読売ジャイアンツのドラフト会議戦略

読売ジャイアンツ
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2010年読売ジャイアンツ　ドラフト会議指名選手

順位	名前・チーム	スカウトコメント
1位	沢村拓一　右投　中大	高いレベルでの先発完投能力が高い投手。投球はもちろんだが、体力・精神力も強く、強気なピッチングが魅力。
2位	宮国椋丞　右投　糸満	今夏、沖縄県大会決勝でライバル興南・島袋洋奨投手に惜敗。ＭＡＸ１４７キロのストレートには角度があり、投手としての資質は一級品。将来のエース候補
3位	田中太一　右投　大分工	今夏、全国選手権大会出場。腕の振りにしなりがあり、ＭＡＸ１４８キロのストレート、スライダーはキレ味抜群。決め球の“太一カーブ”を武器に一軍のマウンドに立つ日も近い。
4位	小山雄輝　右投　天理大	将来性のある大型右腕。
育成1位	和田凌太　両内　広島工	ミート力があり、内外野を守れるセンスある選手。粗削りだが将来性がある。
育成2位	岸　敬祐　左投　四国九州・愛媛	投球フォームに癖がなく、バランス良い投球ができる。貴重な左投手で今後の活躍が期待できる。
育成3位	福泉敬大　右投　神戸９クルーズ	腕の振りが柔らかく使え、バランスの良い投球ができる。神戸９クルーズでは、抑えとして活躍。球威あるストレートが魅力の投手。
育成4位	荻野貴幸　左内　愛工大	足が速く運動能力の高い選手。二遊間、外野を守り、ユーティリティープレーヤーとして期待できる。
育成5位	財前貴男　左内　エイデン愛工大ＯＢ	足が速く運動能力の高い選手。ハンドワークが柔らかくミート力が良い。
育成6位	成瀬功亮　右投　旭川実	バランス良く、柔らかい投球フォームからキレのあるボールを投げる。高校３年夏の甲子園大会に出場し好投。経験は浅いが、将来性の高い右腕。
育成7位	川口寛人　右内　西多摩倶楽部	安定したスローイングで、堅実な守備が特徴の内野手。テスト入団。
育成8位	丸毛謙一　右内　大経大	脚力のあるプレーが持ち味の選手。リーグではトップクラスの脚力で盗塁を量産。

**2011年世代表**　赤：2010年ドラフト、水色：移籍、緑：退団
投手							守備				攻撃
先発			中継ぎ		抑え		内野手			外野手	ﾘｰﾄﾞ		ｸﾘｰﾝｱｯﾌﾟ		主軸
ｴｰｽ	右	左	右	左	抑え		捕手	遊撃手	二三塁手	外野手	右	左	右	左	主軸
	宮国、田中太成瀬					19
						20	鬼屋敷、河野						鬼屋敷	河野
	笠原、斎藤杉山	宮本				21	谷内田		大田	橋本	杉山	橋本	大田		大田
	西村	竹嶋				22		藤村	中井			藤村	中井
	沢村、小山		神田、福泉	尾藤		23		坂本、荻野財前	伊集院	田中	坂本	荻野、財前	伊集院	田中
		辻内	小野	大立		24
東野	木村、東野	岸				25			仲沢、山本		仲沢、山本
	村田		西村土本	古川		26	市川	川口	籾山	加治前	市川、籾山川口		加治前
	浅井	金刃須永	会田	星野		27		円谷		長野松本、隠善		円谷、松本隠善	長野
	野間口、福田		中里	深田、山口	越智	28		福元	寺内		寺内	福元
内海		内海		上野、高木		29	星			亀井			星	亀井
						30	実松、加藤		脇谷	工藤		脇谷、工藤	実松加藤
			久保			31				矢野			矢野
						32	阿部		小田嶋	紺田			小田嶋	阿部紺田	阿部
						33				鈴木	鈴木	鈴木
		藤井				34	鶴岡
			中村			35			古城			古城
						36				高橋				高橋	高橋
					小林	37
				藤田		38			小笠原	谷			谷	小笠原	小笠原
						39
					豊田 →C	～			大道				大道
2	10	6	6	7	3		9	4	12	12	8	10	14	6	4
32							37

過去5年間のドラフト指名　投手33名（右20、左13）、野手32（捕6、内17、外9　：　右20、左11、両1）

	1位抽選×	1位	2位	3位	4位	5位	6位	育成枠
2010		沢村拓一　右投中大	宮国椋丞　右投糸満	田中太一　右投大分工	小山雄輝　右投天理大			和田凌太　両内広島工岸　敬祐　左投四国九州・愛媛福泉敬大　右投神戸９クルーズ荻野貴幸　左内愛工大財前貴男　左内エイデン愛工大ＯＢ成瀬功亮　右投旭川実川口寛人　右内西多摩倶楽部丸毛謙一　右内大経大
2009		長野久義　右外ホンダ	鬼屋敷正人右捕　近大高専	土本恭平　右投ＪＲ東海	市川友也　右捕鷺宮製作所	小野淳平　右投日本文理大		星野真澄　左投北陸BC信濃河野元貴　左捕九州国際大付陽川尚将　右内金光大阪大立恭平　左投岡山商科大神田直輝　右投群馬大教育学部
2008		大田泰示　右内東海大相模	宮本武文　左投倉敷	斎藤圭祐　右投千葉経大付	橋本　到　左外仙台育英	笠原将生　右投福岡工城東	仲沢広基　右内国際武道大	杉山晃紀　右投綾部尾藤竜一　左投岐阜城北卒山本和作　右内大経大福元淳史　左内 NOMO-BC
2007 高	佐藤由規　右投仙台育英	藤村大介　左内熊本工業		中井大介　右内宇治山田商	竹嶋祐貴　左投滑川			西村優希　右投遠軽谷内田敦士　右捕北照
2007 大社	大場翔太　右投東洋大篠田純平　左投日大	村田　透　右投大体大		古川祐樹　左投明治大	加治前竜一　右外東海大			籾山幸徳　右内立命館大
2006 高	堂上直倫　右内愛工大名電	坂本勇人　右内光星学院		田中大二郎左外　東海大相模	伊集院峰弘右捕　鹿児島実			大抜亮祐　右投中京高
2006 大社		金刃憲人　左投立命大	--	上野貴久　左投 NTT東日本	円谷英俊　左内青学大	深沢和帆　左投四国リーグ香川	寺内崇幸　右内 JR東日本	深町亮介　右投中京大鈴木誠　左投 JR東日本下山学　右外青森大松本哲也　左外専修大隠善智也　左外広島国際学院大芦沢明　右内元シダックス作田啓一　右外苫小牧駒沢大
2005 高		辻内祟伸　左投大阪桐蔭	------	加登脇卓真右外　北照	福井優也　右投済美
2005 大社		福田聡志　右投東北福祉大		栂野雅史　右投新日石	越智大祐　右投早稲田大	脇谷亮太　左内ＮＴＴ西日本	深田拓也　左投中京大	会田有志　右投中央大梅田　浩　右捕創価大

指名ポイント

		右	左	2010 ドラフト	右	左
先発投手	昨年はグライ、ゴンザレスの外国人が大きく勝ち越したが今年は二人が不調。変わりに内海が11勝（8敗）、東野が12勝（8敗）と特に東野が大きな成長を見せてたものの苦しいシーズンになり、トレード等で獲得した藤井、浅井が救った格好となった。ファームでは右の斎藤、笠原が実績を積んでいるが、左の辻内、竹嶋、宮本は活躍できず、竹嶋が戦力外となった。福田、村田と上位で獲得した投手も活躍できず、いくらFAで選手が獲得できる可能性が高い球団とはいえ、非常に層が薄い状態といえる。	◎	◎	→	○	◎
中継ぎ・抑え	山口の先発転向が失敗に終わり、再び中継ぎで活躍している。久保が活躍し、星野らも投げているが小林、中村が成績を残せず山口、越智の負担の大きさは変わっていない。09年に土本、小野、大立らを指名したが層を厚くしたい。先発を指名して野間口、福田らを回すという手もある。	△	△	→	△	△
育成投手	東野がローテ投手になり、斎藤、笠原が頑張っているが、左の竹嶋が戦力外になり、辻内、宮本も投げられない状態が長い。しかし昔から右投手の育成は素晴らしいのだが左投手の育成はうまく言っていないチームなので、左投手を指名するのに多少尻込みする。	○	○	→	×	○
主軸野手	左の阿部がいることが大きく、長野、坂本、大田、中井、鬼屋敷など右の選手を指名が多かった。高橋、小笠原の後を考えて、左のスラッガータイプを指名しておきたい。また大田、中井、田中らを刺激するために同世代のスラッガーを加えて競争環境を作りたい。	×	○	→	×	○
ﾘｰﾄﾞｵﾌﾏﾝ	若きリードオフマン坂本が大活躍を見せ、橋本、藤村などが非常に楽しみな選手になっている。余裕があれば1人指名しておきたいが、急ぎではない。	△		→	△
捕手	鶴岡、阿部が安定しており、昨年3人指名するなど層を厚くした。2人がいる間に若手を育ててゆきたい。	△		→	△
内野守備	坂本を軸に藤村選手などがいる。層を厚くするために余裕があれば1人指名しておきたい。	△		→	△

ドラフト指名予想

傾向	上位で指名した野手は活躍率が非常に高いが投手は1軍で活躍できている選手が越智、金刃くらいと寂しい状況。投手、野手は26人と27人、育成を除いても16人づつでバランスが良い。攻撃重視のチーム戦略がうかがえ、また抽選くじ運もあるかもしれないが、投手のスカウティングは全体的に見直したほうが良いのではないかと思う。
１位	先発投手、エースとなる投手が必要。斎藤、沢村、加賀美、大野から先発投手を獲得しなければならない。日本の優秀な投手がメジャーに行くようになりFAで日本人投手を指名する事は厳しくなってきた中、ドラフトか外国人でエースを獲得するしかない。しかし外国人がエースとして活躍する期間は短い。
中位	先発候補を指名しておきたい。大阪ガスの岩見投手やホンダの武藤投手、大学では中大の山崎投手、東北学院大の阿部投手、大阪学院の小林投手など。また本来は左の高校生投手を採りたい所だが、左投手の育成がそれほどうまくいっていないので、右の高校生を指名したい。候補としては一二三投手、宮国投手、有原投手、中川投手など。
下位	変則型の先発投手として日通の牧田投手などの指名は面白い。下位でスラッガータイプを指名しても成功率は低いので、中継ぎ投手や走塁、守備のスペシャリストを指名したい。

スカウト情報

役職	名前	経歴	担当地区	紹介
スカウト部長	山下哲治	広陵高-近畿大	-	広陵ー近大の経歴を活かし二岡選手の獲得など関西の大学に強い
スカウト部次長	所　憲佐	市川高	近畿
スカウト部次長	中村和久	高田高-名古屋商科大-リッカー	関東	野間口投手、高橋尚など即戦力の上位候補を獲得した実績あり
スカウト部主任	長谷川国利	東海大相模高-東海大	関東(特に東海大)	横浜チーフスカウト時代に久保投手の入団を確定させていたがチーム方針から却下され退団。東海大や東海大系の選手として久保や長田を指名。
スカウト	藤本茂喜	明徳義塾高	東海	関東地区担当時に明治大一場投手に金品を渡して謹慎した。東海地区担当に移り、深田投手を獲得した。
スカウト	益田明典	都城西高-愛知学院大	近畿,中国,四国	山下部長と共に関西担当。
スカウト	織田淳哉	日向高-早稲田大	関東（特に早大）	松本スカウトの退団に伴い、早稲田大を任された。
スカウト	大森　剛	高松商高-慶應義塾大	北海道,東北	北海道、東北担当としていろいろな所に顔を出す。今年は田中投手を担当。
スカウト	武田　康	今治西	四国・九州
スカウト	井上真二	熊本工	九州	市川
スカウト	渡辺政仁	北陽	関西
シニアアドバイザー	末次利光	鎮西高-中央大	-	中央大ＯＢとして阿部捕手や亀井外野手、木佐貫投手の獲得など貢献した。

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2010年読売ジャイアンツ ドラフト会議指名選手

2010年読売ジャイアンツ　ドラフト会議指名選手