞のホームページでもドラフトの情報がかなり掲載されるようになりました。また2ヶ月に1回野球小僧でドラフトの特集が見られたり、アマチュア野球の本が他にも出るなど情報には事欠かない時代になりました。
ドラフトホームページとして、最新ドラフト情報の提供やドラフト選手の紹介という役割は終えたのではないかと思います。
では1日に2万アクセスもあるのはなぜなのかを考えると、「一応見てみる」というのが正直多いのかもしれませんが、まずはドラフトの総合ページとしてドラフトの大まかな状況をチェックできるページとして、の役割をしてゆきたいと思います。
次に、それとは相反するページとしてドラフト情報をよりディープに掘り進めて行きたい思います。個人的に仕入れた情報などを公開したり、自分の考えをドラフトホームページを立ち上げた当初のように公開してゆきたいと思います。
そして最後でもっとも重視したいのが人間性です。候補者をただの選手としてではなくて、その選手の人間性や背景についてもっともっと話して行きたいと思っています。
また掲示板等でもドラフト好きが集まり、そのチームのドラフト好きが集まって話す事ができる、書き込む人の意見が言える憩いの場のようなページにしたいと考えています。
プロ野球が変わる時、ドラフトホームページも変わってゆきたいと考えています。
毎年書きますが、ドラフトホームページは皆様で作るページです。皆様の情報、皆様の書き込みで成り立っています。皆様で作るページが1800万アクセスというページを作っているのだと思っています。これからも管理人としてできる限りの企画と情報の発信をしてゆきたいと思いますので、皆様、また来年もドラフトの話題で楽しみましょう!
この1年間ドラフトホームページにきていただいた皆様に本当に感謝をいたします!
2004年の候補者の皆様、この1年間の活躍、本当にお疲れ様でした。私達はあなたの活躍に一喜一憂して期待と希望を持って語り合っています。あなたの活躍に自分の過去の想いや悔しさを重ねたり、将来の野球を想像して楽しんでいます。本当に勝手だとは思いますが。
本当にありがとうございました!本当に感謝をしています。
ドラフトに指名され、プロ野球に入る選手の皆様! おめでとうございます。でも私達は皆さんのプロでの活躍する姿を夢見て応援をしてきました。そしてこれからも皆さんの名前をテレビやニュースで聞いた時、あの選手はアマチュアのときはこんな選手だった、と思い出すことでしょう。
あなたが持っていたプロ野球への夢を、将来のプロ野球選手達にも与えてくれることを期待しています。そして昔野球少年だった大人たちに、昔野球をやらなくて後悔をしている大人たちにもあなたの活躍する姿でで勇気付けてください。お願いします。
プロ野球に入れなかった選手の皆様、数年後、あなたの名前がもっと大きくなって、このホームページに再び書かれることを期待しています。ドラフトホームページはあなたの名前のスペースを空けて待っています!
2004年ドラフト候補者ページは本日終了し、データをバックアップに保存します。
そして新たな2005年候補者のためにスペースをあけたいと思います。でもあなたの名前はずっと私のPCにもそしてこのドラフトを共有した皆様の記憶と心に残されることでしょう。
本当に楽しい時間を共有できたことに感謝をして、2004年のドラフトホームページをここに終了いたします。
本当にありがとうございました! ドラフトホームページ 管理人 yuki
千葉ロッテ、三菱自動車岡崎・竹原選手を指名
福岡ダイエーは将来性を重視、1位江川、3位定岡
西武は1位涌井投手か高橋徹投手。
楽天は一場の同僚、明治大・西谷内野手、高校時のチームメイト、東洋大・大広内野手を指名へ
オリックスはいったん自由枠で契約を内定した金子投手を怪我のために自由枠を取り消す申請を出し、却下されていたことが判明。
広島はスカウト会議を開き、投手ばかり6人を指名する方針を固めた。1位指名で秋田商業・佐藤投手、3巡目は関西外大・森跳二投手を決めた。当初は青学大・加藤領健捕手を検討していたが、福岡ダイエーの猛烈な巻き返しから回避を決定した。
4巡目以降は中部商・金城宰之左投手、国学院大・梅津智弘投手、JFE西日本・田中敬人投手を指名する。
松田オーナーは「指名順は他球団の絡みもあるので今日は決めていない。(加藤は)周囲の希望もあるようなので回避した」とコメントした。
中日は高校生を指名せず、大学・社会人の選手を大量指名することがわかった。落合監督の方針がフロントに伝えられ、将来よりも連覇が大切という方針で意見がまとまった。スカウトからは将来性のある高校生を指名したいという要望もあったようだ。
指名内容としてはすでに自由獲得枠のJR九州・樋口のほかその他、北九州市立大・中田、日本通運・川井、金剛など投手は5人、捕手はJR東日本・小山、内野手はトヨタ自動車・鎌田ら2人、外野手は法大・普久原ら2人の合計10人を指名する予定。
阪神は北陽・大橋雅法捕手と信太・水落暢明投手を指名する方針を固めた。大橋捕手は高校通算43本塁打の長打力と遠投120メートルの強肩を併せ持ち、関西NO1捕手と評価されている。また水落投手は平安高校時に2度の熱中症におそわれ一度は野球を辞める決断をしていたが、地元高校に移り、140kmの速球をマークするなど実力を見せていた。
また米カリフォルニア州サンタアナのマタデーハイスクールを休学中の15歳・辻本賢人投手の指名も確認された。辻本投手はボーイズの兵庫尼崎時代にダルビッシュ投手と投げ合うなど将来が期待されていた投手ですでに142kmをマークする。
日本ハムは上武大・菊池投手と中部大・鈴木投手の指名を予定していることがわかった。菊池投手は140km後半をマークする速球を持ち、鈴木投手もサイドハンドから148kmの速球をマークする速球派。両投手には中日もマークをしている。
また読売は鉾田一高の東野投手を下位で指名する。
近大・藤田内野手が横浜からの指名以外なら社会人入りすることがわかった。アマチュアNO1内野手と評価される藤田内野手には横浜が早くから注目、中日等が指名挨拶を行ったが一貫して横浜入りを希望していた。
横浜も自由枠級の評価をすると共に4順目での指名を約束していたが、ここへ来て井口選手の退団が決定した福岡ダイエーがポスト井口として藤田選手を指名する動きを見せている。
しかし近大側は福岡ダイエーに対し拒否の姿勢を見せており状況は混迷している。
楽天はトヨタ自動車の平石外野手を上位で指名する。また千葉ロッテは上宮太子の青松捕手を下位で指名する。
トヨタ自動車・平石選手はPL学園時に横浜高校との延長17回の死闘を演じた選手の一人で同志社大からトヨタ自動車へ進んだ。スピードをもったリードオフマン。
青松捕手は上宮太子で通産30本塁打を放つパワーと共に投手としても140kmの速球をマークし投手としても素質を持つ選手。
またヤクルトは選抜準優勝の愛工大名電・丸山投手を指名することがわかった。丸山投手に左腕としての素質を持っていると評価している。
阪神は三菱自動車岡崎の竹原選手と大体大浪商の橋本太郎投手を指名することがわかった。
西武は宇治山田商業の江川選手を訪れ、1位指名の挨拶を行った。江川選手は福岡ダイエーが1位指名を決めており、競合が予想される。
また伊東監督が捕手を希望しており、前橋工・星捕手を4位で指名する。
オリックスがJR東海の速球は光原投手を、また横浜が東大の松家投手を指名する方針であることがわかった。
光原投手は140kmのストレートとスプリット、チェンジアップなど多彩な変化球を駆使する実力派投手で、オリックスは2位での指名を予定している。
松家投手は東大史上最速投手と言われ146kmの速球で明治大を完封するなど活躍をしている。横浜は下位での指名を予定している。
大阪ガスの能見投手が阪神入りの記者会見を行った。能見投手は140km中盤の速球をマークする左腕投手で阪神は早くから注目していた。
西武は一場投手から方向転換し高校生を1位指名する方針となったが、その候補として、横浜高校・涌井投手、宇治山田商業・江川選手などがリストアップされていることがわかった。
8球団が獲得を争った日大・那須野投手の横浜入りが決定した。那須野投手は192cmの長身から149kmの速球を投げ、東都リーグ記録の10連勝を達成した。一時は中日、阪神、福岡ダイエーなど8球団が自由枠での獲得を狙っており、最終的に福岡ダイエー、読売、横浜の3球団で獲得を争っていたが、一番早くから注目をしていた横浜入りを希望していた。
『横浜は在京球団で若い選手が多い。目標はメジャーのランディ・ジョンソンです』とコメントし担当の中塚スカウトも大きな期待を寄せる。
オリックスは隠しだまとしてJR九州の町豪将投手を指名することがわかった。町投手は本格派の大型右腕として146kmの球速をマーク、フォークボールで三振を奪える投手。
またオリックスはトヨタ自動車・金子投手の自由枠獲得を内定させた。
明治大・一場投手の楽天入りが決定した。一場投手側より同じく獲得をめざしていた西武へ断りを入れたことがわかり、楽天・一場が誕生する。
これを受けて西武は同じく高い評価をしている横浜高校・涌井投手指名に方向転換する。
福岡ダイエーは広島が獲得を目指している青学大・加藤捕手の獲得を目指すことがわかった。ダイエーは来年の城島捕手流失は避けられない状況であると判断し、ポスト城島として加藤捕手に目をつけた。加藤捕手は広島が上位での指名が予想されており、獲得競争となりそうだ。
ヤクルトは早稲田大・田中内野手と九州東海大・松岡投手の自由枠獲得を発表した。田中内野手は鳥谷選手と二遊間をくみ安定した守備と強くて確実な打撃に注目され、阪神なども獲得を目指していた。
松岡投手は大学選手権で145kmの伸びのある速球を披露し、注目を集めるようになった。
JR九州の樋口投手が中日入りの記者会見を行った。今年7月に無くなった母親がファンだった中日へ入団する。
松下電器・久保投手の千葉ロッテ入りも決定した。久保投手は98年の選抜で松坂投手と選抜の決勝で投げ合った本格派投手で、松下電器入りしてから伸び悩んだ。しかし昨年から149kmの速球をマークし安定感をつけてきており、今年全日本入り。千葉ロッテのほか横浜、ヤクルトが自由枠での獲得を狙った。久保投手は一番早くからマークをしていた千葉ロッテ入りを希望した。
読売は八戸大・三木投手と契約したと発表した。三木投手は1年時より140km後半をマークする速球派として注目され、昨年の川島投手と共に評価されていた。
阪神は松下電器・岡崎捕手を訪れ、契約をかわした。岡崎捕手は『。「あこがれのユニホームを着れてうれしい。一日でも早く甲子園でプレーできるよう頑張ります。』と記者会見でコメントし、セリーグでは田淵捕手依頼となる捕手での新人王を目指すことを明らかにした。
また阪神は本格派左腕の能見投手も自由枠で獲得することを決めた。2順目では他球団の動向をみて高校生の指名をする可能性も持っていたが、読売などが能見投手の指名をする可能性があり、確実に獲得する方針を採った。
横浜が近大の岸本投手を指名することがわかった。岸本投手は152kmの速球と鋭いスライダーが武器の投手で担当の宮本好スカウトは『昨年の糸井投手より伸びしろがある』と評価。3年時より150kmをマークする速球派として名前が聞こえてきていたが、本格的に戦力になったのは4年の夏のオープン戦から。オープン戦で先発で無失点に抑えることしばしばで、秋のリーグでは素質が開花。関学戦で10回を自責点0に押さえ勝利すると、その後も21イニングを防御率0.00に抑えた。
岸本投手も『横浜は以前から僕を追い続けてくれた。横浜以外の指名なら西濃運輸にお世話になり、2年後を待ちます』と発言し、横浜と相思相愛となっている。
福岡ダイエーは北大津の中西捕手を指名することがわかった。強肩と共に通産40本塁打の強打から『城島2世』と評価している。中西選手には阪神、日本ハムも注目をしている。
日本ハムは三菱重工横浜倶楽部の146km左腕、石井投手の指名を検討していることがわかった。石井投手は高校時より注目されていた左腕で、先天性聴覚障害を持っているが強気の速球で三振を獲る投球から『サイレントK』という呼び名を持っている。石井投手には横浜も指名を検討している。
日本ハムは東北高校・ダルビッシュ投手の指名挨拶を大阪羽曳野の両親に行った。ダルビッシュ投手側も一貫して1位指名を表明してきた日本ハムに好感をもっており、プロ入りに支障はない。
日大の注目左腕、那須野投手と桑原選手がプロ入り表明をした。那須野投手は横浜入りがほぼ確実となっており、また桑原選手も横浜が指名する予定。
東北楽天のパリーグ新規参入が決定した。その数分後に東北楽天の広野編成部長が明治大を訪れ、別府元総監督、川口監督に一場投手の獲得を目指すことを伝えた。
一場投手はスカウトからの金銭授受が明らかになり、読売入りを断念した後、横浜入りも断念しプロ入りが危うい状態となっていたが、新規参入の楽天で心機一転プロでの活躍を目指す。
東北高校の注目スラッガー、横田選手は東海大進学を決めた。高校通産33本塁打と強肩で大型内野手として日本ハムや横浜、読売などが注目をしていたが、大学進学を表明した。
東海大進学となると読売の手引きがあった事も予想される。
宇治山田商業の江川選手がプロ志望届けを提出する。江川選手は夏の選手権に出場できなかった事などの理由で、プロ入りはまだ早いと判断し、社会人・シダックス入りを決めていた。
しかし福岡ダイエーが江川選手を高く評価、プロで確実にやれるという評価に江川選手側も態度を変えプロ入りを決めた。
江川選手には中日、阪神、西武などが注目していた。
JR九州の本格派左腕、樋口投手の中日入りが確定した。樋口投手は149kmの速球で完成された左腕投手として日本ハムや西武が注目をしていたが、セリーグでのプレーを希望、中日入りを表明した。
同志社大の染田投手は横浜入りの記者会見を行った。染田投手はMAX149kmの速球と安定した投球で4年春の京大戦で完全試合をマークするなど、同志社大の絶対的エースとして通産15勝をあげた。
ヤクルト、阪神などが自由枠での獲得を目指していたが、早くから注目していた横浜入りを熱望しており、ウエーバーでも横浜入りを希望していた。チームを強くしたいという意思が一番強かった。自分が力になれるように頑張りたいという染田投手に横浜投手陣再建が期待される。
新日石の手嶌投手が千葉ロッテ入りの記者会見を行った。手嶌投手は千葉・拓大紅陵高校出身で高校時も145km速球と長い手足で注目されていたが、夏の大会で不本意な敗戦を喫しプロ入りを延期、社会人で経験をつんだ。
新日石では148kmの速球でエースとなり全日本入りを果たした。
阪神はスカウト会議を開き、自由枠で松下電器・岡崎太一捕手の獲得を決定した。また能見投手については、11月10日の高校生のプロ希望締め切りを待ってから決定する方針となった。能見投手には読売も4順目で獲得する方針を出しており、阪神が2順目で鵜久森選手や涌井投手を指名した場合には、指名順から読売が先になるため獲得は難しくなる。
最終的には、阪神が能見投手を確実に獲得したいかどうか、の判断待ちとなりそうだ。中日も即戦力左腕の樋口投手を自由枠で獲得することに決めたが、阪神もそういう判断をすると予想されるが、迷っている間に他球団が手を回すことも考えられる。
ドラフトの隠し玉としてアメリカの義務教育を終了して帰国する、辻本賢人投手にプロ球団が注目している。辻本投手は181cm72kgの体からすでに142kmの速球をマークし、ボーイズリーグの兵庫尼崎時代は東北のダルビッシュ投手と何度も投げあった。昭和64年1月6日生まれの15歳が変わろうとしているプロ野球に新風を吹き込みそうだ。
シダックスの野間口投手が読売入りの会見を行った。今シーズンの自由枠契約締結第1号となったのは、今年のドラフトの目玉といわれた野間口投手だった。
野間口投手は関西創価高校時に選抜で144kmの速球をマークし注目されていたが、創価大学へ進学。大学でも1年目から活躍をしていたが、野球部と対立、退学をしていた。その後シダックス入りし、150kmの速球をマークするまで成長。昨年秋からドラフトの目玉と注目されていた。当初は阪神監督の野村監督がシダックスの監督であること、また野村監督と仲のよい蔦村ディレクターが新年から野村監督に挨拶をし、阪神が有利かといわれていた。しかし野村監督の息子・勝則捕手が読売にトレード、野間口投手の希望も読売であった事から、阪神は野間口投手から撤退していた。
日本大学の那須野巧投手が福岡ダイエーと読売に断りの連絡を入れていたことがわかり、横浜入りが確定した。8球団が獲得を狙っていた争奪戦は、「一番熱心に足を運んでくれた」という中塚スカウトの姿勢と在京球団希望という那須野投手の意思で相思相愛となった横浜に入団する。
オリックスは投手を3人〜4人指名する方針であることがわかった。すでにトヨタ自動車金子投手を自由枠で獲得することを決めており、そのほかに即戦力投手を指名する。
横浜への入団がほぼ決定的のなっている関西学生野球リーグの同志社大・染田賢作投手、近畿大・藤田一也選手、岸本秀樹投手がプロ入りを希望した。3人とも横浜入りを希望しており、染田投手は自由枠で入団が決まっている。
藤田選手には中日などが獲得を示唆していたが、春より横浜一本の姿勢を示して他球団を拒否、岸本投手も「横浜以外ならば社会人入り」と逆指名をしている。
進学が伝えられていた東北の鉄腕・一関一高の木村投手がプロ志望届けを提出した。当初進学で決まっていたが読売大森スカウトが説得した。希望球団以外なら東海大進学となる高野連のルールではプロ入り希望届けを出し、ドラフト指名されてから拒否をしてもペナルティーは特にない。
また読売はシダックス・武田投手の獲得を断念した。
明治大・一場投手が記者会見を開き、読売、横浜、阪神からの金品授受について謝罪した。
一場投手は、「この度は、自分の不注意の結果でご迷惑をおかけしまして、本当に申し訳ありませんでした。自分は今回、プロ野球関係者に何度か食事に誘われました。その中でタクシー代とか食事代と言われ、封筒に入ったお金を渡されました。こんなことをしても大丈夫かなという不安に襲われ、とても眠れない日が続きました。返さなくてはならないと思っていましたが、自分の常識を超え、いつしか断る言葉を失ってしまったのは事実です」と深々と頭を下げた。
今後については、。「野球は一生の生きがいとしてやってきましたが、野球を奪われるというのも覚悟の上です。こういう立場で、一切言えないことも分かりますが、できることなら日本でプレーしたいと考えております」と発言した。
この会見のあと、楽天・三木谷社長が一場投手に対し前向きに考える発言をした。
埼玉県で行われていた国体が終了し、横浜高校の涌井投手、石川選手、東北高校のダルビッシュ投手、横田選手がプロ表明をした。
また東海大もリーグ戦が終了し、大松選手、磯貝投手、落合選手がプロ入り希望を表明した。
九州東海大・松岡投手がプロ入り希望を表明した。松岡投手にはヤクルトが自由枠での獲得を狙っている。
北九州市立大・中田投手がプロ希望を表明、中日入りを希望した。他の球団の場合は社会人入りする。
読売は東北学院大・星孝典捕手の獲得を狙っていることがわかった。星捕手の強肩は大学でもトップクラスで、大森スカウトもあの強肩にやられた、とコメントしている。
JR九州の147km左腕、樋口投手がセリーグを希望しており、中日に入団することが確実となった。中日は自由枠での獲得を決めた。
広島はJFE西日本の田中敬人投手を指名することがわかった。田中投手は146kmをマークする右腕。
横浜は三菱自動車岡崎の大型捕手・斉藤俊雄選手を指名することがわかった。斉藤捕手は豊田大谷高校時代から強肩と強打の捕手として注目されていた。
西武と中日がそれぞれJR九州の樋口投手の獲得に動いていることがわかった。樋口龍美投手は入社6年目、28歳という年齢だがMAX147kmの速球とスライダーが魅力で中日・岩瀬投手と似たタイプの投手で高く評価。西武と中日はそれぞれ自由枠での獲得をJR九州に打診している。
広島はスカウト会議を開き、1順目、佐藤投手、3順目、加藤捕手、4順目、森投手、5順目金城投手の指名を確認した。またバッテリー中心に7人まで指名をする。
中日は一場投手が3順目か4順目で残っていた場合指名する、と発言した。一場投手には日本ハムが調査をしているがダルビッシュ投手1位の方針は変わらない。日本ハム以外には今のところ一場投手の獲得に動いていないため、日本ハムが3順目で一場投手を指名しない場合、中日が3順目か4順目で指名する。
オリックスは25日にスカウト会議を開き、トヨタ自動車・金子千尋投手を自由枠で獲得する方針を固めた。
プロ参入を目指す楽天とライブドアがそれぞれ国体の高校野球会場を訪れ、東北高校・ダルビッシュ投手を視察した。両球団とも仙台に本拠地を構えることから、ダルビッシュ投手は地元球団をアピールする絶好の地元のヒーローではずすことはできない。どちらの球団が参入するにしろ、ダルビッシュ投手の1位指名は確実と思われる。
一場投手の獲得を断念した横浜は、阪神が獲得を目指していた同大・染田投手を獲得する方針を固めた。染田投手には阪神のほかヤクルトも自由枠での獲得を目指していたが、自由枠以外でも横浜に行きたいという染田投手の希望がありヤクルトが断念している。同志社大出身の宮本好宣スカウトが練習や試合に熱心に足を運んでいた事に染田投手も心を打たれたという。
リーグ終了後にプロ希望を公表し、横浜自由枠での入団となりそうだ。
横浜は日大・那須野投手の自由枠を決めている。
日本ハムは一場投手が日本でのプレーを続けたい希望を持っていること、また大学OBの高田GMが就任したこともあり、一場投手の獲得に向けて調査を始めた。
また中日も球団が一場投手の獲得には動いていないとしながらも、「助けてほしいならば考える」と発言し下位であれば指名をする事を示唆した。
阪神も調査の結果、一場投手に25万円の金品をタクシー代、栄養費として渡していた事が発覚し、久万オーナー、野崎球団社長が辞任すると発表した。
明治大・一場投手に横浜が数回にわたり60万円近くの金額を栄養費・タクシー代として渡していたことが匿名の手紙により発覚、球団の調査により明らかとなり、横浜は一場投手の獲得を断念した上、砂原オーナーが辞職すると発表した。
手紙の内容として、横浜のスカウトが金品を渡していたこと、横浜の選手が選手と会い、飲食店で接待をしていた事、また阪神も星野SDが伊香保温泉の料亭で接待、接触していたと書かれているという。
横浜としては読売の事件発覚の際にすでに渡していていることがわかっていたのだから、それを隠そうとした姿勢はファンをがっかりさせると共に信頼ができない。
確かに一場投手も金品を受け取ってはいけないという学生野球憲章は当然知っていると思われその姿勢は問題だが、これは、これまでその行為が公然と行われ許されていた経緯があること、また断れば自分の希望であるプロ入りができなくなるという怖さもあったため断ることができなかったのではないかと思う。
いずれにしても読売、横浜の行為、またそのほかの球団も同じ事をやっているものと思われるが、このプロ側の行為がアマチュア野球選手に傷をつけてしまったことは許されることではない。
プロ球団はもう一度このドラフトという制度を見直し、またルールを徹底してほしい。
具体的には自由枠ドラフトは廃止、完全ウエーバー制度にするしか方法はないと思われる。
またアマチュア側でも金品の収受について、勉強会を開くなど選手に徹底しなければならない。確かに一般の学生も就職活動のときなどOBから食事の接待やタクシー代をもらうことはあるが、野球選手はそれを禁じられているので一般の学生とは違う立場にあることを認識することが必要だ。
横浜は近大・藤田内野手を4順目で指名する方針。藤田内野手は関西リーグNO1内野手として昨年から注目されていた。
横浜は東大の松家投手を指名することがわかった。松家投手は東大で至上最高の投手と評価されており、146kmの速球をマークしている。
阪神が自由枠か4順目で獲得を目指していた能見投手を読売も高く評価、4順目で指名する可能性が高くなった。
阪神は菰野高・市川卓内野手を指名する方針。市川選手は通産36本塁打の強打に俊足、強肩の選手。
福岡ダイエーは将来の中軸を担う打者を上位で指名する方針を決め、福岡工大城東・定岡卓摩内野手の指名を確認、また甲子園で活躍した、済美高校・鵜久森淳志外野手もリストアップした。
横浜は横浜高校の石川雄洋内野手を指名する。石川内野手は名門横浜高校で1年夏からレギュラーとして活躍、夏の甲子園でも活躍した。
また横浜創学館・高橋投手の獲得も目指しており、地元選手を積極的に指名する方針。
オリックスはトヨタ自動車・金子千尋投手を上位指名する方針であることがわかった。
阪神は大体大波商の橋本太郎投手を上位でリストアップしていることがわかった。阪神は一場投手をあきらめ、自由枠で同志社大・染田投手の獲得を狙うが、橋本投手も上位候補として名前が挙がっている。
一場投手の横浜入りが確定した。読売からの金銭収受事件の発覚後、阪神と横浜が獲得をめぐり争っていたが、一時は別府元総監督の意向で阪神入りが有力といわれていた。しかし一場投手本人の在京球団への希望が強く、横浜入りを希望。また明治大OBの星野SDと横浜荒井スカウト部長との話し合いでも星野SDが「横浜に任せた」と話がまとまった。横浜は山中専務と松岡スカウトが明治大・別府元総監督を訪問し、一場投手獲得を伝える。
これを受けて阪神は同志社大・染田投手を自由枠で獲得する方針を固め、すでに獲得を表明しているヤクルトとの争奪戦に入る。
横浜は日大・那須野投手の獲得もほぼ決まっており、大学NO1右腕と左腕が入団することになった。
オリックスバファローズの新監督に内定した仰木監督が、東北高校・ダルビッシュ投手の抽選に参加することを表明した。8球団の抽選から野茂投手の交渉権を得るなどくじに強い事をアピールし、強い自信も見せた。
北海道日本ハムはダルビッシュ有投手の1位次候補として横浜創学館・高橋徹投手をリストアップしていることが分かった。
1位次候補として予定していた、横浜・涌井秀章投手、宇治山田商・江川智晃投手の指名が難しい状況となった事、また地元横浜が高橋投手を上位指名で予定している事などから、当初、3順目、4順目での指名を予定していた高橋投手を繰り上げ指名する。
中日は日本通運・金剛弘樹投手を指名する。中日堀江スカウトは即戦力として評価している、とコメントしている。
西武は東京ガス・片岡易之内野手を上位で指名する。片岡内野手はチームのリードオフマンとして引っ張り、また都市対抗ではドラフト自由枠候補の野間口投手からホームランを放つなど、長打力も持つ。
ヤクルトは残りの自由枠で九州東海大・松岡投手を獲得する事がわかった。同志社大・染田投手と比較し、また松岡投手には広島が4順目で獲得を狙っていることがわかったため、自由枠に繰り上げ指名することになった。
明治大・一場投手の横浜入りの可能性が高くなった。一場投手は在京球団の希望が変わらず、恩師の別府元総監督と話し合いを持つことを確認した。別府元総監督は横浜の挨拶を断り、星野SDのいる阪神への入団を進めているが、最終的には本人の希望を取り入れるようだ。
北海道日本ハムは1位で東北高校・ダルビッシュ投手の指名を確定しているが、同じく東北高校の横田内野手も上位で指名することがわかった。横田選手には読売、横浜も高い評価をしており、また東北新球団も地元の選手ということで指名をしてきそうだ。
広島は国学院大の長身サイドスロー・梅津投手を下位で指名することがわかった。
阪神、ロッテ、オリックス、西武、中日、ダイエー、横浜の7球団が注目をしていた那須野投手の横浜入りがほぼ確定となった。これまでに阪神、千葉ロッテ、オリックス、西武に断りの連絡を入れていたが、中日にも断りの連絡をいれ、近日中に福岡ダイエーにも断りの連絡を入れる予定。
ここへきて読売の参戦の報道もあるが、状況はほぼ横浜入りで確定をしている。
中日は1位で宇治山田商の江川投手など、高校生を指名する。
三菱製紙八戸クラブの145km左腕、中村投手に千葉ロッテ、日本ハムが注目していることが明らかになった。
中村投手はJTの補強選手として都市対抗に出場し、準々決勝・東芝戦に先発、145kmの速球とフォークボールで5安打完封勝利を果たした。
読売はスカウト会議を開き、自由枠でシダックス・野間口貴彦投手を獲得し、また上位で中大・亀井義行外野手の獲得を目指す。また、シダックス・武田勝投手、横浜創学館・高橋徹投手をリストアップした。
西武は編成会議を開き、ドラフト1位で横浜高校の涌井投手を指名することが明らかになった。涌井投手は甲子園で148kmをマークした本格派で、東北のダルビッシュ投手と共にドラフト1位候補の投手として注目されている。
プロ野球実行委員会は新球団についてもドラフト1順目から参加することを決定した。
オリックス・大阪近鉄の合併球団がドラフト1順目からの参加を認められた。これにより中村GMは1位でダルビッシュ投手を指名する方針であることを明かした。
読売は横浜創学館の高橋投手をリストアップしていることがわかった。高橋投手には地元横浜の他、中日、阪神も注目している本格派投手で145kmのストレートと多彩な変化球が魅力の投手。
ヤクルトは自由枠で同大・染田投手を獲得する方針を決め、大学に獲得の挨拶を行った。ヤクルトは久保投手の獲得に動いていたが断られてから別の即戦力投手を自由枠で獲得する方向で検討しており、リーグ戦で完全試合も達成するなど、安定した投球を続けている染田投手を獲得することになった。
23日に横浜・荒井スカウト部長と松岡スカウトが明治大学を訪れ一場投手獲得の挨拶をおこなったが、別府元総監督から「一場は阪神に行く、星野SDに迷惑をかけられない」と断りを入れた。
横浜スカウトは本人の希望を聞いておらず、まだあきらめないとコメントした。
読売は3順目、4順目で中央大・亀井選手を指名する方針であることがわかった。中央大・亀井選手には、大学OBで編成部長に復帰した末次氏が挨拶を行った。
広島はスカウト会議を開き、1位で秋田商・佐藤剛士投手を指名することを確認した。3巡目以下では中部商・金城宰之左投手、青学大・加藤領健捕手、九州東海大・松岡健一投手、関西外大・森跳二投手を指名する。指名人数は6、7人で、すべてバッテリーとなりる。
松下電器・久保投手がついに決断した。希望の在京球団であり一番最初から獲得意思を伝えてくれた千葉ロッテに入団する。社会人投手が相次いで活躍する土壌もある。これを受けて同じく久保投手を狙っていた横浜は再び明治大・一場投手の獲得をめざし、ヤクルトは未定だ。
読売は今年のドラフトで自由枠は現在決まっている野間口投手のみとすることがわかった。栄養費を一場投手に渡していた問題があったこともあり、もう1枠を使うのは「世間的に許されないだろう」としている。2順目で高校生を狙う。
西武は青学大の山岸投手を指名する方針であることがわかった。山岸投手はMAX148kmのストレートと多彩な変化球で東都通算28勝を挙げる東都のエースだ。
日本ハムは編成会議を開き、1位で東北高校のダルビッシュ投手を指名することを確認、次候補では横浜高校涌井投手などをリストアップした。投手の指名は最低でも3人指名し、野手は東北高校・横田選手など1人を指名する。駒大苫小牧の優勝バッテリー、鈴木投手と糸屋捕手もリストに入れている。
阪神は編成会議を開き自由枠は獲得が確実の松下電器・岡崎捕手と明治大・一場投手の獲得をめざし、4順目で大阪ガスの能見投手、東海大・大松選手を、5順目以降で済美・鵜久森選手、大体大波商・橋本投手、東海大甲府・仲沢選手を指名する方針を固めた。
阪神は星野SDが明治大学を訪れ、一場投手に挨拶をおこなった。星野SDは「入団後の面倒は見る。いい経験をしたと思って元気を出してやれ!」と励ましの言葉を伝え、一場投手も「うれしい、偉大な先輩なんで。まだ何とも言えないが、左右するものになるかもしれない頼りになる人なので。」と発言、現在の辛い状況の一場投手の心の中に大きく影響をしたのは間違いない。別府元総監督も「一番に挨拶に来てくれた」と発言するなど、今回の星野SDの挨拶は動けない横浜や中日の前の大きな先手となったのは間違いない。
阪神は明治大一場投手の獲得に絞り、近日中に挨拶を行う。しかし一場投手側の関係者からは「一場投手の意中球団は阪神ではない」との情報もある。しかし別府元総監督は星野SDのいる阪神にお願いしたい、と語ったと言う情報もある。
現在阪神以外に興味を示す横浜は那須野投手、久保投手の獲得を狙っており、中日も具体的な動きを見せていない。阪神は星野SDも含めて挨拶を行い、先制をしたい所だ。
阪神は立命大のリードオフマン、赤松選手を指名する方針であることがわかった。赤松選手の俊足は赤星選手をも上回り、阪神も赤星選手を越えて欲しいといわれる。関西の赤い彗星はプロで輝きを放つ。
日大・那須野投手が入団先を横浜、中日、福岡ダイエーに絞込み阪神、西武、オリックスには断りの電話を入れたことがわかった。3球団は今後那須野投手獲得に向け争奪戦も激しくなりそうだ。
阪神は明治大・一場投手の獲得に向かう。
オリックス近鉄の合併球団は他球団からのドラフト不参加要請を受け、ドラフトのフル参加を断念し4順目から参加する妥協案を提示する。
千葉ロッテはスカウト会議を開き、ドラフト指名リストを100人に絞った。また上位では久保投手、手嶌投手、大松選手、藤田選手、江川投手、涌井投手、亀井選手に絞込み獲得をめざす。
阪神や中日が上位で指名を予定している宇治山田商・江川選手が母親と一緒に都市対抗・シダックス戦を観戦し、シダックスは希望球団の中にあると発言した。在阪スカウトは「ほんまかいな!」と驚きを隠せない。
日通・川井投手が都市対抗に登板、4回2安打無失点に抑えた。都市対抗に訪れている中日の12人のスカウトも川井投手を評価、中田スカウト部長も「改めて上位候補の即戦力」とコメント。
日本新薬の橋本投手が都市対抗で好投している。これを見た12球団のスカウトの評価も上がった。千葉ロッテ松本スカウトは、「腕の振りが良い。将来性も十分」と話した。橋本投手には阪神が上位での指名を狙っているほか千葉ロッテも獲得を狙っている。
松下電器・岡崎太一捕手の阪神入りが決定的となった。阪神は自由枠での獲得をめざすが、日大・那須野投手、明大・一場投手、日本新薬・橋本投手、大阪ガス・能見投手の獲得も狙っており、また岡崎捕手への他球団の獲得情報が無いことから、4順目以降の指名となりそうだ。
オリックス・近鉄の合併が模索されている中、代表者会議で他球団から「選手の救済を他球団にお願いしているのだから、ドラフトで新人選手を獲るのはおかしい」と意見が続出した。オリックス・近鉄関係者は「勘弁してほしい」と発言するも、確かにその通りではないだろうか。
甲子園でいろんな選手の活躍が見られ、スカウトの動きもあわただしくなってきた。
日本ハムはダルビッシュ有投手の指名に向け、台北で行われるAAA選手権にダルビッシュ投手が選ばれた場合複数人のスカウトを派遣することを決めた。
横浜高校涌井投手も評価が高く、横浜、千葉ロッテなども高く評価、上位で確実に消える評価となった。
また聖光学院の本間投手にも注目が集まり、阪神や日本ハムなどが上位から中位での指名を検討している。
高校生の1位指名予想 確定しているもの
日本ハム ダルビッシュ投手
広島 佐藤投手
ダルビッシュ投手が雨中の激闘の末敗れた。今大会では変化球のきれを見せ、速球のはしりを見せてくれた。すべての面でスバ抜けた投球を見せてくれたダルビッシュ投手に悔いは無い。
進路についても日本のプロを希望しており、ドラフト指名されてから考えるとしている。
宇治山田商業の江川投手が、「最後に打たれたことに悔いが残っている、今は野手として誘われているプロよりも投手として誘われている社会人のほうが気持ちが強い」とコメントしていることがわかった。
横浜は一場投手獲得に向け、元明大監督の荒井スカウト部長、明大出身の松岡スカウトが明治大・別府前総監督の元を訪れた。また峰岸社長も一場投手のケア、昨年のチームメイトだった牛田、呉本選手や荒井・松岡スカウトに指示した。
現在横浜は一場投手獲得を断念して以降、日大・那須野投手、松下電器・久保投手の自由枠獲得を狙っており、そちらとの兼ね合いもあり正式に一場投手自由枠での獲得は公表していないが、獲得にむけて着々と固めている。
阪神は一場投手の獲得に向け挨拶日程を調整する、星野SDがアテネから戻り次第出馬する可能性もある。
阪神は再び一場投手の獲得に向かうことを示唆した。アテネにいる星野SDも後押しするとしている。
読売は記者会見を行い、明治大学一場投手へ栄養費として200万円を渡していたことを認め、その責任を取って渡辺オーナーが辞任、三山球団代表、土井社長も解任された。
事件は昨年の冬、吉田編成部長と担当の藤本スカウトより一場投手の獲得について情勢が悪い事が報告され、三山球団代表、土井社長の了承を元に栄養費の名目で200万円を渡していた模様。
この日までに右翼団体が読売が一場投手に金品を渡していた正確な情報を持って球団を訪れ、大きな問題となりそうな事から渡辺オーナーに報告、即刻の対応となった。
読売は一場投手の獲得を断念することも発表した。
また日本野球機構は読売に対して制裁を下す方針で重ければ読売のドラフト参加不可や自由枠使用不可もあるが、そこまでの裁定はないようだ。
一場投手は金品を受け取っていたことを認め、別府監督の立替で読売に200万円を送り返した。明治大学側に読売から「金品を渡していたことが外部に漏れそうだ」という連絡があり別府監督は一場投手に確認、認めた形となり即刻返却をした。また別府監督は「選手に配慮をした対応をしてほしい」としていたが、読売は13日にいきなり選手名も明らかにした記者会見を行った。
別府監督はこの対応に「選手を見殺しにした」と激怒し「読売は明治大学に出入り禁止」を通達した。
一場投手は野球部に退部届を提出、大学を通じて東京六大学リーグに受理された。別府総監督も辞任をした。
アマチュア野球側からは一場投手は被害者でもある、退部すれば制裁はできないと、特に制裁はなしとなった。
今回はこれまで球界で行われていた事が一気に暴露された格好となった。
1、プロ球団からの金品受け渡しの事実
これまでも現役スカウトや元スカウトからもハッキリと裏金のことは語られていた。広島のスカウトは新聞の特集の中で選手の周りの人物に100万円〜200万円といった金品を要求されることがあり飲食代として処理することがあった、と語っていたし、ヤクルト片岡スカウトや野村元監督は高橋由伸選手獲得の際、16億〜20億という金が動いていたと語っている。また立命大・山田投手の際も山田投手の父親がつい金額を明らかにしてしまうという笑えないこともあった。
まず真の問題であるプロ側には、ルールの徹底とそれに違反した場合の厳しい罰則(ドラフト参加不可など)、そしてその違反を調査する機関の設立をお願いしたい。調査機関はリーグから独立した機関とし、特に金額の使用目的などを納税面からも調査してもらいたい。金品を渡すことは許されないことなんだと言うことをハッキリとしてほしい。
またアマチュア側にも問題はある。公然と金品を要求する関係者が多いことや、今回の明治大学の監督のように内密に事を隠そうとする事実があることはあってはならない。プロからは金品はもらえないもの、ということを確実にしてほしい。一場投手もおそらく、「他の人ももらっている」という事が心の隙となったのだろう。まずは誰も金品を授受することはしていない、という事を徹底してほしい。
松坂投手は契約金で横浜高校に記念碑を寄付したと聞きます。またプロ入りした選手の契約金のうち3〜4割程度は自分の出身の学校や少年野球のチームに寄付するという話を聞いたこともあります。また現在は社会人チームも厳しくなっており、プロから道具をもらったり場所を借りたりということがあります。確かにこの行為は野球の発展への貢献と言うことで問題の無いことだと思います。ただ、このことが正当な金品の寄付と裏金の金品授受との境目をわからなくしており、アマチュア側は金品をプロからもらえるものとなってしまっているのかもしれません。
ですので、まずはすべてのアマチュアへの寄付を公表してはいかがかと思います。まずは情報の公開から始め、公然性をアピールし、プロも渡していないこと、アマチュアももらっていないことを明らかにすることで、陰でもらっている・渡しているという雰囲気がなくなるのではないでしょうか。
プロとアマは1961年の中日スカウトによる柳川事件にて交流断絶してから40年近くかかって、プロ選手の社会人受け入れ、プロ監督のアマチュア受け入れ、そして高校生へのプロからの指導(一部)までできるようになりました。また元の暗黒時代に戻してしまうのでしょか?また日本野球発展を阻害してしまうのでしょうか?
間違いなくこれまでのことが明らかにされることも無いだろうし、アマチュアにも根深くはびこる金品授受の問題、スッキリと解消されるとは行かないまでも、今回のことで浄化されることを期待したいとおもいます。
阪神はスカウト会議を開き、自由枠で那須野・能見投手などの即戦力左腕投手1人と岡崎捕手を獲得し、4順目5順目で高校生の野手を指名する方針を決めた。現在那須野投手の獲得に向け横浜・中日と争っているが那須野投手の横浜入りが決定的となっており、能見投手、岡崎捕手の自由枠となりそう。
また中位で高校生野手の指名を決めており、高校生を20人に絞り込んだ。サードに好選手が多いというコメントがあり、東海大甲府・仲沢広基内野手、東北・横田崇幸内野手、日大三・佐々木大輔内野手が候補となっている模様。また鵜久森選手の指名もほぼ決めている。
阪神 指名予想
自由枠 能見投手 大阪ガス
自由枠 岡崎捕手 松下電器
4位 鵜久森外野手 済美、横田内野手 東北
5位 仲沢内野手 東海大甲府、佐々木内野手 日大三
オリックスはスカウト会議を開き、合併を控えた現在のチーム事情から自由枠を使うことは無理と判断、高校生ばかり80人をリストアップした。しかし他球団からは選手を救済してもらっている立場でドラフトで選手の指名をできるのかといった声も多く、ドラフト会議に参加しない可能性もある。
新日本石油の手嶌投手が千葉ロッテ入りすることが濃厚となった。手嶌投手は千葉・拓大紅陵出身で当時から145kmをマークして注目されていた。千葉ロッテにお得意の社会人投手が入団する。黒木や清水、小林に続くか!
阪神はスカウト会議を開きあくまで即戦力投手を自由枠で2人獲得する方針を固め、8月までに上位候補を決める方針となった。そのなかで黒田編成部長は「那須野投手は頭抜けている、関西にも何人かいる。」とコメントしており、日大・那須野投手のほか、松下電器・久保投手、日本新薬・橋本投手、大阪ガス・能見投手の獲得をめざす。しかしこれらの選手の獲得ができなかったときは8月甲子園終了後のスカウト会議で改めて方針を見直し、高校生の指名に変わることも予想される。
また課題の捕手として松下電器・岡崎捕手を4順目で指名するようだ。
横浜はスカウト会議を開き自由枠で日大・那須野投手、松下電器・久保投手を獲得する方針を固めた、また4順目で近大・藤田選手を指名するほか、平行して横浜高校・涌井投手に高い評価をしていることがわかった。涌井投手が5順目までに残る可能性は低く、おそらく自由枠の2人が獲得できなかったときに2順目、あるいは4順目に指名する方針であろう。
また指名人数を当初10人前後としていたが、球団合併に伴う選手救済の人数が何人になるかわからず、「ドラフトでは5人〜6人くらいの指名になりそう」としている。
来年のドラフト候補世代は松坂世代を越える世代といわれ早くから注目をしてきたが、その世代が一番力を発揮できる「2年生夏の大会」でその実力を遺憾なく発揮した。基本的に3年生はチームの中心選手となるため、チームのことを優先し自分の事をアピールすることができないため、また3年生とのポジション争いで勝って来た選手しか出場できないということで、この2年生の夏の活躍がその選手の評価につながることが多い。
その夏を見事に物にしているのが、大阪桐蔭・辻内投手だ。あくまでもストレートにこだわった体力づくりで2年生では史上初といえるだろう、150km越えを達成した。しかも左腕投手であり、来年はこの左腕投手の獲得に注目が集まるだろう!と思いきや、実は来年は辻内投手のほかにも多くのドラフト1位候補生がたくさんいるため、獲得競争はそれほど熾烈にならないかもしれない。
同じ大阪桐蔭の平田選手はこれまでに実力を証明済みだが、中学時代、平田と同等クラスの評価を受けていた履正社高校・岡田選手がパワーを発揮、清原選手に並ぶ大阪大会五本塁打を放った。
また同じ大阪の近大付属・鶴投手も148kmをマーク、2004年ドラフト上位候補の橋本投手と投げあい敗れたが、20イニングで31奪三振を奪い、スカウトからは将来性ではNO1、と評価されている。また同じ近大付属・溝端選手も中学時代には鶴投手以上に素質を評価、投げても左から140km、打ってもパワーと巧打は松井稼選手クラスと言われている。ジャイアンツカップで優勝した金光大阪・小西投手も注目であり、来年は大阪が熱い。
大阪と同様に熱いのがお隣兵庫県で、社・大前投手は選抜で実力を証明!来年には球速も延ばしてくると思われるため、あのバランスの良いフォーム、三振を奪える投球にストレートのスピードがうまく融合すれば、今中投手を超える投手となりそうだ。また報徳学園・片山投手も1年時にいきなり140kmを連発した球威を取り戻せば、現在は投手としての評価よりも野手としての評価が高いがそれは簡単に覆るだろう。191cmの長身左腕は本当に貴重である。他にも滝川二・地神投手は143kmをマークしており打っても16本塁打を放っていて投打共に既にプロにマークされており、神戸国際大付・有元投手も140km以上を1年時にマークしている。
愛知には私学3強にそれぞれ期待のエース候補がいる。甲子園出場を決めた中京大中京には鈴木投手、惜しくも敗れた愛工大名電には選抜にも登板した斎賀投手、そして東邦にはその2人を越えるといわれる木下投手がおり、来年の愛知はさらに熾烈な戦いとなりそうだ。
来年は関西や東海だけかと言うとそうではない。関東にも関西の平田、辻内を越えそうな選手が多い。茨城・水戸短大付属・春田選手はまだそれほど報道もされず注目されているように見えないが、その強打に実は多くの関係者が注目している。過去の関東のスラッガーと比べても上位に評価されるのではないかと評価されている。また東京・武蔵工大付・中村投手は191cmの長身から145kmの速球を投げ下ろすとんでもない素質を持った投手に成長している。同じ東京には3拍子そろった安田学園・吉原選手、今年の大会で五本塁打を放ち、141kmをマークした二松学舎・菊田選手もいる。栃木には既にドラフト上位確実の左腕投手、文星芸大付・泉投手がおり、福岡ダイエーなどがマークしている。
好選手の宝庫・神奈川は来年もすばらしい選手が目白押しで、まずは桐光学園の投打、投手の山室投手は140km前後を常時マークし、また完投能力の高い投手であり、また打の岡山選手は今年1年間で30本塁打を放ち、横浜高校・涌井投手からもバックスクリーンへ130m弾を放つなど目のさめる打撃は関西の岡田選手と比べられる逸材である。そのほかシニア時代に優勝をしている桐蔭学園・吉見投手、昨年ドラフト1位の内投手クラスと言われる川崎工・柳沢投手、既に146kmをマークする平塚学園・上野投手、3年生と比べても神奈川NO1捕手と評価の日大高・荒川捕手など続々。
今年ドラフト候補が続出した東北は、来年もドラフト候補が続出しそうで、中でも秋田県が注目である。秋田・山岡投手は伸び盛りで130km後半をらくらくクリア、まだまだ成長を続けている。秋田経法大付の松岡投手は185cmで144kmをマークする本格派右腕のエース、1年時から注目の佐藤投手も140kmの速球を投げる。また金足農業・松村投手も故障空けにも関わらず142kmをマークし、来年までにどこまで延ばすか楽しみである。
その他東北北海道では、甲子園出場の青森山田・柳田選手はパワフルな体から145kmの速球と強打で1年時から注目をされており北海道鵡川の成田投手は本格派エースの素質十分、シニア大会で優勝した京都田辺で注目された北照・加登脇選手や同じ京都田辺から北照に入ったメンバーも注目、さらに函館有斗には140kmをマークする岩上投手がいる。
そして現在実績NO1に立っているのはなんと言っても済美・福井投手であろう。選抜で初出場・初優勝を達成した2年生エースで球威・制球・安定度を含めて、プロのマウンドに一番早く立ちそうだ。また明徳・松下投手も1年時から140kmをマークしている速球派である。
中国地方にも期待できる選手がいる。広陵・藤川選手は中学時より野球センスで全国から注目されていたが、手薄となった投手としてキレのある速球でプロが注目しており、打撃や守備でも高校NO1のレベルである。同じく広陵の中塚投手は185cmから140km近い速球を投げ、来年までに成長して藤川選手と共に広陵を立て直したい。また三次・永川投手は広島・永川投手の弟で兄と同じように無名校に入学、187cmから139kmの速球を投げ下ろす。血は争えない。
最後に九州、毎年ドラフト上位候補を輩出するが注目投手が今年もいる。1年時の甲子園で登板し140kmをマークして観客をあっといわせた柳ヶ浦・山口投手は2年時にさらにパワーアップしている。日南学園・伊賀投手も1年時から活躍、松坂クラスの素質と言われている逸材。鹿児島実業の木佐木投手は高校時から既に隠れ1位候補と言われた木佐貫投手以上の投手として注目されている。
読売はシダックスの武田投手を下位で指名する方針。
阪神や中日が上位指名を狙う宇治山田商業・江川選手にメジャーを含む8球団が注目した。積極的な打撃にメジャースカウトも「将来はメジャーの野手になれる」と絶賛した。
日大・那須野投手が横浜入りを希望していることが明らかになった。那須野投手は大学NO1左腕で阪神や中日など7球団が獲得を争っていたが、横浜はオリックス・千葉ロッテとともに昨年から自由枠での獲得を表明しマークを続けておいた。
これを受けて阪神は日本新薬・橋本投手など即戦力投手を獲得する方針とされているが、東北高校・ダルビッシュ投手や宇治山田商業・江川選手の上位指名の可能性があることが明らかになり、また中日は那須野投手のマークを続けるとコメントしたが、宇治山田商業・江川選手の1位指名を画策している。
広島商・岩本選手が投打に活躍、左スリークオーターから137kmの速球をマークすると打っても通算50号ホームランを放った。広島、巨人、横浜、日本ハムの4球団が注目している。
須知・谷掛が147kmをマークし9回1失点で完投勝利した。阪神・中日のスカウトが注目し、中日スカウトも「思ったより良い」と評価した。
野間口投手が阪神、西武に断りの連絡をいれ、読売入りが決定した。読売は大学NO1右腕・一場投手の獲得を決定し、そして社会人NO1野間口投手も獲得した。
これを受けて阪神は日大・那須野投手や日本新薬・橋本投手などに方向転換をする。
北陽・大橋捕手が通算43号の本塁打を放つ、詰め掛けたメジャーなど6球団のスカウトを驚嘆させた。
ハーレム国際大会に出場する社会人全日本チームとたいわんで行われる世界大学選手権に出場する大学全日本の壮行試合が行われ、ドラフト候補が続々登板した。
メンバーは次の通り。
社会人
1 右 吉浦(日産)
2 二 四之宮(日産)
3 遊 草野(ホンダ熊本)
4 一 松田(東芝)
5 DH石井(日産九州)
6 中 今村(日産九州)
7 三 清水(日通)
8 捕 坂田(シダックス)
9 左 平石(トヨタ自動車)
大学生
1 中 亀井(中大)
2 遊 西谷(明大)
3 二 多幡(立大)
4 左 大松(東海大)
5 一 武内(早大)
6 DH上岡(東洋大)
7 右 宇津野(明大)
8 三 大廣(東洋大)
9 捕 加藤(青学大)
というドラフト候補目白押しのオーダーでした。
また投手も
社会人
野間口(シダックス) 3回
久保 (松下電器) 2回
坂本 (ホンダ熊本) 1回
手島 (新日本石油) 2回
松井 (JR東日本) 1回
大学生
一場 (明大) 2回
那須野(日大) 2回
大谷 (早大) 2回
福田 (東福大)1回
荻野 (神奈川大)2回
野間口投手は不調が続いているようで3回を8安打されました。すばらしい球でストライクを取れるのですが、決め球を外野に運ばれ、大学チームからも球は軽いぞ!とヤジが飛ぶ始末。でもMAX146kmのストレートが
一場投手は2回を1安打に抑えましたが、微妙な判定もあり四球を多く出していました。2回に入り、変化球とMAX150kmの速球のコンビネーションで2三振を奪い、合計3奪三振とまあまあと言えるでしょう。しかし野間口投手のようにインコースにズバっとストレートを決める球が無く、それが残念でした。
那須野投手は大体139kmでMAX142kmでしたがインコースアウトコースのストレートで追い込み、最後に抜いた球で内野ゴロにしとめる投球が冴え、2回を無安打に抑えました。テンポを守った安定した投球でした。
久保投手はやや横気味から144kmの速球とスライダーでこちらもまあ安定した投球でした。
手島投手は今日はすばらしく146kmの速球で追い込み最後にフォークで2回を3奪三振でした。
途中から大学生チームは塩川選手(東福大)、池辺選手(慶大)、藤田(近大)が守備につき、塩川選手、池辺選手が安打を放ちました。
この試合を見た阪神は、大学全日本4番、東海大・大松選手の獲得を示唆した。
広島がドラフト1位を表明している秋田商・佐藤投手が登板し150kmをマーク、注目している広島スカウトも「ピンチの時のストレートが良かった」とコメントした。
高岡第一の谷畑投手に巨人、近鉄、中日、ダイエーのスカウトが注目、9回13奪三振、コンスタントに137km前後をマークする投球を見せた。
輪島実業・丸木投手に巨人、阪神、中日、広島、横浜、ダイエー、近鉄、ロッテと8球団のスカウトが注目、敗れはしたものの142kmをマークする投球に、「140km後半を出せる投手」とスカウト陣も絶賛した。
千葉経大付・松本投手に横浜など3球団が注目、5回で9奪三振をマークする投球に横浜スカウトも「千葉NO1左腕!ミート力もすばらしい」とコメントした。
鉾田一の145km右腕・東野投手にヤクルト・読売・中日・オリックスなど10人のスカウトが注目、4回1/3を8奪三振1安打に抑えた。
柳ヶ浦高校の2年生山口投手はMAX143kmの速球で9回10奪三振をマークし完封勝利した。福岡ダイエースカウトは来年が楽しみとコメントした。
土浦湖北・須田投手が登板し、4回8奪三振をマーク、ウイニングショットはすべてストレートという投球だった。日本ハムスカウトは今夏中に140km後半をマークするだろうとコメントした。
大体大波商・橋本太郎投手の投球に読売・阪神・横浜・広島など9球団が注目。MAX142kmの投球を披露しスカウトの期待にこたえた。
野間口投手はすでに報じられているように読売入りを決め、読売関係者に伝えたことがわかった。阪神は最後のアピールのために15日に挨拶をする予定だが、野間口投手の気持ちは変わっていなかった。
野間口投手の読売入りの報道は先月にすでに伝えられていたが本人サイドがこの報道を否定していた。しかし内情はすでに読売入りが決まっており最後の判断をシダックスや関係者と詰めていたようだ。
新宮高校・巽投手が延長14回255球の熱投を演じ、注目をしていた大阪近鉄など7球団のスカウトに大きくアピールした。MAX142kmの投球に「直球に力がある」とスカウトも絶賛。試合後は脱水症状で治療を受ける熱闘にプロスカウトも感動を覚えたようだ。
都城商業の146kmエース・西村投手に読売・日本ハム・オリックスなど8球団20人のスカウトが注目した。
千葉ロッテは松下電器・久保投手、新日本石油・手嶌投手の獲得のためオランダ・ハーレム国際大会へスカウトを派遣することを決めた。ハーレム国際大会には、同じく久保投手の獲得をめざす横浜、ヤクルトもスカウト派遣を決めている。
帝京高校・上野投手が143kmをマークするなど好投を見せ、球場に駆けつけた阪神、ヤクルト、千葉ロッテのスカウトにアピールした。
西日本短大付属の竹上選手が通算30号となるホームランを放った。竹上選手は投手としても140kmをマークし、また50m5秒台の俊足を持つ新庄2世と呼び声の高い選手で中日など4球団が注目している。
横浜創学館の高橋徹投手の投球にドジャースなどメジャー4球団と読売、横浜、ヤクルト、千葉ロッテなどあわせて11球団のスカウトが注目した。MAX142kmの投球に読売・上田スカウトは「上位で消える逸材」とコメント、また横浜・今久留主スカウトも「順調に成長している」とコメントした。
近大付属の2年生エース、鶴投手が4イニングを11連続奪三振でパーフェクトに抑えた。147kmをマークするエースは来年の目玉選手間違いない。
那須野投手の獲得を目指している、横浜、阪神、中日、西武、オリックスの5球団が23日から台湾で開催される世界大学野球選手権に同行することがわかった。
一場投手、那須野投手ら日米野球に参加した代表メンバーがともに読売-横浜戦を観戦、注目が集まる両エースにアメリカチームの選手から「来年はどっちのユニフォームを着るのか?」と質問され苦笑をしていた。
日米大学野球は日本が全勝で優勝した。
1戦目は一場投手が先発し6回3失点。MAX149kmをマーク、2戦目は那須野投手が先発、9回1失点完投した。
3戦目は三木投手が先発、打っては塩川選手が活躍し優勝を決めた。
オリックス・大阪近鉄合併、それに伴う球界再編問題に影響を受け、11月17日を予定しているドラフト会議が延期される可能性が出てきた。
7月6日の12球団オーナー会議で合併が了承されたとして、プロテクト、救済ドラフト、FAなどの流れが決まるのは9月頃の見通しで、日本シリーズ終了後から色々なことを行うことになる。それに伴い各球団とも編成の方針を決める時間が無いということから、ドラフトの開催を遅らせることになる。
オリックスはスカウト会議を開き、那須野投手、久保投手の獲得の方針を改めて確認したが、合併がまだ決定されておらず大阪近鉄とのすり合わせはまだ行っていないため、流動的である。
阪神は竹田常務が退団した。竹田常務は昨年・鳥谷選手説得にあたり、見事に獲得を成功させた実績があり、今年も野間口投手を視察するなど中心として活動していた。
横浜は荒井スカウト部長と宮本好スカウトが近大を訪れ、藤田投手を上位で指名することを改めて伝えた。前にも書いたが横浜は那須野投手、久保投手を自由枠で予定しており、4順目での指名となる。中日も4順目での指名をつたえている。
中日、中田部長と米村スカウトが近大を訪れ、藤田選手を上位指名候補にリストアップしていることを伝えた。「チーム事情はあるが、野手でトップの評価をしているのは間違いない」と発言した。中日は自由枠で中田投手、那須野投手の指名を予定しており、中田投手はほぼ確実の情勢。那須野投手は現在7球団での競争をしており、那須野投手が獲得できないときは日通・川井投手、近大・藤田投手を自由枠で獲得すると予想する。
近大・藤田投手には横浜がすでに挨拶を済ませており、横浜も那須野投手、久保投手を自由枠で、4順目で藤田選手の獲得を狙っており、また日通・川井投手もマークしている。この両球団は毎年ドラフトで衝突するが、今年も目が離せなくなってきた。
指名予想
自由枠 | 自由枠 | 4順目 | ||
中日 | 中田投手(北九州市立大) | 那須野投手(日大) | 藤田選手(近大) | 那須野投手の獲得ができなかったときは、藤田選手か川井投手を自由枠と4順目で。 |
横浜 | 那須野投手(日大) | 久保投手(松下電器) | 藤田選手(近大) | 那須野投手の獲得ができなかったときは、藤田選手、川井投手、五嶋投手を自由枠と4順目で。また久保投手の獲得もできないときは、ダルビッシュ投手、涌井投手への方針転換の可能性もある。 |
千葉ロッテは日大・那須野投手獲得の可能性が薄くなったとして獲得を断念したようだ、と言うことを日大関係者が明らかにした。千葉ロッテは松下電器・久保投手、新日石・手嶌投手の獲得をめざす。これで那須野投手獲得を狙う球団は、オリックス、横浜、福岡ダイエー、西武、中日、阪神、読売の7球団となった。
広島は大学NO1捕手の評価を受ける青学大・加藤捕手の獲得を狙っていることがわかった。加藤捕手は日米大学野球の捕手にも選ばれるなど、強いリーダーシップが特徴で、横浜も指名を予定している。
秋田県で行われた練習試合で東北高校vs横浜高校という夢の対決が行われた。東北高校には全羽曳野時代から全国に名を轟かせていたダルビッシュ投手、横浜高校にも松戸シニア時代からNO1投手として注目されていた涌井投手と、それぞれこの世代のNO1投手と注目されていた投手が両チームのエースとして成長し対決した。NO1の称号の決着という舞台は甲子園に取っておくとして、その前哨戦として注目された試合は正に名勝負!0−0の引き分けに終わった。
両投手ともお互いを意識し、ダルビッシュ投手は自己最高の150kmをマーク、涌井投手も148kmをマークし、お互いを認め合い高めあった有意義な試合となったはずだ。
この試合にオリックス、横浜のスカウトが訪れ、オリックス野村スカウトは「体全体にしなりがある。腕の通り道もいい。フォームは完ぺきです。身長の伸びが止まり、体の横側に筋肉がついたら球速はもっと上がるでしょう」
とコメント、横浜・中根スカウト「腕が思いきり振れていました。150キロのボールは低めに伸びていて見事。最後の夏には万全の姿を見せてくれそうですね」とコメント、また関東担当で涌井投手担当の横浜・高浦スカウトも姿を見せていた。
これからもこの両投手の名勝負は長い間続くことになるだろう。
横 浜 000 000 000 0
東 北 000 000 000 0
(横)涌井−福田
(東)ダルビッシュ、真壁−森
<二>佐藤俊(横)
打者 安打 四死球 三振
横浜 30 6 0 11
東北 30 5 0 8
涌井 被安打5 与四死球0 奪三振8
Max148km(7回打者横田)
ダルビッシュ(5回)
被安打3 与四死球0 奪三振6
Max150km(1回打者石川)
真壁 被安打3 与四死球0 奪三振5
Max143km(7回打者橋本)
メンバー
横浜 東北
1 1B 佐藤俊 1 RF 家弓
2 2B 黒葛原 2 2B 槇
3 3B 石川 3 CF 大沼
4 RF 橋本 4 3B 横田
5 LF 赤堀 5 LF 成田
(LF) 和泉 6 SS 加藤政
6 C 福田 7 1B 伊藤
7 CF 相沢 8 C 森
8 P 涌井 9 P ダルビッシュ
9 SS 玉城 (P) 真壁
※結果はドラフト掲示板「通りすがり」さんの書き込みを転載しました。
松下電器・久保投手の獲得競争にヤクルトも参戦表明した。久保投手にはオリックス、千葉ロッテのほか横浜も参戦しておりこれで4球団での獲得競争となる。
阪神は野間口投手の獲得をあきらめず、プロジェクトを続行していく方針が明らかになった。都市対抗2次予選で竹田常務、黒田編成部長、蔦村ディレクター、佐野西日本統括スカウト、菊地東日本統括スカウト、池之上スカウトの6人で徹底マークする。
中日は落合監督、西川球団社長も出席してスカウト会議を開き、即戦力の補強方針を確認、日大・那須野投手、北九州市大・中田投手、日通・川井投手、中部大・鈴木投手など40人をリストアップした。
落合監督も左右それぞれ1人ずつ即戦力投手が欲しい、自由枠2つを使うこともある、とコメントした。
読売は三山球団代表、堀内監督も参加して編成会議を開き、野間口投手、一場投手の獲得を報告した。これを受けて今後の補強について話し合い、特に近鉄オリックス合併後の選手の動きに関しての話し合いが行われた模様。
ヤクルトも松下電器・久保投手の獲得に動いていることが明らかになった。
横浜は松下電器・久保投手の獲得を明らかにした。当初は現在も獲得に向けて動いている日大・那須野投手のほか、明治大・一場投手の獲得に向かっていたが、一場投手の読売入りが確定したため方向転換、久保投手をリストアップし、すでに宮本好宣、宮本四郎スカウトをマークにつけている。
久保投手には千葉ロッテ、オリックスが獲得に名乗りを挙げている。
西武、阪神が日大・那須野投手に指名挨拶を行った。両球団とも出遅れは明らかで苦戦の状況だが、日大・鈴木監督は、これから球団側の話を聞き、秋のリーグ終了までゆっくりと本人と話して決めたい、としている。
広島はスカウト会議を開き、秋田商・佐藤投手の1位指名を再度確認、また、東海大・川端捕手をマークしていることがわかった。
大阪近鉄はスカウト会議が開かれる予定が無いことわかった。ただスカウト達は何も言われていないので現在の仕事を続けていくと話す。またオリックスも今の仕事は続け、どんな状況になっても材料を用意できるようにしたい、と話す。
今後の先行きが不明な2球団のスカウトにとって、選手と会っても将来について何も説明することができない。今年に限り、この2球団の自由枠戦略は無くなったと言って間違いないだろう。今後は高校生を中心にリストアップをすることになるだろうが、合併したあと、枠から外れた選手を他球団にお願いする立場にあり、ドラフト指名で選手をとる状況には無いのではないかと思われる。
2球団に関しては指名0も予想される。
日大・那須野投手が大学選手権で活躍しているが、その活躍を受け、現在自由枠での獲得を明言している、千葉ロッテ、オリックス、福岡ダイエー、横浜、中日のほかに阪神、西武も方針転換、さらに読売も獲得に動くなど8球団がマークをしていることがわかった。
読売は自由枠で野間口投手、一場投手の獲得が決定したが、4順目で日大・那須野投手の獲得に動いていることがわかった。4順目で獲得するに向け水面下での動きもありそうだ。
阪神は星野SD、岡田監督なども参加して緊急の編成会議を行った。その中で明治大・一場投手からの撤退を確認、松下電器・岡崎捕手などに方針転換する。
一場投手が監督との話し合いを行い、読売入りを決意した。横浜、阪神には断りの電話を入れる。一場投手は今年のドラフトの目玉として、シダックス野間口投手とともに注目され、読売、横浜、阪神が獲得に向けて熾烈な競争をしていたが、在京球団であり憧れでもあった読売に入団することがきまった。条件としてはまず在京球団ということがあり、読売、横浜の2球団に絞っていたが、本人は読売、周囲は横浜入りを勧めていた模様。しかし、最後は本人の意見を尊重した。
これを受けて、阪神は、松下電器・岡崎捕手、日本新薬・橋本投手、大阪ガス・能見投手、日大・那須野投手、宇治山田商業・江川投手の獲得に向けて方針転換、横浜も日大・那須野投手、近大・藤田選手の自由枠の獲得に向かう。
千葉ロッテは編成会議を行い松下電器・久保投手のほか日大・那須野投手、中大・亀井選手、新日本石油・手嶌投手、横浜高校・涌井投手を上位候補にリストアップした。
明大・一場投手が全日本大学選手権の広島経済大戦で史上4度目の完全試合を達成した。初回にMAX151kmをマークすると最後の打者も148kmの見逃し三振に取った。13奪三振、内野ゴロ13、内野フライ1の内容で外野に1球も打球が飛ばなかった。
また一場投手の読売入りがほぼ確定した。一場投手は在京チームを希望しており、読売、横浜でチームを絞っていた。
大阪近鉄は記者会見を開き、今シーズン終了後に大阪近鉄とオリックスが合併することで合意した、と発表した。
今後7月7日のオーナー会議でオーナー、コミッショナーの承認が必要だが、球団経営の問題にはさすがに他球団のオーナーも待ったをかけられないだろう。
大阪近鉄・オリックス合併がオーナー会議で話し合われるがすんなりと承認とはいかずに、一時コミッショナーで保留をし売却先を検討する。名乗りがあれば読売オーナーが何かを言っても、多少基準を低くしても参入させざるを得ないだろう。(オーナーが費用を出してくれるなら別だが)。
参入企業が無いときはいよいよ球界再編となりそう。再編ドラフトのあとパリーグ5球団でのリーグ戦となりそうだが、5球団というアンバランス、またセリーグとの試合数等のアンバランスによりセリーグを巻き込んだ再編が予想される。特に読売、西武が1リーグ制移行への提案をしてくるとおもわれ、福岡ダイエーの問題も含め8球団までの再編を構想することになりそう。
この動きは逆指名ドラフトやFAを推進し球界バブルを起こして球界再編をする思惑を持った某球団のシナリオどおりの展開か。企業間の争いでは資本主義の原則ですからこのようなことは起こるのは当たり前と思うが、球界は相手がいないと成り立たない業界ですから球界全体が一企業とみなすべきだと思います。それを考えると社内カンパニーが同じ会社の社内カンパニーを崩壊させる事は考えにくく、これはその企業の社長と言うべきコミッショナーの力が弱いから、弱くさせている体制に問題があると思われる。
いずれにしても、この再編で日本球界の縮小は間違いない。
この縮小により将来のプロ野球選手でもある子供達に「野球をやっていてもプロになれない」という考えを起こさせ、野球人口の減少となるでしょう。ただでさえ野球は道具や人数を集めなければできないスポーツで、簡単にできるスポーツではないのですから。
また大物選手のメジャー流出が続いており、読売ですら松井がメジャーに移籍しました。今後「野球をやるならメジャーでないと不安」とおもうプロ・アマの一流選手が増えるでしょう。
日本でやるなら「読売」という事で日本のプロ野球の独占状態(もはや寡占とはいえなくなる)は、現在は確かに読売球団と読売ファンにより成り立っている球界ですから喜ぶ人も多いだろうが、ライバル球団がますます弱小チームとなり、レベルの差により試合がつまらなくなり、やがて「野球はおもしろくない」ということになっていくのでしょう。
ドラフトに限定をすると、今年のオリックス・近鉄のドラフトは保有選手を減らす意味合いも含め、人数は少なくなるのは間違いが無いでしょう。両球団2人のみなど。
また他球団も再編ドラフトに向けてドラフト指名人数を少なくしてくる可能性がある。
大阪近鉄・オリックス選手の保有枠として一時的に球団保有枠が80人になるが、70人を保有するのが精一杯なところも多く経営に負担がかかるので、ドラフトでは人数を抑える球団が増えるだろう。
ヤクルトはスカウト会議を開き、すでに獲得が確実の早稲田大・田中内野手のほか、同大・染田投手、亜大・川本捕手をリストアップした。
全日本大学選手権が開幕し、ドラフト候補選手に向けてプロスカウトが集中している。中日は13人のスカウト全員が集結した。
北九州市立大・中田投手は146kmをマークし、チームの神宮初勝利に貢献した。中日入りが濃厚でスカウトも高い評価をしている。
日大・那須野投手も140km前後の球速ながら制球よくまとめ完封勝利を達成、マークする横浜、オリックス、千葉ロッテ、中日、西武スカウトからも高い評価のコメントがでている。
八戸大・三木投手は1回戦に144kmをまーくして勝利、2回戦も146kmの速球で九州共立大・高橋投手に投げ勝った。
東北福祉大・塩川選手が本塁打を放ち、12球団のスカウトにアピールをした。
中日はスカウト会議を開き自由枠を使わない方針から一変、自由枠で即戦力を獲得する方針を固め、日大・那須野投手、北九州市立大・中田投手、近大・藤田選手をリストアップした。またJR東日本・小山良男捕手を指名する。
日本ハムは編成会議を行い東北高校・ダルビッシュ投手を1位指名する事を確認した。また獲得候補を高校生80人、大学生40人、社会人30人の150人に絞りこんだ。内容としては、明治大・西谷内野手、同大・染田投手、日大・桑原外野手、地元枠として、北海道栄高・木興投手、JR北海道・清野投手、東農大生産学部・高木外野手など。
東北大会でダルビッシュ投手がリリーフで登板し6回を2安打1失点、MAX146kmをマークした。
また横田投手は前日の試合で4安打をマークし、読売大森スカウト、横浜中根スカウトも絶賛した。
広島商のドラフト上位候補、岩本投手は春にサイドスローに転向したがそれまで140km中盤をマークしていた速球が120kmまで落ち込み、再びオーバースローに転向、中国大会で136kmをマークするまで復活してきた。
通算20本塁打を超える打撃にも注目が集まり、大阪近鉄が上位指名をコメントするほか読売など11球団がマークをしているが、投手として復活。「大学経由で自由枠になるのはこういう選手」というスカウトもコメントも出ており、動向が注目される。
北陸NO1投手と呼び声の高い池端投手が、北信越大会の滑川戦でMAX142km14奪三振で完投勝利した。
すでに横浜が指名リストに挙げていたが、中日、オリックス、大阪近鉄のスカウトも注目しており、ドラフト中位以上での指名が確実の情勢となった。球団によっては上位で指名する可能性がある。
北九州市立大・中田賢一投手が、プレーオフとなっていたリーグ戦でダブルヘッダーの2試合に先発しそれぞれ完投勝ちした。2試合目も144kmをマークするなど鉄腕ぶりを発揮して全国にデビューする。
他球団の関係者からは「すでに入る余地のない状態」とコメントし、中日・中田が確定をした。
松坂世代最後の大物、松下電器の久保投手がついに頭角を表した。今年に入りストッパーとして活躍、最速149kmをマークするなど確実な成長を見せた。98年選抜では松坂投手と決勝で投げあい、松坂世代で松坂に対抗できる投手の1人とされていた。
社会人入り後は制球の安定、フォームの安定がままならない状態であったが、今年に入りフォーム、制球ともに安定し急速も増した。全日本合宿では野間口投手らとともに練習を行ったが、周囲からは野間口よりも久保のほうが上、という評価を受けた。
これを受けて、千葉ロッテは松下電器vs湘南の試合にバレンタイン監督が直接駆けつけマークをするなど本腰を入れている。
またオリックスも那須野投手と久保投手の自由枠で行くことをスカウト会議で決定し、表明した。
ノマイチドラフトと言われた今年のドラフト戦線がナスクボ(ちょっとかっこ悪いが)ドラフトとなりつつなる。2004ドラフトは次の局面に入った。
日大・那須野投手に注目が集まっている。昨年よりオリックス、千葉ロッテ、横浜が自由枠での獲得を表明し、また福岡ダイエーもマークをして獲得競争を繰り広げていたが、ここへきて中日がダルビッシュ投手から方向転換、また野間口・一場獲得競争から脱落した阪神・西武も参戦してくる模様だ。
すでに自由枠での獲得を表明している横浜・山中専務も改めて自由枠で獲得すると表明するなど、新たな球団への警戒をしているが、これから争いは激化してくる模様。
中日は日大・那須野投手を自由枠で獲得する方針を表明した。しかし那須野投手にはオリックス、千葉ロッテ、福岡ダイエー、横浜がすでに獲得に動いており、中日は完全に出遅れている。昨年も鳥谷選手獲得を表明したが、3ヶ月で撤退といった事があった。
シダックス・野間口投手の読売入りが確定した。先日星野SDが球団に劣勢を説明していた。球団も野間口投手本人も報道を否定したが、事実上内定している模様。
これを受けて阪神は、日大・那須野投手、松下・久保投手、日本新薬・橋本投手、捕手が手薄な状態ということで松下電器・岡崎捕手をリストアップ、戦略方針を検討している。
阪神、星野SDは球団代表と話し合い、一場投手、野間口投手の獲得の状況が悪いことを説明し、戦略の変更する準備をする事となった。
一場投手には在京球団の読売・横浜が条件で有利となっており、野間口投手は読売入りがほぼ確定している。
今年はこの他にも即戦力候補者が多いこともあり、早めに撤退し戦略転換するほうがよいとの判断だろう。
これにより一場投手は読売・横浜の一騎打ちとなった。
高校生からプロに入る選手に対し、今年に入ってから色々なルールがひかれている。
まず、プロと高野連との会談で、高校生指名に関してのルールを固めた。
その後、高校生選手からの逆指名は行わないことを各高校に通達。
そして今回、これまでは、高校生がプロスカウトと接触するためには、野球部に退部届を提出し高野連の管轄からはずれてからとなっていた。しかし退部をした後だと高野連の指導・処分ができなくなり、逆指名不可などのルールについて違反しても手が出せない状況となっていた。また、昨年退部した元野球部員が飲酒をするなどの行為が発覚し、問題となったこともある。
これに伴い、基本的に野球部員は卒業まで野球部員として登録し、プロとの接触はプロ野球志望届を提出することで可能となる事になった。昨年。高野連HPでプロ志望選手を公表したがその流れとなっている。
確かにルール付けをすることでプロ指名に対してはわかりやすくなったと思うが、運動部による生徒指導、処分というのは良い事もあるだろうが締め付けと取る事もできる。また進路に対しての希望も高野連で縛りつけるのは行き過ぎではないかと思う。
事件に対する処分は学校や教育委員会が行うものであり、進路についてはあくまで生徒個人のものである。プロ特定球団への希望(逆指名)というのはあくまでプロ野球側の問題であり、高野連が口を出す問題でもないだろう。
時代に逆行していると言える。このような制限を設けていることで野球離れが進まないか心配である。
宇治山田商・江川智晃選手が東海大会に出場、投打に活躍をしている。これを受けて上位指名を公表していた中日が改めて評価、野手として育てたいとコメントした。江川選手にはセリーグ2球団、パリーグ5球団が獲得の挨拶をしているという。
読売はシダックスに川崎市の読売室内練習場を貸し出すことがわかった。野間口担当の中村スカウトを通じてシダックス側から打診し、今回の経緯となったもので、そのほかの情報からも野間口投手の読売入りはほぼ確定の模様となった。
北海道栄・木興拓哉投手が苫小牧南戦でMAX142kmをマーク、17三振を奪い1安打完封で勝利した。23人から17奪三振と驚異の奪取率に獲得を狙う日本ハムスカウトも「精神面でも成長した」とコメントした。
全国でも屈指の左腕ということで、北海道日本ハム以外に指名を検討する球団も出てくるのではないだろうか?昨年の柴田投手のように。
横浜高校の涌井投手が関東大会で登板し、11球団のスカウトが注目する中で毎回の11奪三振を記録し大きくアピールした。千葉ロッテスカウトも地元(千葉・松戸)出身の大型投手として注目している、とコメントした。
早稲田大の注目内野手、田中浩康選手の自由枠でのヤクルト入りがほぼ確定した。田中選手には読売のほか阪神が注目していたが、読売・阪神ともにチーム事情から野手の自由枠指名をしない方針となり撤退した。
ヤクルトはポスト・宮本となる選手として昨年からマークしていた。
西武・伊東監督がフロントに対し高校生捕手を獲得するように要望していることがわかった。伊東監督が直接育成をしたいとのことで、これを受けて高校生捕手のリストアップを行い捕手の指名を行う模様。
松下電器・久保康友投手が社会人・京都大会で登板、149kmの速球をスカウトに見せた。これに伴い、大阪近鉄が上位指名を示唆し、ダルビッシュ投手との順位付けを行う。またオリックスも上位指名を表明し、ヤクルト・阪神・千葉ロッテも注目しているため自由枠での争奪戦となりそうだ
明治大学・一場投手の投球に横浜、阪神スカウトのほか、読売が6人のスカウトを集結、三山代表も視察に訪れるなど、熱意を見せた。
関西外大・森跳二投手に横浜スカウトが注目している模様。森投手は3年秋のリーグで75奪三振を記録した本格派右腕でスライダーが良いとの事。
千葉ロッテのボビー・バレンタイン監督がスカウト登録をしたことがわかった。シーズンオフにはバレンタイン監督自らが、候補選手を視察、獲得挨拶に向かう事となる。また瀬戸山代表は、今年は自由枠を使いたい、10人くらいの指名となりそう、と話し、日大・那須野投手など自由枠候補獲得を狙う。
阪神は、済美高校の鵜久森淳志選手をリストアップしていることがわかった。阪神外野陣は左打者が多く、右の強打者がチームに少ない事情から将来性ある右打者をリストアップしているが、鵜久森選手がパワーもあり岡田監督も高く評価している。
現段階で阪神は、野間口投手、一場投手、竹原選手を上位で指名する方針で鵜久森選手は4順目での指名となりそうだ。
公式戦初先発の東農大網走・岡本佑司投手が函館大を相手にノーヒットノーランを達成、オリックス、日本ハム、中日のスカウトも絶賛した。
岡本投手は187cmの大型右腕投手で高校時は127kmしか出ていなかったが大学に入り急成長、ストライクゾーンなら145キロ、高めのボール球なら147キロ出る、と監督もその成長ぶりを絶賛。プロのスカウトもまだまだ欠点がたくさんあるが、それでこの球威があるのは今後が楽しみな選手、と素質を絶賛している。
立教大の日野投手が早稲田大戦でノーヒットノーランを達成した。日野投手は日向高校時から寺原とともに県内の注目選手として名前があがっていた。立教大では同期の大川投手とエースを競っており、来年のドラフトでも注目される投手となっている。
北九州市立大の中田投手に対しこれまで優勢とされていた福岡ダイエースカウトが、肩のケガを理由に消極的であることがわかった。同じくマークをしている中日スカウトは、高い評価を変えておらず、現段階では中日が一歩リードしている模様。
一場、野間口、那須野投手の争奪戦の状況が決まったあと、中田投手の評価が一気に上がることが予想されるが、その前に中日が自由枠を打診して勝負を決める可能性もある。
中日は今のところ自由枠という方針は出していないが、自由枠を使う場合には、この中田投手と中部大・鈴木投手の150kmコンビを指名する可能性が高い。
阪神の非常勤顧問、伊藤菊スカウトが退団した。伊藤スカウトはPL学園、近畿大など関西圏に人脈が広く、読売スカウト時代にはPL学園の桑田投手を単独強行指名するなど辣腕振りを発揮した。その後二岡投手、上原投手などを読売に入団させるなどし99年に退団した。2002年から阪神の非常勤スカウトに復帰し、2003年には桟原投手を4順目で確保するなどその力を発揮した。
個人的には、93年に読売のスカウト部長として望んだ逆指名ドラフト1年目、河原隆一投手、小久保選手を相次いで逆指名を逃したあと、3順目で京都の大家投手、岡島投手をも指名できない状況に追い込まれたことがあった。横浜、阪神、読売と続く指名順位で、横浜は左腕の岡島投手を、阪神は大家投手の指名が予想され、読売はどちらの指名できず大失敗が囁かれていたが、当時の横浜・近藤昭監督が伊藤スカウトに配慮し、大家投手を指名、読売は岡島投手を獲得でき、大失敗は回避された。そのとき伊藤スカウトは近藤監督に深々と頭を下げていた、というエピソードがあった。このドラフトが一番辛いドラフトだっただろうが、そこでもなんとか救われたのは、伊藤スカウトの人柄か。
しかしその後の伊藤スカウトの対策は万全で、翌年には河原純一、織田を逆指名で獲得するなど、自由枠ドラフトに対応したドラフトを続け、リベンジを果たした。
三菱ふそう・五嶋投手が登板し、MAX137kmながら好投した。ネット裏には読売、横浜、阪神など9球団のスカウトが訪れた。
横浜の宮本好宣、宮本四郎の両スカウトが近畿大に挨拶をおこなった。横浜は近大の藤田内野手を石井選手の後継者としてリストアップしており、昨年鳥谷選手の獲得ができなかったこともあり、獲得の方針を固めた模様。
今のところ明治大・一場投手、日大・那須野投手、三菱ふそう・五嶋投手をマークしており、その兼ね合いもあるため、自由枠で指名するかどうかはその状況や他球団の動向を見てからとなりそうだ。
オリックスはスカウト会議を開き、日大・那須野投手を自由枠で獲得する方針を固めた。また那須野投手の逆指名が得られなかった場合、東北高校・ダルビッシュ投手、秋田商業の佐藤投手の指名をおこなうため、2人にも徹底マークをする。
横浜高校・涌井投手が145kmをマークした。内容的にはそれほど良くなかった模様だが、速球があがってきたことでプロも上位を用意するようになるだろう。
各地でドラフト候補が活躍した。
北九州市立大・中田投手が登板、調整の遅れから先週は登板しなかったが、17日に今期初登板。147kmの速球で8回7安打1失点のまずまずの投球をした。しかしまだ本調子ではないとコメントしている。
オープン戦でもキレが無く打ち込まれているところを見ると、まだ肩の調子が戻ってきていないかフォーム改造をしたようなので、そのフォームを自分のものにできていないのだろう。
明治大・一場投手は151kmの速球をマーク、プロのスカウトも改めてその力を見せ付けられた。
日大・那須野投手は147kmをマーク、安定した投球を続けており、昨年からの成長を見せた。
日大・那須野投手がいよいよ始動、中大戦で先発し145kmの直球で6安打完封勝利した。日米12球団のスカウトが訪れ、千葉ロッテ・永野スカウトは「内角のストレートはプロでも手が出ない球、」と絶賛。オリックススカウトも安定感が良くなった、と評価した。
近大・三木田投手が149kmをマークし1安打完封勝利を達成した。また注目の藤田内野手も2安打をマーク、守備はすでにプロレベルと高い評価を受ける。また岸本投手が148kmをマーク、本格派右腕の抑え投手だけに、多くの球団から注目される。
立命大では赤松選手が1試合五盗塁をマークした。
オリックスはダルビッシュ投手を1位指名する方針が強まった。伊原監督の意向を受け入れた格好となる。ダルビッシュ投手1位指名を表明したのは北海道日本ハムについて2球団目で、今後も増えることが予想される。
関西外大・森投手にも8球団のスカウトが訪れたがMAX141km、6四球の内容にスカウトからは厳しい評価を受けた模様。
九共大・高橋投手は145kmの速球で14奪三振をマーク、8球団のスカウトに大きくアピールした。
中部大・鈴木投手には阪神、読売をのぞく10球団のスカウトが訪れた。試合には敗れたが145kmの速球を見せ付けた。
同志社大・染田選手が京大戦で関西学生リーグでは史上初となる完全試合を達成した。99球11奪三振の内容。横浜スカウトも、「今日のような安定した投球がこんごもできれば、12球団がリストにあげている選手だが、あとは本人の頑張り次第」とコメント。
明治大・一場投手とシダックス・野間口投手の対決がついに行われた。一場投手は先発し150kmをマーク、7回4安打3失点、4者連続を含む9奪三振と好投、野間口投手は9回1イニングの登板で147kmをマークした。
グラウンドには横浜、読売、阪神、西武、メッツ、ドジャースのスカウトが訪れ、読売は5人、阪神は4人のスカウトが訪れた。
阪神はスカウト会議を開き、選抜に出場している高校生30人弱をリストアップし、高校生野手を指名したい方針を示した。黒田編成部長は「野間口・一場投手を自由枠で獲得するのが第一方針」としたことから、中位・下位での指名となりそうだ。
また来年のドラフト候補として、大阪桐蔭・平田、社・大前、報徳学園・片山投手をマークする方針を固めた。
横浜は山中専務がダルビッシュ投手は1月のスカウト会議の時から最上の評価だが、一場投手の獲得の方向性は変わらない、とコメントし、あくまで明治大・一場投手の獲得が方針であることを強調した。
オリックスはスカウト会議を開き、選抜の選手達を評価した。上位候補として東北高校のダルビッシュ投手、秋田商の佐藤投手をリストアップした。
選抜で1回戦が終了し各紙、各球団が選手達の評価をしている。
やはりNO1はノーヒットノーランを達成したダルビッシュ・有投手で、日本ハム、千葉ロッテ、中日、オリックスが1位候補に、また福岡ダイエー、西武、読売、横浜、阪神は自由枠候補次第ではダルビッシュ投手を1位指名する可能性が高く、ドラフトでは競合となるのは確実の状況だ。147kmの速球やノーヒットノーランという結果だけでなく、昨年からの成長を各球団のスカウトが評価しており、このまま成長すれば150kmをコンスタントにマークできる投手となる、と評価をしている。
また秋田商・佐藤投手もこの大会で評価を上げ、広島が1位で指名を公表しているが、他球団も1位指名を視野に入れ始めた。ダルビッシュ投手への動向によっては佐藤投手も競合するかもしれない。
東邦・岩田投手にも高い評価が聞かれる。143kmの速球をテンポ良く投げ、朝倉投手と比べて評価できる、と中日・水谷スカウトも指名の可能性を示唆している。鵡川・宮田投手には日本ハムが指名する可能性を示唆しているほか、大阪桐蔭・岩田投手、明徳義塾・鶴川投手にもスカウトは指名の可能性があると評価している。
土浦湖北の須田投手は145kmをマークする投球も魅力だが、中日堀江スカウトは打者としてもおもしろいと評価した。
野手では福岡ダイエーが注目する福岡工大城東の定岡選手は選抜では思うような活躍はできなかったが評価は下がらない、また東北高校の横田選手に読売・大森スカウトと横浜・中根スカウトが高い評価をしており、指名が予想される。また長打力の済美・高橋選手、鵜久森選手も指名が確実といわれ、また捕手で明徳義塾の田辺選手が強肩で長打力が評価された。
阪神は、三菱自動車岡崎の竹原選手を上位指名候補としてマークしていることがわかった。右の長距離砲として評価が高く、西武など7球団がマークしている選手。阪神は野間口・一場投手の次の自由枠候補として、評価している。
注目の選手が登板し、まだ見ぬダルビッシュ投手より上なのでは、という評価が聞かれていたが、その評価をあっさりと覆した。
熊本工業との試合でMAX147kmをマークした速球と覚えたてのシンカーを駆使し、12奪三振でノーヒットノーランを達成した。
ダルビッシュ投手を1位候補に挙げている、日本ハム、近鉄、中日、福岡ダイエー、千葉ロッテのほかに、一場・野間口競争の参加している読売、阪神、横浜のスカウトも高い評価をした。
注目の大型左腕投手・社高校の大前投手が登板し直球は130km中盤ながら、大きなカーブとダイナミックなフォームからの左からの角度で、先発全員から毎回の17三振を奪った。この快記録にスカウトも、来年までには球速も伸びるだろう、来年の注目投手だね、と評価した。
東北三羽烏の1人、一関一・木村投手も拓大紅陵戦で登板し敗れはしたものの145kmをマーク、8奪三振を奪った。木村投手には読売・大森スカウトが、「ダルビッシュ・佐藤よりも素質は上」とコメント、キレの良い速球はプロも上々の評価だった。
注目の選手が登場する選抜大会が始まり、注目のドラフト1位候補、秋田商・佐藤投手が登場した。
鳴門工業を相手にMAX143kmをマークし、8回を1安打11奪三振と大きくアピールした。
球場でチェックをしているプロ12球団とメジャーのスカウトからも絶賛の声があがり、ドラフト1位に挙げている広島・スカウトは「体も柔らかそうですぐに1軍に出てこれる投手」と評価、福岡ダイエースカウトも「間違いなく上位24人に入る」と評価した。
スケールの大きな投球、将来性を見ても間違いなくドラフト上位候補のお墨付きをもらった。
福岡ダイエーは福岡工大城東高校の定岡選手を選抜でもスカウト5人で徹底マークすることがわかった。福岡ダイエーは小久保選手の移籍、井口・松中選手のメジャー移籍の噂など、野手の層が薄くなってきており、強打者のスカウティングを今年のテーマとしている。
その中で社会人の竹原選手と福岡工大城東・定岡選手は大砲候補としてマークしている模様だ。
大学社会人に続き高校の練習試合も解禁となった。中でも選抜出場校の練習試合に注目が集まる。
土浦湖北・須田投手が144kmをマークして好投すると、東北のダルビッシュ投手も144kmをマーク、秋田商・佐藤投手も143kmをマークするなど、選抜が期待できそうだ。また一関一の木村投手は切れの良い投球で9回18奪三振をマーク、球数が180球を超えるなど課題も残るがスタミナもある木村投手が選抜NO1となるかもしれない。
大学では、一場投手が近大を相手にMAX149kmの速球で7連続を含む13奪三振完封勝利した。阪神、中日、読売、横浜、ダイエー、オリックスのスカウトが近大を訪れた。日大・那須野投手の練習試合にはオリックス中村GMが訪れ、中部大・鈴木投手の練習試合には中日、近鉄、西武、千葉ロッテのスカウトが訪れた。
オリックスは日本大学の練習試合を見学し、那須野投手に自由枠候補の可能性がある事を示唆した。
日本ハムは編成会議を開き東北高校・ダルビッシュ・有投手を1位指名することを決めた。また170人のリストアップを行った。
横浜、山中専務が明治大学野球部を訪れ、別所総監督などに一場投手の獲得方針が正式に決まった報告を行った。法政大監督時に一場投手と対戦しており、一場投手について「順調に成長している、明大らしく負けず嫌いだ、巨人阪神を早慶に重ね、これを倒して野球界を盛り上げて欲しい。」と強調した。一場投手も「横浜は若い人が多くやりやすそう。1軍で出番がある球団が希望」とコメントした。
いよいよ本命参戦か!? 阪神、読売の2球団で獲得戦をするかに見えたシダックス・野間口投手の獲得競争に西武も加わる事となった。楠木スカウトがシダックスを訪れ野村監督に挨拶を行った。
野間口投手は高校時から西武ファンであること、目標選手に松坂投手を挙げている事から、西武の参戦に「大変光栄なこと」と素直な評価をした。
日本ハムは東北高校・ダルビッシュ・有投手の獲得をめざす方針であることがわかり、2月7日のスカウト会議で正式決定する。今成、徳田両スカウトが東北高校を訪れ、ダルビッシュ投手指名の挨拶をおこなった。
横浜はスカウト会議を開き、自由枠で明治大学・一場投手を獲得する方針を確認した。また一場投手以外の自由枠候補を十数人リストアップしたが、一場投手が獲得できなかったときには一場投手と同等クラスの評価をしているダルビッシュ・有投手を競合覚悟で指名する。
自由枠候補としては、三菱ふそう川崎の五嶋貴幸投手、日大・那須野巧投手など、補強ポイントの左腕投手と青山学院大・加藤領健捕手がリストアップされた。また地元戦略強化の方針を固め、地方に点在している神奈川県出身者をマークする方針。
横浜、阪神、読売、オリックスのスカウトが獲得に乗り出していた明治大学一場投手の入団先について、プロ関係者からすでに横浜、阪神、読売に絞ったようだ、という情報がもたらされた。一場投手は、甲子園にチャレンジしたい、熱血星野SDもいる阪神、多くの明治大スカウトや先輩、そして登板機会の多い横浜、日本一の人気球団、読売から選ぶ予定で、最初はこだわっていた在京球団、という条件も今はない事を明かした。
春のリーグ終了後、進路を決める。
明治大の初練習が行われ、横浜、読売、阪神、オリックスの4球団のスカウトが訪れた。オリックスも獲得参戦を表明した。これほどのスカウトが集まるのは川上以上、と声があがる。一場投手は「春のリーグ終了後には自分の中で結論を出したい」とコメントした。
中日はスカウト会議を開き、一場投手の獲得を断念、1位候補には東北のダルビッシュ・有投手、宇治山田の江川智晃投手の高校生投手と中部大・鈴木義広投手の獲得をめざす。また上位候補30人の名前があがった。
一時は明治大・一場投手の獲得の方針であったが、明治大の縁が薄くなったこともあり、また落合監督も素材の良い選手を育てたい、という方針が伝えられ、高校生投手の獲得となりそう。
1位でダルビッシュ・有投手、江川投手の指名を行い、3位で鈴木投手を囲い込んでの指名という方針となりそうだ。
広島はスカウト会議を開き、地方の素材重視の方針を明らかにした。その中で秋田商業の佐藤剛士投手をダルビッシュ投手より上、と評価し、1位指名をする方針を固めた。佐藤投手には近藤スカウトが昨年からマークを続けており、昨年秋田経法大付の木村投手の獲得ができなかったリベンジを果たすか。
その他に中部商業の金城投手、地元の上本選手も上位候補に挙げた。
横浜、松岡スカウトが一場投手のいる明治大合宿所を訪れ挨拶を行った。通常は初練習の1月8日に顔を出すのが慣わしだが、横浜スカウトは競合する阪神、読売より先手を打った。横浜は明治OBの松岡スカウト、今久留主スカウトの2人を貼り付け、4月には元明治大監督の荒井スカウトも加わる。山中専務もも「次世代の先発の柱」と評価しており、球団一体で獲得に向かう。
一場投手には阪神、読売も獲得を目指すが阪神、読売が野間口を本命にしていることもあり、横浜が誠意を見せるには十分だ。阪神・星野SDの出馬、読売の力もあるが、在京球団志望という一場投手の希望、明治大選手が多いこと等も含め、条件はそろっていると言える。
オリックスは編成会議を開き、中村GMから即戦力投手中心の戦略で展開することが明らかになった。その中で上位候補に東北・ダルビッシュ有投手、近大・貴志款八投手、三木田敬二投手、立命大・赤松真人外野手など20人の名前があがった。
また中村GMからは、高校生投手には野手としての素質もチェックするようにとスカウトに伝えられた。イチローや松井稼頭央選手など投手からコンバートされた選手が大きく活躍すること、高校野球までは素質の高い選手が投手をやることが多いことを説明した。
シダックスの初練習が行われ、阪神、読売のスカウトが訪問した。読売は阪神に一歩遅れをとったが、「野村監督は読売が投手の補強が必要なことをわかってくれている」とコメントし、あくまで五分五分の状況であることを強調した。
そんななか野間口投手側も阪神、読売の2球団から行き先を選ぶことを示唆した。早ければスポニチ大会が終わる時期に逆指名会見が行われそうだ。
早稲田大学の初練習に読売、ヤクルト、阪神のスカウトが顔を見せた。今年の野手NO1と評価されている田中浩康選手の獲得のためで、阪神は鳥谷と二遊間を組ませたい、と評価した。ヤクルトは早くから自由枠での獲得を宣言している。
阪神、読売とも野間口、一場投手の獲得をめざしており、現段階では自由枠での獲得を表明しているヤクルトが有利だろうか。
シダックスの必勝祈願詣でが東京調布市の深大寺で行われ、注目の野間口投手、シダックス野村監督が参加したが、そこに阪神の蔦村ディレクター、佐野スカウトが現れ、誠意を見せた。通常は練習はじめとなる1月6日に初詣をするのが慣わしだが、阪神は他球団に先手をうった。野村監督のまんざらでなく「新年早々熱心だね」とコメント、野間口投手も「うれしいこと」とコメントした。
阪神は野間口投手獲得戦で昨年から練習試合で対戦したり、星野SDが大きくアピールするなど先手先手を打っている。すでにほとんどの球団はお手上げ状態となっているが、読売は野間口獲得にまだまだあきらめていない。しかしその読売にも付け入る隙を与えないほどキッチリと手を打っており、ココまでは完璧といった状況。
野間口投手は春にも進路を決めたいと言っており、野間口獲得戦はすでに終盤に差し掛かっているといえる状況で、読売に許される時間はほとんどないともいえる。
福岡ダイエーは2004年ドラフトで東北高校・ダルビッシュ有投手を指名する方向であることがわかった。投手偏重となっているドラフト戦略の中で即戦力野手指名論が持ち上がっているが、球団はあくまで投手獲得を狙うようだ。
ダルビッシュ投手には西武、横浜、読売等も名乗りを上げており、その他の球団も名乗りを挙げるだろうから、このまま行けば5球団くらいの抽選となりそう。
ただ、夏の選手権が終わったあたりから、逆指名等の話がでてくるため、そこでふるいにかけられて残るような努力を球団はしていかなければならない。
日本ハムは2003年ドラフトで地元の星、柴田投手の獲得を目標にしていたが獲得できなかった。2004年こそ地元の投手のヒーローを獲得したい所で、名前があがったのが北海道栄の木興拓哉投手だ。左の快速投手で、今年の夏、有力選手を集めた小樽北照もかろうじて勝利をおさめたが木興投手の速球に手も足も出なかった、という投手。
北海道元年となる日本ハム、地元戦略を進めて、北海道の野球発展のため、球界のために全力を注ぐ。
読売も一場投手、野間口投手の獲得に向けて力を注ぐ。野間口投手にはシダックス野村監督が12球団OK、誠意を見せた球団が有力、というコメントも出しているが阪神の囲い込みが強くすでに他球団は獲得を断念している模様。しかし読売はまだまだあきらめない。野間口に対して獲得の意思を表明し、担当スカウトがシダックスに挨拶を行っている。この辺が読売スカウトの強さ、ひいては読売の強さといえると思う。
一方阪神は囲い込みを強める。野村阪神監督時の広報担当であった嶌村ディレクターと、西日本統括で関西創価時代に野間口担当をしていた佐野スカウトが野間口担当スカウトとする2人体制を組む。まさに他球団に付け入る隙を与えず、野村監督を落とす布陣となっている。
この阪神陣営に読売がどのように切り込むのか、他球団の参入があるのかが今後注目される。
一場投手には横浜、ヤクルト、中日、阪神、読売が名乗りを上げているが、横浜、阪神、読売の3球団が濃厚となっている。
横浜は前明治大監督、荒井氏をスカウトとし今年の牛田、呉本を獲得した縁を強くした。阪神は星野SD、平田ヘッドのほか、東日本統括の菊地スカウトを一場投手担当スカウトとした。時期を見て星野SDの直接出馬もあるとおもわれ、神宮でも見かけることになるだろう。一方読売は大学側とはそれほど縁がないが、一場投手が在京球団を希望しているということ、また桑田投手にあこがれているという情報を元に、本人や家族を中心に固めていく方向で進んでいくと思われる。土壇場での読売スカウトの強さは過去の実績が証明している。
現在のところ、野間口投手は 阪神70% 読売29% 他球団1% 、一場投手は横浜30%、阪神30%、読売30、他球団10%、といったところだろうか。
ヤクルトは若松監督が「今年は内野手で行く」と明言しており、早稲田大学・田中浩康選手を自由枠で獲得する意向であることがわかった。ヤクルトはここ数年1位、自由枠で投手を指名しており、野手全体の年齢が高くなっている。また若手の岩村選手がメジャー行きを示唆するなど内野手の補強が急務となってきている。
西武は来年のドラフトでダルビッシュ投手を1位指名する方針である事がわかった。松坂に続く投手の柱の獲得に向け、力を入れる。
阪神はシダックス・野間口投手の獲得に向け、星野SDがシダックス野村監督に直接出馬する覚悟であることがわかった。野村監督とは野球感でも一致しており、野村監督も認めている。阪神・野間口投手獲得の障害は無いといってよいだろう。
また星野SDは明治大・一場投手獲得にも直接乗り出し、「明治大にもちょくちょく行くことになるだろう」とコメントしている。星野人脈を徹底的に生かしてのドラフト戦略が今年炸裂する形となりそうだ。
野間口投手の阪神入りはほぼ確実といっても良いだろう。一場投手については、今年牛田・呉本選手を獲得し、荒井スカウトを招聘した横浜やヤクルト、読売、中日も獲得に乗り出しており今のところわからないが、星野氏が本腰を上げたら、知名度などからも他球団のスカウトはかなわないかもしれない。
横浜はフロントの再編成をはかり、編成部を4部門に分割する。特に育成、スカウトに重点を置き、スカウト部には元阪神スカウトの宮本氏、そして元明治大監督でアマチュア野球の重鎮、荒井信久氏を招聘した。
山中専務とはアトランタ五輪の際、監督とコーチでチームを率いた仲で、荒井氏の指導力やスカウト力は山中専務も高く評価をしているという。
2004年ドラフトの目玉、明治大・一場投手の獲得に向けての動きに間違い無いと思われる。
ヤクルトは明治大・一場投手の獲得に球団一丸となって向かうことが明らかになった。ヤクルト倉島常務も明治大野球部の主将だったことから、明治大には強い縁を持つが、さらに明治大で主将だった橿渕スカウトをつけ全力で獲得に向かう。